運用法を理解しておくと、投資をする上で強力な武器になる
前回は、一括運用と積立運用の
特徴を述べました。
今回は、それぞれのメリット・デメリットを
比較してみたいと思います。
まずは、一括運用についてです。
《一括運用のメリット》
・価格が売却時に大きく上昇すれば、
投資による最大効果を期待できる
・価格の上昇次第で、短期間でも
利益を上げることができる
《一括運用のデメリット》
・まとまった資金が必要
・売却時に価格が下落していると、
利益が出ない
・資産保有中に価格が下落すると、
精神的に辛い
一括運用は、売却時に値下がりしていると
利益が出ないため、
投資初心者には少々、難しいかもしれません。
続いて、積立運用についてです。
《積立運用(ドルコスト平均法)のメリット》
・投資のタイミングを考える必要がない
・高値掴みのリスクを軽減できる
・日々の価格変動が気にならない
・まとまった資金がなくても投資できる
《積立運用(ドルコスト平均法)のデメリット》
・短期的な成果を感じづらい
・手数料が高い商品の場合、効果を発揮しづらい
・手間がかかる
ドルコスト平均法は、もともと
リスクを軽減するための手法です。
初心者でも比較的取り組みやすく、
中長期的な資産形成に適しています。
それでは、ドルコスト平均法の
活用例をご紹介しましょう。
円貯蓄と米ドル貯蓄の比較をしてみます。
以下は、2017年2月から
過去5年間のドル円価格を図にしたものです。
緑の線がドル円の価格推移で、
オレンジの線は米ドル貯蓄、
青の線は円貯蓄の推移を表します。
それぞれ毎月5万円ずつ積立を行なった場合、
米ドル貯蓄では約5%増の320万円となりました。
一方、日本円を貯蓄した場合は305万円でした。
ただ、日本円を米ドルに換えて積立しただけで、
資産を増やすことができたのです。
一括運用と積立運用のどちらを選択するにせよ、
結局のところ、商品選定が非常に重要である点に
変わりはありません。
資産運用の効果を最大限に発揮するためにも、
双方の特徴を知り、商品選定の際に
どちらの方法がもっとも相応しいのか、
ぜひ検討した上で取り入れていただければと思います。
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