円安には、メリットもあることをご存じですか?
日本は現在、歴史的な円安水準にあります。
それにも関わらず、為替に対する
世間の関心があまり高くないのは、
日本の地理的要因が関係していると考えられます。
もともと日本は他国と海で隔てられているため、
普段、私たちが国境を意識することはありません。
国内で流通している通貨も、日本円だけです。
しかし世界の多くの地域では、
陸続きで隣の国と国境を接しています。
日本人からすると、
「国境は厳重に守られているのでは」
と思いがちですが、
一部の紛争地域などを除いて、日頃から地元民が
互いの国を行き来していることは、よくあります。
日本でいうところの「県をまたぐ」ような感覚で、
「あっちのほうが安いから」と国境を越えることが
日常の風景になっているということです。
“あっちの国”に行けば、当然、買い物も
その国の通貨を使うことになりますから、
為替にも詳しくなります。こうした環境にいれば、
「複数の種類の通貨を所有する」
「自国通貨が高い時に、少し多めに両替しておく」
といった行動を、自然にとるようになるわけです。
いずれにせよ、為替が私たちの生活に
大きな影響を及ぼしている事実に変わりはありません。
FANGSが、日本円だけで資産形成を行うことの
危険性を説いているのは、
日本人に欠落している感覚を補うためでもあるのです。
実のところ、円安のすべてが悪いわけではありません。
どんなことにも、メリットとデメリットの双方が存在します。
円安の一番のデメリットとは、
輸入品が高くなることです。
日本は食料や製品の原材料、燃料の多くを
海外からの輸入に頼っています。円安になれば、
それがダイレクトに価格に跳ね返ってくるでしょう。
一方、メリットとしては、
日本の輸出企業が円安の恩恵を受けられます。
また、円安が多くの外国人観光客を
惹きつけているのも事実です。
ただし、外国人が日本の安さに
惹かれてやってくるということは、
それだけ日本円の購買力が低下していると
いうことでもありますから、
決して手放しでは喜べないのですが。
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