中小企業診断士2次試験対策事業に進出します! part2「徹底した過去問第一主義」
こんにちは、中小企業診断士の東岱(とうたい)です。
前回は、私が中小企業診断士2次試験対策事業に進出を決めたいきさつをお話ししました。
前回記事:中小企業診断士2次試験対策事業に進出します!先行案内 prat①
今回は、もう少し具体的なコンセプトや概要についてお話したいと思います。
❑当オンライン講座の3つの特徴
1.徹底した過去問第一主義
2.明確な解答ロジックの習得
3.プラス10点の独自プロセス
今回は、この中の「1.徹底した過去問第一主義」についてお話します。
1.徹底した過去問第一主義
➊ 本試験問題のクオリティの高さ
2次試験対策を始めたばかりの頃は、「どこの予備校を選ぼうか?」「どういう教材を使おうか?」と色々悩みます。
特に「過去問主体で行く」か「演習問題をたくさんこなす」かは、非常に悩むポイントです。
過去問が重要なのは理解しているけど、何となく演習問題をたくさんこなして応用力を付けた方がいいような気もするからです。
実は、受験年数を積めばよく分かって来る事ですが、国家資格である本試験のクオリティは非常に高いです。
国に委託されたその道の専門家が、長い期間を掛けて渾身の力を注ぎ問題を作成しています。
また、出題の趣旨、過去問題との整合性、新出論点など、幾年に渡り工夫に工夫を重ねて作成されています。
そのため、プロの受験校などが、試験後に時間をかけて問題を分析しても、容易には正答を絞り込めません。
実際に、予備校各社が発表している模範解答を相互に照らし合わせてみてください。内容は一致していない場合が殆どかと思います。
例えばA校の模範解答が90点、B社の模範解答も90点だったとします。これを照らし合わせると、0.9×0.9=0.81なので、大体8割は一致している計算です。しかし、現実には大半の解答が異なっています。
もちろん、「我が校は100%正答を書いている、他校が間違っているだけ」と自負している予備校もあるかも知れませんが、ここでは「それくらい本試験のクオリティが高い」という事を指摘しています。
さて、それくらいクオリティの高い本試験問題を、そう簡単に模倣できるでしょうか?
私はこれに関しては非常に困難である、という立場を取っています。
診断士はそもそも問題作成のプロではありません。言ってみれば門外漢です。そう一朝一夕で国家試験レベルの高度な問題を模倣できません。
しかも、採点がしやすいように、「簡単に一択に絞り込める解答ルート」と「模範解答」が仕込んである時点で、本試験問題とまるっきり構造が異なります。
そもそも「問題の作り方」や「その対応方法」が違う訳で、模倣問題が演習として機能するのか甚だ疑問です。
やはり素人が作成する演習問題や模擬試験問題は、本試験問題の代替にはならないでしょう。
この時、演習の効果が薄いだけなら、「時間とお金と労力だけの損失」で済みますが、もし「本試験問題に対する間違った捉え方、誤った方法論を植え付けられている」としたらどうでしょうか?
これは「合格に近づくのではなく、むしろ混乱を生み、合格から遠ざかる」というリスクを孕んでいる事になるかも知れません。
診断士受験生の方の大半は、普段お仕事をされているので、勉強時間は有限です。そうした制限がある以上、やはり私は、限られた時間と労力とモチベーションをハイクオリティな本試験問題の攻略に全力投入すべき、と考えています。
ここで、誰しもの頭にこういう不安がよぎります。
結論から言いますが、過去問対策が最も効果的で効率的な学習方法です!
以下に、その最も大きな理由をお伝えします。
➋ 過去問の取組が最も効果的な理由
多年度受験生になるほど、「過去問は何回も解いたし、もう十分理解した」
という方が増えて来ると思います。
私も大変お世話になった診断士2次試験対策の名著「ふぞろいな合格答案」なども研究して、「予備校に頼ることなく模範解答も十分把握している」という方も多いと思います。
しかし、「再び過去問を解いてみたら、模範解答と一致した答案になった」
という方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
きっとほとんどの方が「模範解答とは一致しない解答」になるのではないかと思います。
もしそうならば、これは非常に問題です。すでに解答を知っている筈なのに、その通りには書けていないんです!
これは『本来あるべき解答プロセス』がしっかりと身に付いていない、という証拠なのかも知れません。
過去問は1週間に事例を4つ解いても、10年分を1周するだけで2か月以上かかります。前回確認した模範解答は案外覚えていないものです。
その為、大抵の場合、「解答までのルート」も「模範解答自体」も殆ど忘れてしまっている事になります。
そしてどういう訳か、模範解答を再度確認し「ああ、そうか、そういう事か」と、また理解したつもりになってしまいます。
結果的に、「自分の手で模範解答と同じ内容を書き切った事がない」という事実と、「過去問はすでにやって理解した」という半ば矛盾した結論が残ります。
しかし、本当に大切なのは「解答プロセス」という「方法」を体得するまで訓練しておく事です。
「解答までのルート」や「解答そのもの」をチェックするだけでは本当の実力は付かないものです。
学習効果とは、確実に加点が望めるプロセスを身に付けることです。現在の自分のプロセスと模範解答に辿りけるプロセスの差に宝の山が眠っています。
この差を埋める事こそが、最も効果的な学習方法という訳です。
➌ 傾向と対策
診断士試験に限らず、国家試験には「傾向と対策」がつきものです。過去に出た論点が何度も出題されます。診断士2次試験は、単純な知識問題でないためか、特にその傾向が強いと思います。
「ああ、これは過去問で出題されたパターンと同じだから、こう対応すべきだ」
といって解答する訳ですが、初見の人がその解答プロセスに沿って解答する事は殆ど不可能です。診断士試験特有の問題構造だからです。そういう問題が毎年必ず出題されてます。
しかし、多年度受験生であっても、過去問の勉強が不十分だっただった場合、どうなるでしょうか?
※ここでの「過去問の勉強」とは、模範解答を見て終わりではありません。
自分でも同じ解答がかけるくらいに訓練し「再現性」を高めることです。
残念ながら、初見の人と殆ど差は生まれません。
・・・しかし、いま書いた事は何も私が偉そうに指摘する事ではなく、誰でも分かるごくごく当たり前の一般的なロジックです。
なぜ私がこんな当たり前の事を書いたのか以下にお話しします。
私は受験性時代に、世の中に出回っている受験本の模範解答や、予備校の模範解答を必死にかき集めて研究していた事がありました。
その当時感じたのは、
という事でした。
そして独学で過去問の研究続ける事にしましたが、その時、こういう発見が多々ありました。
つまり、「世の中には未だ公になっていない2次試験の解答メソッド」がある事に気付いた訳です。
そして「過去問には『傾向と対策』の余地が大いに残っている」と確信しました。
ここで私が考える「過去問の傾向と対策」のあるべき姿を示します。
これこそが、真の「傾向と対策」です!
この①②③が一つも存在しない演習など、一体どれだけ意味があるのか?と私は痛切に感じています。
大切な事は「過去問に始まり、過去問に終わる」です。
現在開発中のプログラムでは、演習問題も過去問を使用しています。非常に中身の濃い魅力的な内容になっているので是非ともご期待ください!
ここまで読んで頂き本当にありがとうございました。
次回は、この解答ロジックの習得についてご紹介したいと思ってます。
2次試験の合格発表までには、モニターの受け入れが可能なレベルには持っていきたいと思っています。
あわせて応援のほど、よろしくお願いいたします!
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