どくあおむしの戦い

　どくあおむしを苦しめるもの。周りの顔色を伺い過ぎる。空気を読んで合わせてしまう。期待に応えようと無理する。自分を取り繕う。我慢する。出来ない自分を責める。出来てても誉められても自分を認められない。辛い時や苦しい時に助けを求められない。

　どくあおむしを苦しめる原因、敵は何なのか。

　いい子でいないと。大人しくしてないと。我慢しないと。期待に応えないと。うちには兄あおむしだけいればいい。どくあおむしはいらない子。

　ひとつは小さい頃から植え付けられた家の価値観。

　自分さえ良ければいい。自分が全て正しい。自分は素晴らしい。悪いことは全部周りのせい。嫌味や文句ばかり。褒めない。認めない。子の幸せを願わない喜ばない。

　もうひとつはいわゆる毒親である父の軸。

　この二つを捨てる。どくあおむしの戦場は見つかった。どくあおむしは戦う。どくあおむしの軸で、どくあおむしの人生を生きるために。

　今、どくあおむしは二つの武器で戦っている。

　「うっせぇバーカ！」

　「知らんがな」

　戦い方が分かると人生のレベル上げが楽しい。価値観を押し付けてくる敵にどくあおむしは容赦しない。