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元外資系ヘッジファンドディーラーManagerMの目 日経平均と海外投資家動向の考察 2024年12月25日

本日の市場動向

2024年12月25日、日経平均は+93.58円の39,130.43円で引けました。引け前まではほとんど動きがなく、閑散とした取引が続いていましたが、引け直前に39,000円から39,200円へと急騰する場面が見られました。
ただし、出来高は依然として低調で、まさに「開店休業」状態とも言える一日でした。この動きについては、特に重要な意味を持たないノイズ的な値動きとして捉えるべきでしょう。


海外投資家動向

12月第2週のデータでは、海外投資家による先物の買い越し額が1兆円を超える大規模なものとなりました。これは「買い仕掛け」の可能性を示唆しており、注目に値する動きです。
しかし一方で、現物市場では直近13週間で合計3.5兆円もの売り越しが記録されており、中長期的には海外投資家が日本株比率を減らしている可能性があります。この点を踏まえると、長期の強い上昇トレンドが形成される可能性は低いと見ています。

海外投資家の動向まとめ:

  • 先物: 単週で1兆円以上の買い越し → 買い仕掛けの可能性。

  • 現物: 直近13週で-3.5兆円の売り越し → 日本株比率を下げる動き。

短期的には「買い目線」を維持しつつ、中長期のトレンド形成には慎重なスタンスが必要です。


チャート形状の分析

日経平均は9月末以降、38,000円~40,000円のレンジ内で推移しています。この「ボックス相場」を維持している限り、大きな方向感は出にくい状況が続くでしょう。

  • サポートライン: 38,000円

  • 下方向への警戒ポイント: 37,000円台に定着した場合。

短期的には上限トライの動きが期待されますが、引き続きレンジ内での値動きを注視すべきです。


投資戦略

私の開発したトレンドフォローシステム「225Ai」は、2024年に+39,330円幅の順行を記録し、大きなトレンドを効率的に捉えています。ただし、「225Ai」は1,000円幅程度の狭いレンジ相場では成果を上げにくい傾向があります。
直近では「赤色(売りサイン)」が継続中です。次のサイン確定を待ちつつ、適切なエントリータイミングを見極めたいと思います。


まとめ

2024年の日本株市場は、外部環境の影響を大きく受けながらもトレンドを形成する場面が多く見られました。しかし、海外投資家の中長期的な資金流出が示唆される中、短期的な買い仕掛けの動きに惑わされない冷静な判断が求められます。

  • 短期目線: 海外投資家の買い仕掛けに乗り、レンジ上限の40,000円トライを意識。

  • 中長期目線: 現物市場での大規模売り越しを考慮し、調整局面への備えを怠らない。

引き続き、トレンドフォローを重視しつつ、市場環境の変化に迅速に対応する柔軟性を持ちたいと思います。


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