他者比較は本能!?猿と人間の違い
突然ですが、皆さんはこの実験動画を知っていますか?
この実験は、二匹の猿を隣同士の部屋に入れて、石を渡し返してもらうということをします。それができたらご褒美をあげるというルールで行います。
ただし、片方の猿にはご褒美としてキュウリ、もう片方の猿にはぶどうをあげます。今回は前者をA、後者をBとしましょう。
最初にAの猿に石を渡し、返してくれたので、ご褒美としてキュウリをあげます。すると猿はムシャムシャと美味しそうに食べました。
次にBの猿に石を渡し、こちらも石を返してくれました。Aと違うのは、Bの猿にはキュウリではなくぶどうを渡します。
それに気付いたAの猿はどんな反応をするでしょうか…?
もう一度、Aの猿に石を渡し、返してもらいます。そして、キュウリを渡す。
すると、Aの猿は怒ってキュウリを人間に投げ返すんです。というのも、ぶどうは猿の大好物。つまりAの猿は「Bの猿はぶどうをもらっているのに、なんで自分はキュウリなんだ!」と怒っているのです。
人間社会にもこんなことってよくありますよね。
あいつばかり得してるじゃないか」
どうして私にはチャンスがないんだ?
なんであいつが全部うまくいくんだ?
あいつだけいつも恵まれてる気がする
こう感じたことが皆さんにもあるんじゃないでしょうか?
じゃあ、そんな状況に直面した時、我々人間はどのように考えるべきでしょうか。
私は、解釈を変えるのがいいと思います。他人よりも自分の報酬が少ないのは事実として、じゃあ、どうするのか。
Aの猿のように投げやりになって、キュウリを投げつけてしまったら、キュウリすら口にすることができません。
ぶどうを手に入れるにはどすればいいのか、人間はそのように考えることができます。キュウリを貯めておいて、隣の猿に交渉するのもいいですし、人間に愛嬌を振り撒いてぶどうをもらう方法もあります。
いずれにせよ、ぶどうを手に入れられなかったという事実を受け止めて、じゃあどうすれば手に入れられるのかを考えた方が、ぶどうをもらえる確率は上がりますよね。
どちらの道も、人間は選ぶことができます。実験に登場した猿には無理でも私たちはできます。だからこれを読んでくださった方には、不平不満を他人や社会にぶつける側ではなく、手に入れる(入れようとする)側になって欲しいです。もちろん、私も後者の側でい続けられるよう、前進し続けます!