16年6月5日 千歳JAL国際マラソン
37回目のフルは2度目の千歳。体調不良もあり、52歳のSUB4成らず。SUB4生涯勝敗は15勝22敗となる。
レース12日前、5/24(火)朝、走るつもりで5:25に起床するものの、えらくだるくてお腹が緩い。前日に深酒はしていないのに・・・。走るのは断念し二度寝して7:00起床。「先週(金)に登別の夜を浴衣1枚で歩いたり、一昨日(日)は、Tシャツ1枚のバカ陽気の札幌ドームから帰りのJRでは寒くて途中で目が覚めたり・・・なんてことがあったから風邪を引いたのか?」と思い、検温すると36.7℃。平熱よりは高いが欠勤するほどではない。通常通り出社。ところが9:30頃からだったか?体温が上がっていくことを自覚。会社を抜け出して10:30過ぎに内科に赴く。検温すると37.8℃。やっぱり・・・診察を受けると「お腹が緩いのなら胃腸炎ですかね?」とのこと。点滴を受けて、会社に一度戻り、午後は半休を取得することにした。「服薬のために消化の良いものを」と思い、昼、夜ともに伊予製麺でうどんを食す。
夜、嫁さんとメールのやりとりをすると「喉、せき、鼻が大丈夫なら風邪じゃないわよね?何か変なものでも食べたんじゃないの?」との指摘。「そんなわけないだろ!」と返したのだが・・・・
よく考えたら、前日(月)の夜は豚肉を炒めた。切り落としだったので「なかなかほぐれないなぁ」と思ったよな・・・・・あれか?豚肉の火の通しが甘かったってことか?そう思うと辻褄が合うような気がする。自ら招いた食中り!情けなし!
発熱は体が菌と戦ってくれていた証。ご苦労であった。我が身を労わるのみ。
翌(水)、熱は引いたが、お腹は依然として緩い。午前中は半休を取り、午後から出社した。朝、昼はゼリーのみ。食中りなら固形物は止めておくべきだろうという自己判断。夜はまたもや伊予製麺。(木)の朝には完全復調した(と思っていた)。(金)は仕事の飲み会でそこそこ飲んで帰宅。
(土)は5日ぶりに走る。ショック!体が全く動かない。だっるいだるい。無理やり8km走った感。「内臓を壊すとこんなに体が動かないのか?」と驚いた。そういえば00年に青梅マラソンを断念したとき、医師に「腸の腫れは完治に2週間かかる」と言われたことを思い出した。
(日)は温泉に遠征して、まずは10km走。これもやっとこさ走れた感じ。温泉でゆっくり温まって帰宅した。「1週間後のフルに向けては休養が最優先だな」と思わずにはいられなかった。
そこで、レース前週、(月)から(木)まではランニング自粛。(金)に6kmだけ走るも軽快とは言えず。その夜は仕事で洞爺湖泊まり。ホテルでの宴会、館外のクラブでの二次会、締めはホテルに戻ってのラーメン。レース2日前の過ごし方ではないな。大丈夫かしら?
前日(土)は洞爺湖から戻ったのが朝9:00。理髪店でさっぱりして帰宅。雨だけど洗濯機をまわし、昼はカーボローディングで丸亀製麺に。夜はスパゲッティを2束茹でて当然アルコールは抜く。前日も走らずに静養に努めた次第。
当日朝は5:00前に起床し、すき家で牛丼おしんこセットを食す。トッピングには季節商品のマーボーナス。あまり美味いものではなかった。コンビニでオニギリ2つ、大福を求め、一路高速で千歳へ。駐車場の千歳小学校に入ったのは6:10頃。この駐車場は6:40頃までなら全然楽勝。駐車場にも設置してくれている仮設トイレに行ったりしながら時間を潰し、7:00に受付へ。この時点では曇天で、ラグビージャージでは寒い。あら?会場入り口には雪だるまがあるよ!どこから雪をもってきたんだろう。会場を1周はしたが早々に車に戻る。車の中も寒い!コートとバスタオルを羽織って、新聞を読んだりiPadで寛いだ。何度も天気予報をチェック。「この後、気温は上がるはずだし陽射しも強くなるはず」、そう信じていると窓の外は徐々に雲が薄くなってくる。
9:00にオニギリ2つを食す。大福を食べるのは忘れてしまった。9:30ストレッチ開始。最後にまた仮設トイレで用を足し、10:00にスタートブロック(3~4H)に入った。この時点では遂に快晴!気温もぐんぐん上がって15℃近かったようだ。もうランシャツでも寒くない。いつものようにスタート5分前からゆっくりゼリーを摂取した。
今日の出で立ちは、白CAPに白に黒ラインのランシャツ、黒のハーフパンツに五本指ソックス。シューズはadidas t06。下が緑道で砂利とか小石があるので、ソールの厚いこれにしたもの。正解であったように思う。ただし、このシューズもちょっとへたってきているから、レースでは最後かな。
10:20Bang!スタートラインを1分かからずに通過。さぁ!どうなる!フルに挑む高揚感と、食中りの後遺症・スタミナ不足に対する不安感が混ざった複雑な心境で挑むことになった。ここに立てたことを感謝しつつも。
コースを覆う樹木のきれいな新緑を進む。木漏れ日がキラキラしている。北海道の初夏を感じさせる。今朝方までの雨で緑道は水を含んでいる。滑るほどではなく大気に湿気を与えてくれる。気温も15~17℃であり、コンディションは上々だろう。とはいえ無理をしないように進む。
序盤から結構なUP&DOWNがある。去年はさほど感じなかったから今年は少し神経質になっているのかもしれない。
スタート直後の距離表示には戸惑った。他の種目と錯誤してウォッチを押し間違える。2km地点でやっと「フル」と明記した表示板に気がついた。渋滞もあって6分を少し切る程度のLAP。仕方ない。2km過ぎからようやくマイペースで進めるようになってきたが、登りでペースが上がらない。呼吸が上がらないように気をつけながら進む。空気は乾燥している上に汗が噴き出してきた。「しっかり水分補給をせねば」と自覚する。3~5kmまではUP&DOWNのせいでLAPは5’49、10、37と上下する。
5~20kmは総じて緩やかな登り。5’31~57まで、だいたい30秒台のイーブンLAPを重ねる。
5km以降はしばらく抜かれっぱなし、10kmを過ぎたら安定した感がある。周りは皆スロースターターってことなのかな?私ももっとゆっくり入るべきなのだろうか??
20km過ぎると早くも喉の渇きを覚える。それまでもコップ1杯の給水は確実に摂取していたものの「これはやばい!次はさらにしっかり摂ろう」と意識して、給水所では立ち止まり、コップ2杯をたっぷりと摂取した。その結果、21kmまでは@6’11となるが気にしないこととする。
22.5kmで折り返してからは下り。去年はこの下りで調子に乗って、最終盤の失速に繋がったので、今年は幾分抑えて進む。30kmまでは@5’23~6’09。下りにしては遅い。意識して抑えている訳ではなく「これ以上は無理」って感じ。病み上がりでスタミナが切れてきたのかなぁ。30km通過がG2:50’55。SUB4には残り12.195kmを59分で行かねばならない。必要LAPは@5’40ってところか?続けて5’40、55と刻む。貯金はできない。給水所。またしっかりと水を摂取し、パンも口に放り込む。アミノバリューもしっかりいただいたら、LAPは7’01まで跳ね上がっていた。「あ~ぁ、これでSUB4は無理だわ」、残念ながら赤信号が点いた。
34km手前で一般道を渡る際にランナーが止められている。「止まってリズムを崩されたくない」と思っていたら、私の到着を待っていたかのように笛が鳴る。ラッキー!ストレスなく進み、止まっていた一団をまとめて抜く。下がアスファルトになったら、なんとなくほっとした。やっぱり緑道はきついのかな?ここまで何度か砂地や砂利、窪みに足を取られバランスを崩していたもんな。ダメージだったに違いない。
34kmまでは@6’35だったが、アスファルトになってペースアップが果たせた。下り基調なこともあって5’36、56と刻む。36km通過、「ペースを少し戻せたけどSUB4はどうよ?」。残り6.195kmを33分か・・・やはりSUB4は無理だ。
ここから(SUB4をあきらめ)テンションダウンしたこともあって6’18、02、01、5’53と低調なだらけたLAPを刻んで40km。それでも圧倒的に抜く方が多い。抜く方が多いと気分は少し良くなる。その気持ちのまんま、やけのやんぱちで笑顔で走る。ラスト2kmでまた一般道を横切らねば・・・・信号が青に変わったようで100m前方の集団が渡る。自分も止まりたくない。ダッシュで追いかける!信号の変り際に滑り込むように渡れた。「よっしゃ!」と吼える。先ほどに続いてラッキーだわ。
そのままの流れで、最後の公園内をペースアップ!前の集団を一気にパス!千歳川沿いのBBQ軍団には「ビールが旨そうだなぁ」と冷やかしながら進む。笑顔笑顔!先の34km過ぎの下りで一気にパスされた女性を抜き返す。GoGo!41kmまでは@5’32と上がっている。ここからは応援が多い。ハイタッチしたり、「ちゃんと足が上がっているよ」の声には「ほんときついのよ!」と泣き言を返したりしながら進む。ラスト1km!ラストスパートを決行する。結構走れる。今まで何をやっていたんだ??ラスト300mほどのところではハイタッチ応援団から「ダ~ッシュ!」の声が飛ぶ。ハイタッチをバチバチしながら「こうか?」とマジダッシュ!やばっ!足が爆発しそうになった!マジダッシュは無理だ。それでも前をグングン追う。ラストのコーナーを回ってG・O・A・L!
G4:03’○、N4:02’51。
満足のいくタイムではない。それでもラスト1kmのLAPは5’09まで上げていた。SUB4を断念して下がったテンションを最後に上げられたという証であり、達成感もある。もともとスタミナ不安のあった中、最後まで走りきれたのも充実感がある。良しとしよう!
ゴールエリアでは高校生かな?10人位が完走を祝して盛大に派手にハイタッチしてくれた。「優勝したみたいだな」と軽口を叩く余裕があった。アミノバイタルのペットボトルをもらって、コップ1杯の水を煽って、スポンジで汗を拭って一息つく。スペースを見つけていつものストレッチ。膝がぶるぶる震えていた。
完走証をもらって、完走スイーツをもらって、体育館内で完走Tシャツをもらう。ピンクの地味なデザイン。絶対に昔のラン坊のデザインの方がいいよなぁ。
駐車場に戻る。冷凍タオルが丁度良い解け具合。簡易イスに座って全身を拭う。あれ?右乳首から出血しているよ。バンドエイドを貼っていたのにちょっとずれたみたいだ。それでもレース中に痛みを感じなかったのだから問題はない。スタート前に食べ忘れた大福を食らう。
14:23にゴールして、車に戻ったのは14:40位だったか?15:10には会場を後にした。「帰りは一般道でゆっくり帰ろう。ラーメン屋でも寄るか?」と考えていたのだが、14:00PBの日ハムvs巨人戦では大谷が投げているし、高速の入り口はすぐそこだし、結局早く帰りたくて高速に乗った。
ICで下りたら、やっぱりお腹は空いている。家に帰ってもカップヌードルしかない。結局、行ってみたかった中華店に寄ってあんかけ焼きそばを頼んでみた。待たされた挙句まずかった。失敗。もう2度と行かないだろう。
帰宅は16:00過ぎ。洗濯機を回して、浴槽に湯を張る。大谷の完投勝利を見届けてから、ぬるめのお湯にじっくり漬かって全身をほぐす。出てから両膝をアイシング。やっぱりフルの後には冷やした方が翌日が楽。しっかり冷やした。
夜はサラダに牛タン。カルビも買っていたのだが、昼食が遅かったこともあり翌日に回す。飲むのは発泡酒に焼酎サワー。心地よく酔う。そのまま21:30就寝、翌日は6:50までベッドに居た。9時間以上の睡眠で頭はすっきりしたが体は重い。ま、当たり前だわな。
今日、前後した印象的なランナーは以下の通り。
① AKB48。コンサドーレのユニフォームに前記のロゴ。ユニフォームにはこじはるのサインがあるのに、走って汗だらけにしていいのかな?スタートが一緒で5km位は前後していたが私が遅れた。それでも32km手前で追い抜いた。
② タイガース鳥谷ユニフォーム。20km手前で追いついて、25km辺りの下りで置いて行かれた。33km位で立ち止まっているところを追い抜く。鳥谷がまた走り出して抜いていきやがる。で、再度歩き出して私が抜き返す。また抜かれる。追い抜く。抜かれる。追い抜く。結局残り5kmで振り切ってやった!行ったり来たりする奴は本当に目障りだわ。鳥谷は年齢からの衰えが現れ始めている。それを象徴するようなランナーだった。
③ 喉からの異音がうるさいランナー。去年のここ千歳、今年の豊平川ハーフ、洞爺湖フルでも前後して閉口した異音ランナー。今回も20km手前で抜いてやった。今日の音は幾分マシだったけどな。
④ ワラーチランナー。20km手前で追い抜いて、27kmあたりの下りで追い抜かれた。こんな足元の悪いコースで薄いソールでよく走れるよな。
⑤ 地元の小柄な女性ランナー。いつも白ランシャツ赤ランパンで、いつも後塵を拝していたと思うが、今日は30km過ぎに抜いた。失速しかけの私に抜かれたのだから、彼女の今日は辛かっただろうな。
あと気がついたこと。今日のadidasシューズだと両クルブシにシューズがあたる。結構痛い。特に左足はソックスに覆われていても擦り剥けていた。走り方がおかしくなったのかなぁ。クルブシにも絆創膏が必要なのかも。
今日の総括。胃腸炎のあと、不安を感じながらの出走だったので、最後まで気持ちよく走りきれたのだから良しとするか!
後から集計した5kmごとのLAP。
⑤28’18 ⑩28’03 ⑮28’14 ⑳27’54 25-28’34 30-29’09 35-30’47 40-30’10 2.195-11’42
やっぱり30分を超えると悔しいな。「ラストスパートが利いているのだからもう少し粘れなかったのかな」という思いもあるし、一方で「沈没もありえるから30km過ぎて無理はできないよな」という思いもある。フルは難しいってことだな。
しかし、このコースは面白い。他に類を見ない森林浴コース。私が出られるのは今年が最後かもしれない。堪能できたと言えるかなぁ。
これで春のシーズンは終わり。6、7月に30kmレースに出て、8月の北海道マラソンに挑む。夏のフルのために、30kmレースを準備として選んだ次第。目論見どおり行くや否や!
以上