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【2020.05.13】頑なにブレないものではなく、柔軟にブレられるけど最後は折れないもの
衝撃。noteのマイページ&マガジンのバナーサイズが、6月から変更になると!
そのお知らせ記事は4月中に出ていたのに、いまさら気づいた。この個人アカウントには大した影響はないけれど、マガジン数が増えてきた会社のアカウントにはダメージ......縦幅がかなりトリミングされるようなので、今月中に全マガジンの画像を調整せねば。
「適応めんどい~~」とぼやきながら思い出したのは、3月に発売した『両利きの組織をつくる──大企業病を打破する「攻めと守りの経営」』(加藤雅則、チャールズ・A・オライリー、ウリケ・シェーデ著)。
「既存事業の深化(Exploitation)」と「新規事業の探索(Exploration)」を同時に進める「両利きの経営」という概念が、近年日本でも広まり始めている。この本は、そんな両利きの経営を単なる事業ポートフォリオの問題として扱うのではなく、そのような状況を可能にする組織カルチャーを生み出すための「組織論」の面を強調して書かれている。
いまの環境に合った事業をつくり、その精度を上げるためにオペレーションを改善していく。そうして効率的で無駄のない最適化ができあがっていくと、一時的には当然良い効果を生む。
けれど、環境が変わるとどうなるか。
あまりにも緻密に最適化し過ぎてしまったものは、変更への抵抗が大きくなるのではないかと思う。
「新規事業の探索」を行い、その事業を育むためには、既存事業を回していた組織カルチャーのままでは難しい。それを動かすためのやり方もマインドも違うからだ。使えるリソースは横展開で応用しつつも、やり方や考え方の面では多くのものを手放さなくてはならない。
その「手放し」が、あまりにも緻密化された最適化のなかでは難しくなってしまうのだと思う。
じゃあそもそも最適化を諦めるべきなのかと言われれば、簡単にそうとも言えない。精度を上げ、効率を良くする施策も大事。けれど同時に、どこかで手放す瞬間があることも忘れずに、覚悟しておく必要はありそう。
何事も振れ幅を持っておくことは大事。ブレられる余白を。頑なにブレないものではなく、柔軟にブレられるけど最後は折れないもののほうが良いと思う。
......たかがバナーサイズ変更の話から、ずいぶん大袈裟なことを書いてしまった。「こいつよっぽど書くことないんだな」と思われてもしょうがない。
本を紹介したついでに、この本を扱かったオンライン読書会の告知も貼ってしまおう。
とても良い本なので、よかったらぜひ。
明日は企んできた取り組みの第一弾が始まる。先日少し書いた選書企画!
いやー楽しみ。事前アンケートをつくっている最中は「どんな質問を入れようかな~」と常にワクワクしていた。
普段は優柔不断なくせに、今回は感覚に任せてパッと動けた。こういうときはたぶんうまくいく。
大袈裟でなく、選書名人になるのはひとつの夢。
その人が、出会うべき本に出会い、出会うべき言葉や、出会うべき物語に出会う。そうして自身の手でつかんだヒントはきっと強く響く。自らの意思でページをめくらなければ進まず、文字は集中して想像を立ち上げなければ単なる記号でしかない、そんな「面倒」がある本というツールだからこそ、読み手が苦労して掴めた感覚は大きい。僕はそう信じている。
本の話ばかりしていると、一刻も早く本を読みたくなる。「日記なんか書いてる場合じゃねぇ!」と書きたくなるくらい(書いている)。「まだ1400字かよ!あと100字書かないと終わらない!」とか無駄なのことを書いて字数を稼ぎたくなるくらい(稼いでいる)。
選書企画でご一緒する方々が大事にしている本も、どんどん僕の読みたい本リストに入っていく。「選書していただいているのはどっちなんだ!」と言いたくなるくらい(言っている)。
そうこうしているうちに1,567字。やったね。
それでは、読書の旅へまいります。