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元外資系ヘッジファンドディーラーManagerMの目 日経平均と海外投資家動向の考察 2024年12月26日
本日の市場動向
日経平均: 前日比 +437.63円、終値 39,568.06円
12月26日の日経平均は大幅に上昇し、終値で39,500円台を回復しました。本日の値動きの背景には、昨日の引け前からの急騰の流れが継続したことがあります。ただし、参加者は依然として少なく、年末特有の閑散相場が続いています。出来高の薄さから、今日の値動きは一時的な要因に基づいた可能性が高いと言えるでしょう。
海外投資家動向
先物:
12月第2週のデータでは、海外投資家が単週で1兆円超の買い越しを記録しました。この規模は「買い仕掛け」の可能性を示唆しており、今後も注意深く動向を追う必要があります。仮に買い仕掛けが継続する場合、4月頃まで高値更新を試みる動きが期待されます。
現物:
対照的に、現物では直近13週間で約3.5兆円の大幅な売り越しが確認されています。この傾向は、中長期的に海外投資家が日本株比率を低下させている可能性を示唆します。そのため、短期的には上昇トレンドが継続する可能性がある一方、中長期的な強い上昇トレンドの発生は難しい状況と言えそうです。
チャート分析
現在のチャートは以下の通りです:
「38,000円-40,000円」のBOX相場に留まる動きが継続。
38,000円: サポートラインとして機能中。
37,000円台: 明確に定着する場合は下方向への警戒が必要。
短期的にはBOX圏内での値動きが想定され、上下どちらかに抜ける明確なトリガーが現れるまでは現状維持が続く可能性が高いと見ています。
投資戦略
現在のサイン:
<225Ai>は本日16時に“スクエアサイン(中立)”が確定しましたが、20時には“青色(買いサイン)”に切り替わる可能性があります。ただし、年末の閑散相場に加え、海外市場の休場(クリスマス休暇)の影響を考慮し、年内はノーポジションを継続する方針です。年明け1月6日(月)の市場動向を確認してからエントリーを検討する予定です。
【2024年のトレンド回顧】
<225Ai>は2024年、トレンドの初動を捉える装置として有効に機能しました。以下は代表的なトレンドです:
1/5: 33,450円買い → 順行幅 +3,530円
6/24: 38,740円買い → 順行幅 +3,750円
9/19: 36,890円買い → 順行幅 +3,010円
7/18: 40,350円売り → 順行幅 +9,980円
2024年の最大順行幅トータル: +39,330円
なお、BOX相場では<225Ai>のパフォーマンスが低下する特徴があるため、現状のBOX相場では慎重な運用が求められます。
【今後の見通しと戦略】
海外投資家の先物買い越しから短期的な上昇期待は高まりますが、現物売り越しが続いている点を踏まえると、中長期的な強いトレンドは期待しづらい状況です。したがって、投資戦略としては以下を推奨します。
BOX相場内のトレンドフォロー: 短期的なトレンドを捉えるエントリー。
年明けの動向確認: 新年の流動性回復を見極めてから本格的なポジション構築を検討。
海外投資家動向の監視: 特に現物と先物の動きの乖離に注目。
まとめ
2024年も<225Ai>を駆使しつつ、トレンド初動を捉える戦略が成功を支えるカギとなりました。年末の閑散相場では無理をせず、新年に向けた準備に注力することをお勧めします。