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投資の業界で“保証”を謳う相手には要注意

一時期に比べれば、新築マンション等の価格は
若干値下がりしてきたとはいえ、
依然として高値圏が続いている日本の不動産市況。

不動産投資を行う際は、自己資金が必要な上に、
不動産には事業的な要素もあることから、
「素人には手を出しにくい分野」
というのが定説です。

不動産投資は、大きな金額が動くだけに、
詐欺師が多く暗躍している世界だとも言えます。

かつて、かぼちゃの馬車事件という
大規模な投資詐欺が発生したことがありました。
“かぼちゃの馬車”というのは、
女性向けシェアハウスのブランド名です。

かぼちゃの馬車を運営していた会社が、
2018年に経営破綻したことで、事件が明るみになりました。

運営会社は、投資家に対して
30年間家賃保証や年8%以上の利回りを謳い、
非常に割高な物件を販売していました。
スルガ銀行が、運営会社の不正に加担し、
過剰な融資を行なっていたことも
世間を震撼させました。

物件販売のターゲットとなったのが、
副収入を得たいサラリーマンや医者、公務員たちでした。
彼らは、1億円以上の物件を買わされていましたが、
実際の価値は6000万円程度しかなかった
とも言われています。
運営会社が倒産すると、家賃収入が入らなくなって
自己破産をする人が続出しました。

オーナーたちは、運営会社と
サブリース契約を結んでいました。

サブリースとは、
運営会社がオーナーから不動産を一括して借り上げ、
入居者の募集や家賃の徴収、不動産の管理等を
まとめて請け負い、手数料を取るという仕組みです。
サブリース自体は、悪いものではありませんが、
この事件では、オーナーたちを詐欺に巻き込むための
スキームの一部として悪用されていました。

サブリースでもっとも多いトラブルが、
家賃保証に関するものです。
サブリースでは通常、2年ごとに賃料の改定が入り、
その際、近隣の家賃相場が下落していた場合は
減額交渉が入ったり、時にはリフォームを
求められたりすることもあります。

保証と言っても、実際は100%ではなく、
免責事項があるので注意が必要です。
相手の言うことを鵜呑みにしないよう、
自分でもしっかりと確認し、
判断することが大切なのです。


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