![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50679749/rectangle_large_type_2_fbe0c3fa96bb8633c867d0b5b98f170c.jpg?width=1200)
南国文化、ココナッツ商品のニュージーランドへの浸透
ココナッツというと南国のイメージがあるのですが、こちらニュージーランドにもココナッツは色々なところで見られます。この歴史を辿ると、ヨーロッパ人でニュージーランドに初上陸した、ジェームズ・クックの記録にもココナッツについて記載があるため、その文化は古くから、深く浸透しているようです。
こちらには南太平洋の島国、サモア、ニウエ、クックアイランドからの移住民が多くいるので、その方たちとともにココナッツも貴重な食料として入ってきたのだと思われます。以前のスーパーマーケットの記事では書かなかったのですが、スーパーへ行くと皮つきのココナッツがお野菜売り場にゴロゴロ、他にもヤングココナッツとして外皮がはがされたフレッシュなものが売っています。
ほとんどのココナッツは他国からの輸入食品だそうです。フレッシュのココナッツの皮は非常に堅いので、穴を開けて中のジュースを出した後に、金づちで割るという手段を教えてくれたのはサモアの方です。
なかなか豪快です。
それから実を削り取り、そのまま食べたり、ココナッツミルクにしたりして使用されます。
その他のココナッツの商品には、乾燥されたココナッツファイン、シュレッド、チップスがあり、大きさによって呼び方が変わります。これらはよくお菓子作りに使用されます。
カフェやベーカリーの、定番スライスやブリスボール、ラミントン(ふわふわのスポンジケーキにチョコレートを浸したデザート)には欠かせません。
ほのかな甘さと、シャキシャキした食感に加え、見た目をランクアップさせます。ココナッツのジュースやミルク、クリームもドリンクやお料理に使われます。
伝統的な島国のお料理でおすすめなものは、お刺身をライムジュースで締め、きゅうりやトマトなどのお野菜とハーブ、ココナッツミルクでマリネする食べ方です。タヒチ出身の友人が教えてくれました。サッパリ、でもコクがあってとても美味しいです。
お米をココナッツクリームで炊いたココナッツライスも、甘い香りがして南国の雰囲気が出ます。これらは缶詰のココナッツクリームやミルクでも出来るので、お手軽に挑戦できます。
最近のカフェでは、コーヒーのミルクをソイミルクやアーモンドミルク、ライスミルク、オーツミルクなどから選べるのですが、ココナッツミルクを扱っている所もあります。ココナッツミルクのコーヒーは甘くてコクがあるので、それだけでデザートのような重めのドリンクが味わえます。
ミルクもそうですが、乳製品を摂らない方もいるので、ココナッツヨーグルトやココナッツアイスクリーム、チーズもスーパーで購入できます。
また、ココナッツオイルも人気で、お料理、ボディケアに使っている方が多くいます。
オイルには精製されたものと未精製のバージンココナッツオイルがあり、他のナッツオイルより安価で、固形化しやすいのが特徴です。
精製されたものは香りが弱く、ベジタリアンやビーガンのお料理に活躍しています。
ビーガンクリームチーズやビーガンバターもココナッツオイルを主原材料として、簡単に作ることができます。
ボディケアには、ヴァージンココナッツオイルが、体全体のモイスチャライザーやヘアケアとして適しています。
インド人の方々の髪の毛が綺麗なのは、ココナッツオイルを使っているからだ、とも聞いたことがあります。
このように、ニュージーランドでは、伝統的なココナッツ文化とともに、新しい商品も多く出回っています。これも様々な人種が一緒に住んでおり、それぞれの考え方を尊重しながら生活している表れなのかなとも思います。
By Me Webstor
南半球から、食情報をお届け
南半球に永住した、管理栄養士です
多文化国で、様々なお料理や食材と栄養に、いつも興味津々です
ガーデニング、お買い物、お料理、空手などが好きです
空手は地元の子どもにも教えており、ここでも文化の違いを感じさせられます