好みのタイプ
恋愛対象に入っていない人を好きになってしまった。
なぜ好きになってしまったのだろうか。いくら考えてもとんと見当がつかない。キッカケらしいキッカケもないままにどうやら私は恋に落ちてしまったらしい。
声と目元と知性にはどこか惹かれていたところもあるっちゃあ、ある…
だとしてもなのよ!!!
大体、人を好きになるって、まずは見た目から入りませんか?
視覚から受け取る情報が8割で、その次の聴覚からが1割と言いますし。
唯一、目元が一応、視覚からの情報というか。あ、私、その方の顔の全貌を見ていないんです、そもそもの話。
いつもマスクで隠れてまして、一回だけ、ほんの一瞬、目の前でマスクをはずされたことがあって、その時「こんな顔してたんだ」と、やっぱり特に外見に対して思わなかったのです。むしろ目元の印象の方が強かった。ま、必然っちゃあ必然ですが。
で、どんな目元なのかってゆうと、めっちゃ似てる方がいまして、「千と千尋の神隠し」の大根の神様のおしらさまのような目なんですよね。でってゆ〜。おしらさまの目元を見て、「あ〜好き♡」とはならんだろう。全体をやっぱり見ますよねぇ。全体からしたら目元って、ほんの一部。だけど目元って、強烈な印象を与えもします。だから、侮れません。
だとしてもな〜(2回目)
要は見た目なんすよ!見た目!
でも、見た目じゃないんすよぉ!
(どっち!?)
【バナナの話】
バナナジュースが好きだ。
シュガースポットだらけになった熟れ熟れバナナで作ると甘みがレベチで極上なのだ♡
茶色く変色したバナナは断じて「腐ったバナナ」などではない!!
鮮やかな真っ黄色のフレッシュ若者バナナはどことなくまだ青臭さが感じられ、やや硬めの歯ざわりで味もサッパリしているが、茶色のシミだらけの年長バナナは熟成がすすみ、ほどよく柔らかく濃厚な味わいがするのだから、まるで人間のようで面白い。
しかも割引シールまで貼ってある。味よし、値段よしで言うことなしだ。
フレッシュバナナを放置して、バナナの限界に挑戦したこともある。
皮が100%茶色に染まり、さらに焦げたかのような色味をまとった皮の水分がほとんどなくなったミイラバナナになっても、本体は決してミイラなどにはなっておらず、ちょっとアルコールの風味がして美味しかった。
【職質の話】
職務質問を一度も受けたことがない。その一方で何度も受ける人もいるらしい。
職質の対象となる人物像、基準というものがあるのだろうか。
でも私は思う。
「そうです、私が変なおじさんです」調で、「そうです、私が悪人です」とか
「そうです、私が不審者です」と自らアピールしている人って、ほとんどいないのではないかしら。
むしろ本当の極悪人というのは「怪しいものではございましぇ〜ん」としれ〜っと何食わぬ顔をして日常に溶け込んでいるものではないだろうか。
何か悪巧みをしてるわけじゃなくても、パトカーを見たり、警察官を見たりしたら、私だってそういうふうに装いますもん。
だから警察官の皆様、「いかにも」じゃないフツーっぽい人たちのことも、どうか職質してくださいよ。
そう、好みのタイプじゃない人にも声かけてください笑
その方が案外タイパはいいかもしれません。いや、分からんけど。
【文章の話】
文章の第一印象ってなんだろう。
書き出しの一文ではないだろうか。
それを読んで、すぅ〜とその世界に入っていけるかどうかが決まる。
少なくとも私はそうだ。
だから、本当は面白い文章がこの先に待ってるかも知れないのに、たった一行読んで「好みじゃない」と判断してしまうのは、とてももったいないことだとも思っている。
人は見た目じゃないし、文章だってたった一行で判断できるものじゃない。
でもやっぱり見た目が8割なのは事実で。そこをいかにして、かいくぐってと言いますか、乗り越えられるかが、重要なんですよね。すげー難しいんですけど。でも、その先って、きっと今まで見たことのない世界が見られるんじゃないかとも思ってみたり。
とは言いつつも、それ以来、私の頭の中は「自分はどうしてあの子が好きなんだろう」という、いくら考えても答えの出ない問に支配されている。
好きになったんだから、シンプルに好きで良いはずなのに、私はまだ見た目にこだわっているのです。だいぶ薄らいではきましたが。
見た目じゃないけど、見た目なんだよ。でも、見た目じゃないんだよな〜。
もう、どっちもってことですね。
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