![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166359251/rectangle_large_type_2_320d36eb83e8580f5b91d498fd786413.png?width=1200)
元外資系ヘッジファンドディーラーManagerMの目 日経平均と海外投資家動向の考察 2024年12月19日
本日の市場動向
NY市場の急落が引き金となり、大きなギャップダウンで始まる展開
今日の日経平均は、米国株の急落を受けて大幅に下落して始まりました。一時は前日比で1,000円弱も下げる場面がありましたが、寄り後には売り圧力が減退し、徐々に買いが優勢に。最終的には下げ幅を縮小し、-268.13円で引けました。
この動きについて、重要なポイントは以下の通りです。
「売り一巡後の買い」:下落幅を縮小した要因として、寄り付き後の売り圧力減少が挙げられます。ただし、この動きは単なるテクニカルなリバウンドと見るのが妥当です。
「BOX相場内の動き」:日経平均は依然として「38,000円〜40,000円」のボックス相場の範囲内で推移しており、大局的な方向感は見られません。
チャート形状の確認
サポートライン:38,000円
ここを明確に割り込むと、次は37,000円台が視野に入ります。これにより市場の心理は一気に「下方向」へシフトする可能性があります。BOX相場の継続
年末相場特有の閑散期に突入する中、ボックスレンジ内での値動きが続く可能性が高いです。
海外投資家動向
海外投資家の売買動向を詳しく見ると、依然として積極的な買いの兆候は見られません。以下の点がポイントです。
現物・先物ともに大幅売り越し
直近12週で現物・先物合わせて約3兆円の売り越しが確認されています。中長期的には日本株の比率を下げる動きが進行している可能性があります。「米株買い・日本株売り」の加速
いわゆる「トランプトレード」が再び意識され、米国株への資金シフトが鮮明になっています。これにより、日本市場にはリスク資産からの資金流出圧力がかかっています。
投資戦略:トレンド重視の対応を
現在のボックス相場では、短期的な順張り戦略よりも、レンジを意識した対応が有効です。ただし、明確なトレンドが発生した場合には迅速に順応する姿勢が必要です。
短期売買のポイント
「38,000円を割り込むか否か」を短期的なトリガーとし、割り込む場合は売り目線を強化。ただし、37,000円台でのサポート確認が重要です。トレンド発生時の準備
今年の相場では「大きなトレンド」が頻発しており、これを逃さないための装置として<225Ai>が有効に機能しています。
<225Ai>のサイン分析
本日8時に「赤色(売りサイン)」が点灯しましたが、急騰でストップロスがヒットする展開でした。この結果を振り返ると、ボックス相場内では順張り型のシステムが弱いことが再認識されます。ただし、今年の総計で+39,330円幅の順行実績を記録しており、トレンド発生時には大きな武器となっています。
まとめ
海外投資家の買い意欲の乏しさや、ボックス相場の継続から判断すると、年末年始は引き続き「慎重な姿勢」が求められます。特に、米国株市場の動向が日本市場に与える影響が大きいため、引き続き外部環境の変化に敏感である必要があります。
来年に向けての準備として、今はポジション調整を行い、トレンド発生時の迅速な対応を可能にする体制を整えることが重要です。