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元外資系ヘッジファンドディーラーManagerMの目 日経平均と海外投資家動向の考察 2024年12月24日

本日の市場動向

本日の日経平均株価は前日比 -124.49円安の39,036.85円で引けました。
寄り付きはギャップアップで始まったものの、取引時間中は売り圧力が優勢となり、最終的にはマイナス圏で終了しています。

しかし、出来高が少なく、NY市場がクリスマス休暇で参加者がほぼいない状況を考えると、今日の値動きは大きな意味を持たないと考えられます。


海外投資家動向

12月第2週の海外投資家動向では、先物で単週1兆円超の買い越しが記録されました。
この動きは「買い仕掛け」の可能性を示唆しており、来年4月頃までの高値トライを視野に入れた動きとして注目されます。

一方で、現物では直近13週で**-3.5兆円**の大幅売り越しが続いています。
この点から、海外投資家は中長期的には日本株比率を引き下げる方向性を示しており、強い上昇トレンドが発生する可能性は低いと見られます。


チャート形状の分析

現在の日経平均は**「38,000円~40,000円のBOX相場」**に収まっています。

  • 38,000円付近が明確なサポートラインとなっていますが、これを割り込むと37,000円台での定着が意識され、「下方向」への動きを警戒する必要があります。

現状、BOXの上限である40,000円を突破するためには、新たな材料や明確なトレンド発生が求められます。


投資戦略

現在の市場環境では、短期的には**「買い目線」**が有効ですが、中長期的には慎重な姿勢が必要です。

<225Ai>の順張りサインでは、引き続き赤色(売りサイン)が継続しています。
次のサインが確定したタイミングでエントリーを検討します。

2024年の最大順行幅トータルが+39,330円と好成績を記録しており、特に大きなトレンドの初動を捉える点で優れた成果を上げています。一方で、BOX相場では効果が薄れるため、現在のような38,000円~40,000円のレンジ内では慎重な対応が求められます。


まとめ

12月第2週の海外投資家動向は水面下での買い圧力を示唆しており、先物市場の動きが今後の方向性を占う上で重要です。一方で、現物の売り越しトレンドが継続していることから、海外勢が中長期で日本株に対するリスクエクスポージャーを縮小している可能性も視野に入れるべきです。

市場は来年4月頃まで高値を試す可能性を秘めていますが、現時点ではBOX相場内の動きであり、慎重なエントリーと柔軟な戦略が鍵となるでしょう。

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