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編集者歴9年以上の私が思う「手放したくないライター」とは?

まえがき


この記事は、インタビューライターと長年仕事をしてきた編集者の私から見た、「継続してお仕事をしたいと思う人」の特徴をまとめたものです。

SEOライティングやセールスライティング、インタビューをしないライティングなどでは考え方が異なるかもしれませんが、「これができるライターさんは好かれるよなあ」というものを多数リストアップしました。

最初に項目を上げてから書き始めたのですが、めちゃくちゃ量が増えました(爆)9,400字ほどあります。

これがすべてできなければ仕事がもらえないか、というとそうではないです。ライターさんにも、取材が強い人、原稿が上手い人、急な取材にも柔軟に対応してくれる人などいろんなタイプがいて、編集者は企画や案件に応じて声をかけているからです。

とはいえ、ここが押さえられていると、出版社系の媒体や企業取材など比較的単価の高いお仕事(私がこれまで依頼してきた仕事は1文字10円以上)の獲得や継続的な案件依頼にも有利になると思うので、気になる方はぜひチェックしてみてほしいです。

「姿勢・マインド編」「取材編」「執筆編」の3つにわけてそれぞれ項目をピックアップしています。

金額は私のカフェ代を目安に設定させていただきましたmm

私の自己紹介

2013年に新卒で出版社に入りました。文芸・ビジネス・実用書・文庫・新書・児童書・雑誌まで幅広く出している総合系の版元でした。

新人時代を書店営業部で過ごしたあと、2015年に雑誌編集部に異動になります。女性誌の編集だったので、芸能人やさまざまなジャンルの専門家へのインタビュー、文筆家への執筆依頼、心理学レシピや健康、ファッションや占いなど実用系の企画まで、編集者のスキルはここで学びました。

産休・育休で1年弱の休業を挟みつつ、編集者として約7年勤務し、2022年にIT企業に転職します。ITメディアではなく、人材系のサービスを行う事業会社です。これまでやってきた商業誌とは正反対のBtoBのビジネスで、クライアント企業のコンテンツ制作をしています(現在進行系)。

安心しておまかせできる人は意外に少ない

出版社でもIT企業でも、フリーランスの方々との協業は不可欠で、常にフリーのライターやカメラマンと仕事をしてきました。

正直、雑誌編集者時代は声をかけるライターさんが決まっていて、東京に2〜3名、関西に1名。同じ会社の他の編集部からも声をかけていて、半分「専属」みたいな状態でした。

私が雑誌編集部に来るよりもずっと前からお付き合いのある方々ばかりで、雑誌のトンマナや会社のことをわかってくれているので、めちゃくちゃ仕事がしやすかったです。

ただし声をかけられる数がそもそも少ないので、受けてもらえないときもあり、そんなときは潔く自分で取材も執筆もやっていました(それでパツパツになる)。

新規で探そうと思えば探せたし、実際に声をかけたこともあったけれど、やっぱりいつもの方々に戻ってきちゃうんですよね。

今は企業向けのコンテンツ制作をしていて、さまざまな業種・業界の企業で働く方々に日々インタビューをしています。

チームで月に何十本も制作しており、一日に複数件取材があることも多々あるので、声がけできるライターは多ければ多いほどありがたいです。

「このテーマならAさんが得意かも」「これならBさんにお任せするか」
そんな感じで依頼しています。

が、取材と執筆両方が安定していて、継続的に依頼できる人は、意外に少ないです。

きちんと「対企業」向けのビジネスパーソン的な言動がとれて、的確にコミュニケーションをとり、かつ整理された原稿を書く。これがいかに難しいか…。

あらゆる業界の取材をするので、インタビュイーも経営層や事業部長、その道のプロフェッショナルなどが中心で、事前のインプットも求められます。

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