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不況に強い?ディフェンシブ銘柄とは何か、具体的な銘柄を紹介

株式投資をしていると、経済の好調・不調によって株価が大きく変動することに不安を感じる人も多いのではないでしょうか?特に景気が後退する「不況」では、投資先を見直すタイミングが訪れます。

そんな時に注目されるのが「ディフェンシブ銘柄」です。不況や景気変動に強く、安定的な業績を期待できる銘柄を選ぶことで、資産を守りつつリターンを狙うことができます。

この記事では、「ディフェンシブ銘柄」の特徴と具体的な銘柄について解説します。


1. ディフェンシブ銘柄とは?

「ディフェンシブ銘柄」とは、景気の変動に左右されにくく、不況でも安定した業績を保ちやすい銘柄のことです。
景気が悪くなっても、日常生活に欠かせない商品やサービスを提供している企業が多く、株価の下落リスクが比較的小さいことが特徴です。

主な業種例

  • 医療・ヘルスケア業界:人々の健康に関する需要は不況時でも一定です。

  • 生活必需品業界:食料品や日用品など、日常生活に欠かせない商品を扱う企業。

  • インフラ・公共事業業界:電気、ガス、水道など、生活に必要なインフラを支える企業。

  • 通信業界:スマホやインターネットなど、現代社会に欠かせないサービス。

これらの業種は、不況でも消費者の需要が大きく減らないため、企業業績が比較的安定し、株価の変動も少ない傾向があります。


2. ディフェンシブ銘柄のメリットと注意点

メリット

  1. 安定性が高い:景気後退局面でも大きな業績悪化のリスクが少ない。

  2. 高配当が期待できる:多くのディフェンシブ銘柄は業績が安定しているため、配当が充実している企業が多い。

  3. リスク分散ができる:ポートフォリオに加えることで、不況時のリスクヘッジが可能。

注意点

  • 成長性は低い場合もある:安定している一方、急成長を狙うには不向きな銘柄もある。

  • 高値掴みに注意:人気があるため、株価が割高なこともあります。購入タイミングには注意が必要です。


3. 具体的なディフェンシブ銘柄の紹介

以下は、不況時にも強いディフェンシブ銘柄の代表例です。

① 武田薬品工業(4502)

業種:医療・ヘルスケア

  • 国内最大手の製薬会社で、グローバルに事業展開。医薬品の需要は不況でも一定しており、業績が安定しています。

  • 特徴:配当利回りが高めで、長期投資に適しています。


② 花王(4452)

業種:生活必需品

  • 日用品や化粧品で有名な花王は、シャンプーや洗剤など日常生活に欠かせない商品を扱っています。

  • 特徴:不況でも安定した売り上げが見込める企業で、株価の変動が少ない点が魅力です。


③ 東京電力ホールディングス(9501)

業種:電力・インフラ

  • 電力会社は、不況でも安定して需要があるため、ディフェンシブ銘柄の代表格です。

  • 特徴:業績が景気の影響を受けにくく、電力需要の底堅さが支えになります。


④ NTT(9432)

業種:通信

  • 通信業界大手のNTTは、インターネットやスマホなど、現代社会に欠かせないインフラを提供。

  • 特徴:安定した業績と配当金が魅力。通信料金の需要は景気に関係なく一定です。


⑤ イオン(8267)

業種:小売(生活必需品)

  • 食料品や日用品を取り扱うイオンは、不況時でも消費者が節約しながらも必需品を購入するため需要が安定しています。

  • 特徴:強力な顧客基盤と全国展開で、収益の安定感が強いです。


4. ディフェンシブ銘柄の選び方

ディフェンシブ銘柄を選ぶ際は、以下のポイントを意識すると良いでしょう。

  • 配当利回りをチェックする:安定した配当が期待できる銘柄は、不況時にも投資のメリットが大きいです。

  • 業績の安定性を見る:過去の業績や不況時の決算内容を確認し、安定しているかをチェック。

  • PBR・PERで割高感を判断:投資タイミングとして割高になっていないかを確認しましょう。


まとめ:不況でも安定した資産運用を

ディフェンシブ銘柄は、不況や景気変動の影響を受けにくく、安定した運用を求める投資家にとって心強い選択肢です。

特に「医療」「生活必需品」「通信」などの業界は、日常生活に欠かせない需要があり、不況でも業績が安定しています。

  • 武田薬品工業

  • 花王

  • NTT

  • イオン

これらの銘柄をポートフォリオに加えることで、リスクヘッジをしつつ、安定した投資ライフを築くことができるでしょう。

株価の変動に一喜一憂するのではなく、長期的な視点で資産を守り育てる――そんな投資の一歩として、ディフェンシブ銘柄に注目してみてはいかがでしょうか?


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