格差が広がり続ける世界「日本も同じ道をたどるのか?」
FANGS Groupは、世界9ヶ国に拠点を持ち、
日々、海外の金融情報の収集・研究に努めています。
先日、FANGSのメンバーが、
ヨーロッパへ金融視察に出かけた際のこと。
イギリスで、改めて世界の現実を
目の当たりにすることとなりました。
現在のイギリスは、世界でもトップクラスの
ユニコーン企業輩出国として知られています。
金融都市として長い歴史を持つロンドンには、
多くのフィンテック企業が集まっているためです。
このように書くと、「やっぱりイギリスはすごい」
と感じる人もいるでしょう。
しかし光があるところには、同時に影も存在しているものです。
久しぶりのイギリスで、私たちの目に留まったのは、
ホームレスの急増でした。
スタッフの一人は、「一年前に出張でイギリスに来た時よりも、
明らかに増えている」と話していました。
IT先進国のイギリスでも
ホームレスが増加しているという事実は、
私たちがいかに厳しい時代を生きているか、
ということの証である気がしてなりません。
最近は、一時期ほどの激しいインフレはないものの、
どの国も経済的に苦しいのが実情です。
特に、この文章をお読みのあなたがもっとも気になるのは、
「日本の今の立ち位置はどうか?」ということではないでしょうか。
以下の図は、主な先進国の相対的貧困率の推移を表しています。
相対的貧困率とは、一国の中で所得の低い世帯が
どれほどの割合を占めているのかを数値化したものです。
2021年の日本の相対的貧困率は15.7%と、
先進国の中ではアメリカに次いで高い数値となっており、
当年の平均11.0%よりも高くなっています。
※日経新聞Web版:2022年1月1日より抜粋
かつては「一億総中流」「貧富の差が少ない」
と言われてきた日本ですが、
今やその日本でも、貧富の差が広がりつつあります。
「お金持ちは、よりお金持ちへ」
「そうではない人は、いつまでも苦しいまま」
という現実が、私たちの国でも顕著になってきているのです。
【参考文献】
日経新聞Web版:2022年1月1日、2023年11月19日、他
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