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木嶋佳苗死刑囚のこと、大好きなあの方のこと、そして死刑制度のこと。

今日は図書館でたまたまこの本を見つけて、あっという間に読了。

北原みのりさんの本は、佐藤優さんと対談されてるのを読んだことがあるかな。それも面白くてイッキ読みしたような。

複数の男性と関係を持っては金銭を巻き上げ、そのうち何人かを自殺に見せかけて殺害した木嶋佳苗は、現在

死刑を待っているという。

たくさんの男性を殺したのは、間違いなく罪だ。

だけど私の中には木嶋佳苗と大して変わらない毒が潜んでいた時期があったので、

彼女と自分が「別物」だとは
まったく思わない。

また、裁判の記録に登場する、幸運にも殺されなかった男性たちの言動を読むと

だろうね、だから騙されるんだろうね、という

ある種の気の毒さは感じる。
でも、それほど「かわいそう」とも
思えない。

私はたまたま、
刑事罰を受けるような罪は犯さなかったが、

かつて男性そのものを愛することができず、
金づるとしてあしらってきたという意味では

私と木嶋佳苗は、大して変わらないのだ。

相手を殺してまで、という心理は確かに理解できないけれど

読めば読むほど、
木嶋佳苗が体を売り続け、
男性たちをおちょくり続ける気持ちが
私にはよく理解できた。 

彼女もきっと、男が、人間が、大っ嫌いだったのだろう。 一方で、
本当の意味で愛されたくて
飢えたまま育ったのだろう。

彼女が太っていて個性的なルックスであったことで、
事件が明るみになった頃、その外見を冷やかしたり面白がったりする向きも多かったと思う。

成績優秀で声も字も美しく、秀でたところもたくさんあったのに、
不本意な扱い方をされることも多かっただろう。

愛だの快楽だのではなく、
怒りが、復讐心が、強過ぎる承認欲求が、
木嶋佳苗の生き方や男性たちとの逢瀬には感じられた。

ある意味彼女には才能があったようで、
現代では考えられない
「一回10万円」というお手当を受け取っていた時期もあったらしい。

そりゃ、儲かったでしょうね…

だけど、
だけどね、

私は、もう二度と売春婦には戻らない。
今じつは、とっても経済的には苦しいんだけれど

戻って、たまるかってんだ。

そこが、彼女と私の、少しだけ違うところなのだろう。

私の母は、カルトにハマってしまう前は、
カトリックの信徒だった。
何度も書いたけど、家には母が粗末に扱って絡まったロザリオと

古い聖書があったのだ。

だから、私はキリスト教の中身について、一般的な日本人(日本にはクリスチャンって人口の1%しかいないんだってね?)よりは
少し詳しい。

聖書によればイエス様って、当時には珍しく女性の弟子たちを堂々と連れ歩いたり

娼婦がパリサイ派のおっさん達に責められ処刑されようとしてるところを、

「自分だってしれっとしてたくさん悪いことしてんだろボケ」

と論破して救出したり、

当時あまり人権を認められていなかった子どもを高く評価したり、


社会で虐げられている人に常に寄り添っていた。そんな、とてつもなく優しい存在。

だったんだ。

ほかにも、すげーよあんた、やっぱすげーよなんだかんだ言っていまだにカトリック&プロテスタントが世界シェアNo. 1なだけあるよというエピソードがたくさんあるんだけど、

本物のクリスチャンの方に怒られそうだから、これ以上は語るまい…

とにかく、

イエス様が娼婦に放ったこの言葉、

「私はあなたを罪に問わない。行きなさい、もう罪を犯してはいけない」

これは私にも向けられた言葉だと信じて、
この言葉を励みに、私は生き直す。
生身の男性とは格が違うんだ、
私の記憶の中で、ときどき現れては
私を励ましてくれてるのは
イエス様だぜ??

でも、何か歯車が狂えば、
私も木嶋佳苗のように
行くところまで行っていただろうな。

そして、イエス様がもし現代に生きていたら

死刑制度には反対なさるのだろう。

話はあちこちに飛ぶけれど、私個人的には
やみくもに「死刑反対!」というつもりはないが

死刑が本当に1番辛い刑なのか?
それが、まず疑問なんだけど。

本当に懲らしめようと思ったら、死ぬ間際くらいで延々とキープの
生き地獄の方がよくない?(←サイコパス?)  

結論 : お金は、まっとうな仕事で稼ぎましょう‼️


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