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トリックスター最速解説【遊戯王】

割引あり

 みなさまこんにちは。半袖ぱんだです。

 本記事は、トリックスターの知識を何も持っていない方向けの記事になります。初歩的な説明から入りますがご了承ください。

 ライトステージやキャロベインといった飛び道具を内蔵した代償ガジェットのようなデッキから永遠に進歩せずにいたトリックスターですが、今回の新弾「輝光の決闘者編」でテーマ内で妨害・リソースを構えることができるようになりました。

 新規カードにより大きく構築が変化したのでぜひ最後まで読んでいってくれると嬉しいです。途中から有料になりますがお買い求めしやすい100円にしてありますので是非よろしくお願いします。

 目次を置いておきます。気になる部分をお好きなようにご利用ください。


新規カード解説

 公式のURLをはっつけておくので新カードのイラストが見たい方は是非ご覧ください。

https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&id=1892

トリックスター・フーディ

 トリックスターの融合体か、リンク体が場にいると手札から特殊召喚でき、手数になります。
 リンク素材になったときにトリックスター融合魔法か融合罠をサーチする効果をもっているので、召喚成功時に効果を発動するリンクモンスターの素材にしてあげるとこの融合サーチへの灰流うららをケアすることができます。

トリックスターバンド・ドラマチス

 トリックスターが手にした2枚目の融合モンスターで、サーチ効果・打点補助効果があり、足回りと戦闘によるライフカットに役立ちます。
 サイバーダークワールドのような、墓地に同名カードが存在しないカードしかサーチできない縛りがついており少々使いにくいように見えますが、トリックスターディフュージョンは墓地から除外して融合するカードなのでサーチしたいカードをあらかじめ除外しておけば問題ないです。

トリックスター・コルチカ

 トリックスター2枚目のリンク1です。素材にレベルの指定がないので、トリックスターフーディの特殊召喚条件を容易に満たすことができたり、リトルナイトの成立がしやすくなったりと、新規の中でも便利カード的なポジションに立っております。
 バーン効果も強力で自分が相手モンスターを破壊した場合だけでなく自分のモンスターが戦闘破壊された場合にも機能するので覚えておきましょう。

トリックスター・ノーブルエンジェル

 リンク召喚成功時に青い涙カードをサーチすることができ、青き涙カードはバーンダメージを発生させるカードしかないので、そのまま③の効果で相手の盤面に触ることができるデザイナーズコンボになっております。

トリックスター・ディフュージョン

 墓地融合ができる罠ですが、それと同時にトリックスターモンスターのリンク召喚を行うこともできます。リンク召喚成功時に妨害効果をもったトリックスターリンクモンスターがいないのでリンク召喚する効果を使用することはあまり多くはないと思いますが、心変わりなどの対象をとるまくり札から逃げるために使用した際は、1:1交換の事実上の妨害として機能することもあるので覚えておきましょう。

 一応ではありますが召喚成功時にバーンダメージを飛ばすことができるフォクシーウィッチや、起動効果でバーンダメージを飛ばすことができるベラマドンナがいるのでバトルフェイズ中にリンクした方がダメージが伸びることもあるのでそこも覚えておくとよいでしょう。

青い涙の乙女

 特殊召喚成功時にのみ反応する破壊輪のようなカードです。特に解説する必要のない効果をしていますが、ノーブルエンジェルの破壊効果が無駄にならないような打ち方を心がけましょう。

トリックスター・アクアエンジェル

 マリンセスの初動にもなれるトリックスターモンスターで、マリンセスで使用した際にはピーピングしながらマリンセス魔法のサーチに当てられるうららをよけることができたりと、優秀な新規ではあるものの、本記事はトリックスターの解説記事であるため、マリンセスでの運用については割愛させていただきます。

 トリックスターで使うにしても強い新規でピーピングを挟むことによって、少ない妨害でもマストカウンターを見極めることができ、妨害の質の向上に貢献してくれます。また、後述する展開では、手札から融合素材にすることにより、自己蘇生からかなりリンク値を伸ばすことができます

 ピーピングをする効果は何のリンク素材にしても効果が発動するのでリトルナイトの素材などにするとうまいこと捲るプレイを通すことができます。

既存カード解説

 ここからは初めてトリックスターについて何も知らない方のために、既存カードの軽い解説を挟みます。もう効果を知っているという方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

トリックスター・キャンディナ

 通常召喚成功時にデッキからトリックスターカードをサーチすることができます。特殊召喚には対応していないところにカードパワーの低さを感じますが、サーチ先がモンスターではなく、カード指定なのは優秀ですね。

トリックスター・マンジュシカ

 便所ワンキルで有名なモンスターですが、これまでのトリックスターを代償ガジェットたらしめていた張本人です。召喚したキャロベインを手札に戻し続けることによって毎ターンキャンディナを召喚することができます。キャンディナだけでなく、リリーベルを戻して盤面を伸ばしたり、小型モンスターの処理に使ったキャロベインを手札に戻すことによって再利用したりと使い方が多彩なカードです。

 ただ、新規追加された後のトリックスターでは構築によって想定しているゲームレンジがだいぶ高速化するのでこれまでのような活躍はもう見られないのではないかと考えています。

 また、従来のトリックスターの中では貴重なダメージソースであり、リンカーネイションやライトステージと合わせて無視できないダメージを与えていました。

トリックスター・キャロベイン

 フォトンスラッシャーとオネストを足して割らなかったらこのモンスターになります。その強さは未だに健在で、ミドラーシュのような厄介な置物を処理する役割を残したまま、召喚権を使わずに展開できるので後攻時の手数としても一役買ってくれます。

トリックスター・リリーベル

 ドロー以外の方法で手札に加われば特殊召喚できるモンスターで、初動にはならないものの、展開を補助してくれるモンスターです。

 先攻1ターン目では使わないとはいえ、墓地から回収する効果も強力です。

トリックスター・ヒヨス

 リンク展開をするトリックスターは主流ではなかったので見向きもされていなかったこのカードですが、新弾以降では2枚初動の片割れになってくれます。

 手札から融合素材として使用したときもノーブルエンジェルの蘇生から展開を伸ばすことができます。覚えておきましょう。

トリックスター・ブルム

 トリックスター・コルチカのリンク召喚にターン1がついているので、2体目以降のリンク1を出す場合はこのカードを使う必要があります。効果は全部インクの染みなので覚えなくてもいいです。

トリックスター・ホーリーエンジェル

 リンク先のトリックスターに戦闘効果破壊耐性を付与することができるので、ディフュージョンの攻撃誘導効果と合わせて壁を作りましょう。

トリックスター・フォクシーウィッチ

 リンク召喚成功時のバーンが使いやすく、ドラマチスやノーブルエンジェルの効果を誘発させるのに都合がいいです。

 トリックスターのリンク体では唯一素材にテーマカードを要求しないので、トップハットヘアから伏せたアズルーンや神智から出したデスサイズなんかも素材にすることができます。

トリックスター・ブラッディマリー

 お互いにドローできる効果を持っています。両プレイヤーがドローする効果は基本アド損なので撃たないのが吉です。

トリックスター・ベラマドンナ

 強力な耐性を持ったモンスターですが、あまりにも効果を受けないせいでキャロベインでパンプすることができないです。永続効果は受けるので、ホーリーエンジェルで守ってあげるのがよいと思います。

トリックスターバンド・ギタースイート

 元祖トリックスター融合体です。与える戦闘ダメージが倍になると思い込んでいた僕はウキウキでワンキルルートを考えていたのですが、どうやらそれは幻だったようです。許せないですね。トリックスターモンスターのバーンダメージは微々たるものなので、ほぼバニラみたいなもんです。忘れましょう。

トリックスター・ライトステージ

 サーチ+バック除去を兼用できる素晴らしいカードで、10期初頭から存在するカードではありますが現代遊戯王でも通用する性能をしています。

トリックスター・フュージョン

 新弾で一番株が上がったカードですね。融合モンスターが初動になったので、それに伴い、このカードも初動側のカードになったと言えるでしょう(まあ2~3枚初動にはなってしまいますが)。

 墓地効果も強く、融合したついでに次の後続を確定することができます。従来のマンジュシカが担っていた役割をこのカードも持てるようになったわけですね。

トリックスター・フェス

 融合とこのカードの2枚初動で召喚権を使用せずに融合体を出すことができるうえ、単純にキャンディナから伸ばせるリンク値が1番多いのですが、発動制約が重くせっかく融合まで通してもろくな盤面を作ることができません。カジュアル用の構築に採用するのであればすごくいいカードだと思います。

トリックスター・マジカローラ

 トリックスター専用の蘇生札です。完全に自由枠のカードにはなりますが、書いてあること自体は優秀なので全然採用を検討してもいいカードです。

トリックスター・リンカーネイション

 相手のサーチに合わせて特定のカードを飛ばしたり、リソースを刈り取ることにたけており、長いゲームレンジを想定するのであれば積極的に採用したい一枚です。

青い涙の天使

 ノーブルエンジェルからサーチすることができるまくり札です。1体分の無効に加えて、ノーブルエンジェルの破壊効果で実質2枚分の除去を当てられることになります。

 捲り札として見る分にはカードパワーが低く、そもそもノーブルエンジェルが通っている必要があるので、競技用の構築での採用は難しいと考えています。スネークアイに入っていた反逆の罪宝が抜けていく理由と同じです。

トリックスターの強み

 さて、ここまでカードの紹介をしてきたわけですが、このテーマの優れたいる部分とはいったい何なのでしょうか。まとめていきましょう。

先後を問わない対応力

 罠や置物への対応力が高いのは新規カードが登場する前から持っていた性質ですが、アクアエンジェルのピーピングとリンク1が増えたことにより、もともと持っていた強みがより強くなっています

 妨害数の少ないミットレンジは相手の見えない手数に屈して負けてしまうことが多いですが、相手の手札がすべて透けているのであれば2妨害しかなかったとしてもうまくターンをやり過ごせるでしょう。

 三戦の才のハンデスをした経験からこの素晴らしさを飲み込んでくれる人も多いと思います。

厚いリソース

 昨今の遊戯王ではこんなもの持っていて当然だといわれるとそれはそうと言い返す他ないですが、それはそれとして継戦能力が高いことは魅力の1つであること間違いなしです。

ギミックに魔法罠の妨害があること

 このデッキは純粋に盤面のモンスターを点として数えて展開を伸ばすデッキなわけですが、そういったデッキはマスカレーナやアポロウーサなどの汎用リンクによる妨害を試みるわけです。

 こうなるとモンスターでの妨害に依存することになるため、禁じられた一滴や冥王結界波のような前盤面に強烈な一撃を与える捲り札に弱くなってしまいます。

 そんな中、リンク値を伸ばしていく過程で魔法罠の妨害をつくれるとなれば話は変わり、盤面の強度がググっとあがるわけですな。

バーンによるダメージソースがあること

 バーンダメージを飛ばすことができるというのはそれだけでエクストラターン、エクストラデュエルにおいて優位性を発揮します。

トリックスターが抱えている課題

 トリックスターはピーピングをする手段を獲得したことにより、先攻の脆弱さをある程度補うことができましたが、一つ重大な欠点を克服できずにいます。誘発受けが別にいいわけでもなかったり、先攻の妨害数が足りないなどありますがそんなの些細な問題です。

圧倒的初動不足

 1枚初動がキャンディナとライトステージの2種類しか存在せず、受けの広い2枚初動もトリックスターネーム+フーディの1パターンしか存在しません。テラフォーミングと金謙を含めても初動率は8割乗らないくらいだと思います。(1枚初動11枚の初動率が81%なので)

この初動率は初動を最大枚数入れた(金謙ワンフォーワン込み)炎王スネークアイがエクセルスタートできる確率とほぼ同じであり、全然安定しているとはいえず、その上、初動率が変わらないくせに初動があったときのバリューがエクセルとは比べ物にならないくらい低いです。

 トリックスターを組むうえでは、この少ない初動に対していかに向き合うかが構築の鍵だと私は考えています。

課題を克服するために

 今回、私はこの初動率の低さを改善するための案を3つほど持ってきました。ご査収ください

①初動を引くまでゲームを引き延ばすことができる構築にする

 古来から伝わりしトリックスターと同じ方針です。昔は神罠やディノミスクス、強制脱出装置などの罠で後攻からでもゲームを引き延ばすことができましたが、現代遊戯王では先攻をとれば遅延できるものの、後攻時に悠長に警告宣告強脱を伏せてターンを終えていたら2秒で負けてしまうでしょう。

 今その方針で組むとしたら、裂け目やカイコロ、サモリミなどの永続に依存した先攻全ツの構築か、誘発タコ増しの純構築になると思います。

こういう構築にするとき、融合魔法をつかった展開は自由枠を圧迫するため採用することが難しいです。既存の構築にノーブルエンジェルと青い涙の乙女を採用する程度で落ち着くでしょう。ドラマチスとフーディ、ディフュージョンを入れることはできなさそうです。

 こちらもサンプルレシピだけおいておきます。参考になればうれしいです。

②融合魔法を初動換算できる構築にする

 トリックスターフュージョンを初動換算できる構築を目指すということは、それと同時にフーディも初動換算できることを意味し、テラフォ金謙を含めると初動が14枚になり、初動率が9割に乗り安定した構築を自称できるようになるわけです。

 それに加え、融合魔法の素引きはすべての誘発を貫通します。並ほどしかなかった誘発耐性もこれにより高くなるのも評価が高いです。

 融合魔法が初動になるということは融合魔法を引いたときに融合素材として素材に混ぜることができるモンスターを2枚引く想定にする。つまり、少なくともトリックスターモンスターをメインデッキ40枚中16枚は採用することになりますが、もともとの自由枠が多すぎて16枚採用しても指名者込みで自由枠が17枠残るので偉いです。

 こちら個人的におすすめ構築なのでこの後のパートで深堀りして解説します。

③外部ギミックから初動を用意する構築にする

 トリックスターは天使族のカテゴリなので、オスティナートとルフランからトリックスターのカードに触ることができます。

周知の事実ですが、オスティナートは現代遊戯王でも屈指のパワーカードであり、このカード1枚だけで採用する理由になりえます。

 幻奏ギミックとトリックスターギミックがメインの枠を死ぬほど圧迫するので自由枠がゴミほどしかないですが、幻奏が用意しにくい魔法罠による妨害を捻出しやすくなるのでデッキタイプとしてはありだと考えています。

 幻奏協奏曲でトリックスター融合モンスターを、バッハとホーリーエンジェルにはシナジーがあることや、盆回しを無駄なく採用できることは魅力的ではあるものの、ルフランの召喚権からトリックスターの動きに繋がりにくい点や、ルフランとキャンディナの重ね引きが果てしないほど弱い点が目立ち、現状あまりお勧めできません。

 アニメーションクロニクルでの新規、死霊公爵によってリンク値3から召喚権を増やすことができるようになるので果てしなく弱い召喚権被りも幾分かマシになります。幻想とトリックスターの混ぜ物を考えるのであればデモンスミスの出張をポジティブに検討した方がよいでしょう。

 こちらもサンプルレシピだけ貼っておきます。こちらも参考にしていただければ幸いです。

融合型トリックスター解説

サンプルレシピ

 構築のポイント

トリックスターネームをライトステージテラフォーミング込みで16枚採用することを意識しました。もっと初動率にこだわるならキャロベインとリリーベル、ヒヨスの枚数を純粋に増やしてあげるのがいいと思います。

 純粋なリンク値から生まれる妨害として、マスカレーナとトップハットヘアを採用していますが、これ以外にアポロウーサを採用するのもありです。ライナやアクセスコードトーカーも入れてもいいと思います。ドラマチス+キャンディナで出せるアンヘルもあって良さそうです。

 サイドデッキは地域によって環境が変動するのでそれに伴い構築も変化すると思うのでサイド後後攻の大枠だけ解説します。

 トリックスターは相手の盤面に触る手段が少ない上、リンク値が伸びまくるわけでもないので一度広がった盤面の処理に苦労することになります。

 こういうデッキが後攻から入れるサイドカードは相手の盤面をそもそも広げさせない誘発で相手を止めるか、相手のカードを高精度で消し去れる後手札しか入れられないと考えています。
 サンプルレシピで採用しているカードは文句なしにおすすめですが、書いてないものでも深淵の獣やディメンションアトラクター、拮抗勝負などもおすすめです。

盤面を消せない一滴や冥王結界波、先にギミックのプレイが不可欠になる三戦の才や号はあまりおすすめではなく入れる際にはリスクも考慮しながら採用するようにしましょう。

展開例

・キャンディナ1枚初動①

1.キャンディナ召喚、ライトステージサーチ

2.ライトステージ発動、フーディサーチ

3.キャンディナ→コルチカ、フーディ特殊召喚

4.フーディ→ブルム、フュージョンサーチ

5.フュージョン発動ブルム+コルチカ→ドラマチス、ドラマチス効果でアクアエンジェルサーチ

6.アクアエンジェル特殊召喚

7.アクアエンジェル+ドラマチス→ノーブルエンジェル、ピーピングしながら青い涙の乙女サーチ

8.ノーブルエンジェル効果、適当なトリックスター蘇生。蘇生したやつと2体でトップハットヘア。アズルーンセット

9フュージョン効果。キャンディナ回収。

最終盤面
トップハットヘア+アズルーン+青い涙の乙女+手札キャンディナ

 これがトリックスターの基本展開で、リソースを意識するのならトップハットヘアをつくらない選択肢もあります。

 この1枚初動から素引きしたカードを追加して盤面を形成していくのが基本になります。

 次の例を見て確かめてみましょう。

・キャンディナ+フーディ①

 キャンディナからサーチするはずだったフーディを素引きしている場合、キャンディナのサーチが1枚分余ることになります。

キャンディナからアクアエンジェルをサーチすると、純粋にリンク値を伸ばす展開ができたり、相手の手札を見てからの展開ができたりして強いです。

 まず、純粋にリンク値を伸ばす展開として手札のアクアエンジェルを融合素材にしながらリンク値を伸ばす展開を紹介します。

 それでは展開を見ていきましょう。

1.キャンディナ召喚アクアエンジェルサーチ

2.キャンディナ→コルチカ

3.フーディ特殊召喚、フーディ→ブルム

4.フーディ効果、フュージョンサーチ

5.フュージョン発動、アクアエンジェル+ブルム→ドラマチス、ドラマチス効果でライトステージサーチ

6.ライトステージ発動、キャロベインサーチ

7.アクアエンジェル効果、自己蘇生

8.アクアエンジェル+コルチカ→ノーブルエンジェル、ピーピングしながら青い涙の乙女サーチ

9.ノーブルエンジェル効果、適当なトリックスター蘇生

10.キャロベイン特殊召喚、キャロベイン+適当なトリックスター→トップハットヘア、アズルーンセット

11.フュージョン効果、キャンディナ回収。

最終盤面
ノーブルエンジェル+ドラマチス+トップハットヘア+アズルーン+青い涙の乙女+手札キャンディナ

 返しのターンにキルが取りにくいデッキなので、ノーブルエンジェルとドラマチスはリソースとして置いといて、無理にリンクしない方がいいこともあると私は考えていますが、妨害数を増やすのであればトップハットヘアをマスカレーナに変えて、ノーブルエンジェル+ドラマチスでトップハットヘアを組むのがいいと思います。

 戦闘で踏まれるのを嫌ってトップハットヘアを選択していますが、ディフュージョンの墓地効果で攻撃誘導できる状況だったらマスカレーナの方が妨害の質が高いので状況によって使い分けられるようにしましょう。

 一応、ピーピングを諦めるとこのルートでもキャンディナを蘇生することでバグースカを組むことができます。フュージョンの効果でキャンディナを回収することができないのでリソースを投げ捨てることにはなりますが、覚えていて損はないです。

 ピーピングから展開するルートは【誘発受け→増殖するG受け】の部分で解説するのでそちらもぜひ読んでみてください。

 この展開は2枚初動の中でも引けるカードの受け入れ幅が広く、「キャンディナorライトステージ」+「フーディorアクアエンジェルorそれをサーチするカード」の組み合わせで成立します。


 さて、ここまでキャンディナやライトステージありきの展開を紹介しましたが、この型の強みは融合魔法により初動率が担保されていることにあるので、ここからは融合魔法初動も紹介します。

・フュージョン+トリックスター2枚

1.フュージョン発動トリックスター×2→ドラマチス。ドラマチス効果キャンディナサーチ

2.キャンディナ召喚、ライトステージサーチ

3.ライトステージ発動、フーディサーチ

4.フーディ特殊召喚、キャンディナ+フーディ→ノーブルエンジェル、青い涙の天使とディフュージョンサーチ

5.ノーブルエンジェル効果、適当なトリックスター蘇生、適当なトリックスター+ドラマチス→マスカレーナ

6.フュージョン効果キャンディナ回収。

最終盤面
ノーブルエンジェル+マスカレーナ+ディフュージョン+青い涙の乙女+手札キャンディナ

 融合素材を任意のトリックスターにするとこの展開になりますが、融合素材としてアクアエンジェルやヒヨスを混ぜた場合には、アクアエンジェルの自己蘇生やノーブルエンジェルでヒヨスの蘇生をすることでもう少し展開が伸びるのでトップハットヘアやバグースカを横に添えることができます。

・ディフュージョン+1からの展開

 トリックスターは即時的な打点形成が難しいテーマではありますが、ライフを取る手段がないわけではありません。

 今回は一例ではありますが、トリックスターでのライフカット展開をご紹介したいと思います。

 ディフュージョンを自分のターンの始めまでガメることを前提とします。

1.ディフュージョン発動、墓地にキャンディナが残らないように融合→ドラマチス、ドラマチス効果キャンディナサーチ

2.キャンディナ召喚フーディサーチ、そのままフーディを特殊召喚します。

3.キャンディナ+フーディ→ノーブルエンジェル

4.ノーブルエンジェル効果でノーブルエンジェル蘇生

5.ノーブルエンジェル+手札から射出したリンク値1→フォクシーウィッチ、リンク召喚時にバーンダメージを入れます。

6.バーンダメージに反応してドラマチス効果、1番打点の高い相手モンスターの攻撃力を0

7.1000パンプされてるフォクシーウィッチで0になった相手モンスターに攻撃。戦闘ダメージと墓地に存在するコルチカの効果で破壊した相手モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与えます。

 この動きをした時に与えられるダメージは、
相手場の1番高い打点をa
相手の場に存在するカードの総数をb
とすると、
2000+1000+a+200b+600

(600はライトステージによるバーンダメージ)

となり、a=1000、b=3とかの時ですら5200ダメージ入ります。

 要求値が高く見えますがキャンディナをフュージョンの効果で回収しているならば余ったサーチでキャロベインをサーチすることでこの展開が成立するので見た目ほどではないです。
 また、メイン2でフォクシーウィッチ+ドラマチスでベラマドンナ出すと追加で1000ダメージくらいは入れられるので覚えておくといいです。

 サンプルレシピでは、ベラマドンナが不採用とされていますが、鏃や超融合のために空けたスロットを戻せば全然入るので入れてみるのもいいと思います。

 ノーブルエンジェルの蘇生でフォクシーウィッチを釣れる展開だと要求値が下がるので、余裕のあるうちに一度フォクシーウィッチをリンクしておくのもいいでしょう。

誘発受け

 ここではトリックスターを使う側の視点での各種誘発の受け方と、トリックスターと対面した時の誘発の当て方を解説します。

・増殖するG受け

 上の展開例のように、融合やリンク展開を進めると増殖するGを重くもらってしまいます。増殖するGを軽くもらうためにはルートを歪めて受けをよくする必要があります。

 ・キャンディナ+フーディ②

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