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ウクレレを始めた頃の話

さて、前回の「ウクレレを始めたきっかけ」のつづきです。

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あこがれの高木ブーさんにサインまでいただいた私は、やっと自分のウクレレを買おう、と決意しました。

御茶ノ水の楽器店へ

ウクレレといっても、ピンキリです。安いのはそれこそ5,000円くらいのものから、高いのは10万円,20万円…もっとするものもあります。どんな種類で、どれくらいの値段のものを買えばいいのか、初めは全くわかりません。

初心者なので、まずは安いものを買って練習してみればいいか、と思ってしまいそうですが、高木ブーさんも言っていましたが、初めて買うものこそ、少し奮発して高めの楽器を買うべきなのです。

それはどういうことかというと、安い楽器は当然モノがよくないということもありますが、楽器は練習すればするほど上手くなるわけで、つまり、つい楽器に触りたくなる練習を続けたくなる楽器を選ぶべきなのです。値段は、その覚悟の目安かもしれません。せっかく高い楽器を買ったのだから、もう少し続けてみよう、というモチベーションにもつながるのです。

そんな訳で当時の私の覚悟は予算を3万円位とし、御茶ノ水の楽器店へ探しに行きました。いろいろ試奏して、値段・色・形・音色などを比べた結果、最初に選んだのはアストリアスソプラノ マホ12というモデルです。
ASTURIAS Soprano Maho 12

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初めて選ぶにはマニアックなメーカーを選んでしまったかもしれませんが、私はこの音色・響きがかなり気に入り購入しました。

そしてしばらくこの一本でウクレレを楽しんでいましたが、満を持して?
2000年に、あの高木ブーさんのシグネイチャーモデルが発売になりました。

2本目は高木ブーモデル

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Boo Champ 2000
そんな訳で2本目は、私がウクレレ好きになったきっかけをくれた高木ブーさんのモデルです。これは買うしかないでしょう、即決です。こんな立派なハードケースもついて実は価格も2万5千円くらいでASTURIASより安かったのです。ただこの年は、あの忌野清志郎さんの描いたイラストがプリントされたキヨシローシグネイチャーモデルのウクレレも発売されていて、パイナップル型のド派手なウクレレで、実は迷いました…(笑)でも、やっぱり最終的にブーチャンプ2000を買って、とてもよかったです。この楽器は今でも愛用しています。

そしてこの楽器の特徴は何といっても、見ての通りのロングネックです。
ブーさんの演奏しているシーンを見るとわかりますが、ほとんどロングネックのウクレレを弾いています。特にジェイク・シマブクロさんのような超絶技巧をバリバリ弾く、というわけではありませんが、フレットが多ければ弾ける表現の幅も広がります。また見た目にもちょっとギターっぽくてカッコいいです。(音もギター寄りの音になっている気がします)

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そんな訳で、この2本でポロポロとスリーコードを奏でる程度で遊んでいた頃、私をさらにウクレレ好きにさせるうららかな風が、京都の鴨川からふわりふわりと吹いてきました。

つじあやのさんにハマる。

つじあやのさんは2002年にジブリ映画『猫の恩返し』の主題歌「風になる」がヒットして有名になりますが、その前からウクレレのミニアルバムなどで数々の名曲を作っており、またカバーアルバムなども人気で、近年ではNHKの「ふるカフェ系 ハルさんの休日」のテーマソングとして、ザ・スパイダースの曲をカバーした「なんとなく なんとなく」が使われていたりもします。

つじあやのさんの魅力については、あらためて全曲解説したいくらいなのですが、今ふと思いついたおススメの曲はこれです。
つじあやの「雨音」(2003)

ウクレレというとほんわかとしたあったかい、正にハワイアンなノリの曲ばかり想像してしまうかと思いますが、「雨音」は何ともせつないマイナー調(短調)の曲です。つじあやのさんの曲を聴くと、ウクレレには様々な可能性と表現力があるんだな、ということに気づかされます。

そしてありがたいことに、本人解説がのった楽譜(タブ譜)集が3冊も発売されており、中には難しい曲もありますが、基本的には初級~中級程度で弾けて、しかも演奏効果の高い(満足度の高い)曲がたくさんあることです。

これらの中から私も何曲か弾き語りしました。

スピッツ「猫になりたい」や、

つじあやの「春風」(2005)
この原曲は小西康陽さんプロデュースのノリノリポップチューンで、ウクレレはあまり使われてませんが、やっぱりつじあやのさんの曲なので、ウクレレオンリーでも十分楽しい曲になっています。

そんな訳で、私がウクレレを始めるきっかけをくれた高木ブーさん、ウクレレを弾き語る楽しさを教えてくれたつじあやのさんには感謝感謝なのです。

といった訳で、お二人のおすすめアルバム、おすすめ楽曲については、いずれじっくり語りたいと思います。

そして少しでもウクレレっていいな、と思い始めた方はぜひ、自分で奏でるお気に入りのウクレレ、見つけてみてください。


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