令和 空気の研究
山本七平の著述「空気の研究」によれば「人は水と霊 プネウマとによらずは、神の国に入ることにあたわず」 詩的な表現である。
「神の国に新しい神的体制に入るには、二つによる回心が必要であろう。人は空気プネウマと水により心的転回を知るに至らねば、人の国に入ることをあたわず」とする。それはまさに日本的だといえる。空気と水による絶えざる心的転回で常に新しい心的秩序に入るという、日本的な人間的体制の見本を探ることそれが本書の主題であると、山本は聖書の言葉を使って比喩を述べている。現代的な言い方に「空気を読む日本人」というのがある。
「水のバプテスマ」そして「聖霊のバプテスマ」がある。
詩的体験とは 言葉の響きと映像との調和が読者の心のなかへ生まれさせる
ひとつの夢だろう。「作者?」
水月橋辺水月秋
水光月色共悠悠
我心如水還如月
月落水流流不流
水月橋のほとりの水に映っている月
その月影に漂う秋 その秋のなかで
また月にも似ている
月は水の流れに影を落としていて
その影は流れている、いや流れていない
ーこの旋回的な情緒ー