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#ファンドリ 第3回セミナー:芸人・YouTuber 岡田康太氏 × 放送作家 澤井直人氏

「人からのアドバイスは割と無視していい」YouTubeチャンネル『岡田を追え!!』岡田康太と放送作家・澤井直人の会話から探る“動画コンテンツの正しい作り方”

Twitterを活用し、誰でも簡単にファンクラブを開設できるプラットフォーム「Fans’(ファンズ)」が、次世代のエンタテインメント業界のスターを育成するプロジェクト『Fans’ Dream Project(#ファンドリ)』をスタートさせた。
 
その第1期生たちに、エンタメ業界で活躍するプロフェッショナルの特別講師を招いて、様々なテーマで講義を開催。第3回目となる今回は、YouTubeチャンネル『岡田を追え!!』を運営する岡田康太さん、YouTube企画も手掛ける放送作家の澤井直人さんに、「動画コンテンツについて」をざっくばらんに話してもらった。
 
<岡田康太 プロフィール>
1990年奈良県生まれ。幼馴染とのお笑いコンビ「なかよしビクトリーズ」を経て、2020年10月よりピン芸人に。港区西麻布の家賃3万7千円のアパートでの生活に密着したYouTubeチャンネル「岡田を追え!!」が登録者13万人超えと人気。9月1日(水)には東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで誕生日を祝うイベントが開催される。
 
<澤井直人 プロフィール>
1990年京都府生まれ。放送作家。ゆりやんレトリィバァ、ガンバレルーヤ、からし蓮根、コウテイなどと同期のNSC35期出身。養成所を卒業後、放送作家を目指し上京。企画書を年間500本以上生産し、各テレビ局で仕事の幅を広げる。最近では、YouTube、Vtuber、e-sports、広告などといったコンテンツ構成を手掛ける。

■浪人生時代に見た岡田の姿を見て“お笑い“の道に

岡田「まずは自己紹介から……じゃあ澤井くんからお願いします」
 
澤井「はい(笑)。今年31歳になる放送作家です。もともとは大阪NSCで芸人を目指して入っていまして、きっかけは岡田さんをテレビで見たことなんです。大学受験で浪人しているときだったんですが、フジテレビのコント番組の企画で、海岸でふんどしに火をつけてどこまで我慢できるか……っていう内容をやってて、それがめちゃくちゃ面白くて。
 
で、岡田さんについて調べたらまさかの同い年っていうことがわかり、『同世代でこんなおもろい人がいるんや』ってことで、追いつこうと同じ道に行きました。その後、岡田さんには『会ってくれませんか?』ってSNSでメールして、運良く会ってくれて。いまでは一緒にお仕事させてもらうという縁ができました」
 
岡田「僕はYouTubeを中心に活動していて、“自分に密着した動画を出す“というなよくわからんことをやっています。その前は、澤井くんもぼくも全然仕事がない期間があって、ずっといっしょにいましたね。いま3万7000円の家に住んでるんですが、澤井くんも隣の3万20000円の部屋を借りて、とりあえず近くにいた(笑)。でも急に売れっ子になりまして、いまでは引っ越して結婚もして」
 
澤井「でも、時間が経つと会わなくなる人っていっぱいいるんですけど、岡田さんとはずっと関係が続いていますね。いまでも『ただ岡田さんと夕飯を食べる』っていうコンテンツをつくるときがめっちゃ楽しいです」
 

■人からのアドバイスは割と無視していい

岡田「放送作家の仕事ってどう増やしていきました?」
 
澤井「ぼくが放送作家としてキャリアをスタートさせた20代前半の頃は、YouTubeのようなプラットフォームがあんまりなくて、みんないかにテレビレギュラーの席を取りに行くかっていう感じでした。だからこそ、誰よりも企画書を大量生産していましたね。いろんな先輩からの依頼を断ることなく受けて“貸し“を作った結果、番組に参加できるというお釣りが一気にきて、一時期15本ぐらい担当することができました。でもそれによって精神が破壊されましたが(笑)」
 
岡田「嬉しいことだけど、時間とか人間関係とか、しんどいことは増えますよね」
 
澤井「だからこそ、岡田さんの生き方を見ていると学ぶことも多かったですね」
 
岡田「ダラダラしているだけだけどね(笑)。澤井くんって結構特殊で、普通放送作家さんって“ツッコミ“目線で企画を立てていくのに、“ボケ“側にいる人。だから企画もボケていくのが主流というか。芸人を10年やってきてるけど、あんまり見たことないタイプ」
 
澤井「よく先輩には否定されてましたね。『お前そんなんで面白いもの作れんのか?』って」
 
岡田「でもそういうアドバイスみたいなのは、割と無視していいんじゃないかって思ってます。僕は近くに四千頭身の後藤とかフワちゃんとかいるけど、ずっとスタイルは一緒のまま売れていった。だから、ひとつのことを突き詰めていけば、その先にはいっぱい仕事があるんじゃないかなと。いまはいろんなレールが敷かれていて、どこに進むかは難しいけど楽しい時代だと思います」

 ■『岡田を追え!! inハワイ』を考えている

澤井「『岡田を追え!!』ではどういうコンテンツを作っていこうみたいなルールってありますか?」
 
岡田「おそらく、僕の見た目って、周りから見たら“ちんちくりんでどこにでもいそうな人“って感じだと思うので、そいつにツッコミを入れられる内容にして、親近感は持たせようとは思ってましたね。あと、YouTubeって同じコメント、同じテロップみたいな様式美も固定ファンが増える理由になるので、それは毎回守っています」
 
澤井「岡田さんと、岡田さんを密着し続けている、元はただのファンだった佐野くん。二人体制でやっているっていうのもいいですよね。テレビ番組ってスタッフが多すぎるんですよ 多いからできることももちろんあるんですけど、個人からすると『対して貢献できてないな』っていうことがあって。『この番組をやってます』って言い切れない歯がゆさはありました」
 
岡田「経営みたいに、互いに理念を共有できる人と仕事していくのは大事かもね」
 
澤井「今後YouTubeでこれをやっていきたいっていう具体案はありますか?」
 
岡田「『ワイキキ家賃〇〇万円男』っていうタイトルの動画を出したいので、ハワイで撮影したいですね。それには英語も必要になってくるから、最近は会う人会う人に『英語喋れます?』って聞いてます(笑)。その英会話を身に着けるまでの過程も動画に残したくて。そういう意味では、やりたいことにすぐ飛びつけるように、ある程度ヒマでいるようにしてます」
 
澤井「ただ振られた仕事を忙しくこなしていても、面白い考えなんて浮かばないですよね。僕も最近、『ひとつの仕事を大事にする』っていうのは意識していて、結局それは何十年後とかに実績に残っているんやろうなって思うんです」
 
岡田「ここまで話しましたが、とりあえず一旦無視して(笑)、やりたいコンテンツを全集中ではじめてみてほしいです。みなさん応援しております」

■#ファンドリ参加者からの質問タイム

――(澤井さんへの質問)いろいろ番組をやっていますが、新人発掘はどう行っていますか?
 
澤井「番組を制作する上で放送作家とリサーチャー、ふたつの大きな役割があります。もちろん僕もチェックしますが、基本的にはリサーチャーの人が『YouTube、Instagramでこういう人がいまして…・・・』っていう提案を作家に出して、いいと思った人を選ぶようにしています。いろいろ番組をやっていたおかげで、いろんなジャンルの面白い人を知ることが出来ました」
 
――(二人への質問)モデルをやっているんですが、お笑いをやりたくて大阪NSCに入るか迷っています。
 
岡田「とりあえず、漫才がやりたかったら絶対NSCに行ったほうがいい。東京に出てくるんだったら、よしもと以外にもいろいろ事務所があるので好きなところに連絡してみたらいいのでは」
 
澤井「もともと通ってましたが、同期には、かが屋の加賀とゆりやんレトリィバァなど才能ある人がいて、めっちゃ刺激受けました。そこでしか見れない景色もあるので、少しでも気になってるのなら、すぐ行動したほうがいいです」


<#ファンドリ事務局より>
#ファンドリではプロジェクト参加者を対象にエンタメ業界の表と裏で活躍されている方をお招きしたセミナーを定期的に実施しています。
次回セミナーは【8月12日(木)】に実施予定です。こちらも後日レポートを掲載いたしますので、お楽しみに!

<#ファンドリとは?>
「Fans' Dream Project(#ファンドリ)」とは、Twitter連動型ファンクラブサービス「Fans'(ファンズ)」で獲得したファン数に応じて、全29社の程プロダクションからのオファーを受けることができる育成型オーディションプロジェクトです。

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