鳥の話
最近家の近くでよく見かける(鳴き声を耳にする)ようになった鳥がいる。お腹は茶色く、背中は青い、すずめより少しだけ大きいくらいの鳥。イソヒヨドリというらしい。人気のない森の中でしか目にできなさそうな見た目の鳥を、電線に囲まれた住宅街のなかで見つけたときは得した気分になった。が、調べてみると、もうすでに以前から人間の住む場所に進出してきているらしい。
存在は知っていたけれど、名前は最近まで知らなかったハクセキレイ。こいつも以前からよく見かけるようになった。尻尾をピョンピョン跳ねさせながら、家の近くを堂々と歩いている。人が近づいても動じないのは、スズメなどとは違い、人間に悪さされた経験がないかららしい。
昨年の新型コロナによる1回目の緊急事態宣言時。道行く人もいないガランとした商店街にカラスがたくさんいて、ああ世紀末が来たと、半分冗談、半分本気で思った。店の前に出されたゴミ袋のほとんどがカラスによってつつかれまくり、道のあちこちにその残骸が散乱していた。
昨年はほんとに家から出なかったので、この季節にツバメが飛んでいることを忘れていた。ある芸人さんのラジオで、「カラスがツバメを襲おうとしてたから、(ほんとうは自然界のやりとりに人間が介入しては)いけないとわかってたけど、見てられず、カラスを追い払ってしまった」と言っていた。
そういえばカラスのなかに、へんな鳴き声のやつがいる。なかに人間が入ってるとしか思えないような声で鳴くから、聞いてると思わず笑ってしまう。もしかしたら鳴き声が一風変わってる方が、異性人気が高かったりするのかもしれない。
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