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付け焼き刃による自刃

散々散歩 貧乏

昨日、得度式のことを書きました

稲村恵子様

aonokutu様

コメントして下さり
感謝申し上げます

稲村様から

興味本位で得度が出来るのか?疑問です

とのコメント

確かに、、

私はよく考えずにやってしまいガチ

いろんな方から度々指摘されます

勿論自分でもそう思います

それをやることでどうなるって考えが欠乏症

いい歳なんだから
もうちょっと上手く立ち回ること出来るだろうと言われるんですが
当の本人にしてみればこれで精一杯だったりします

更に数字に極めて弱いのでからっきし商売に向きません

これは自他共に認めるところです

なので私は常にお金が無い
借金もないけど預金もない

一桁万円でのほほんほん

なるべく保証のない生活を送っております

だからってわけでもないのですが
住職になるつもりは最初からございませんでした

案の定何処からもお呼びは掛からなかった

世の中は思ってる以上にちゃんと評価して下さる

さてさて

修行ってどんなの?

禅ってなに?

そんな興味本位だけで出家得度

だから痛い目に遭う

当たり前ですよね
全くなにしてんだか
今も変わらないどころか益々

まあ私はともかく
他のヤツらはどうだったか分かりゃしない

もしかしたら稲村様の仰る通りかもしれませんので
ここは同期にご登場願おうかと思います

私目線ですが
ちょっと読んでみて下さいまし

私より一回り若い高校卒業したばかりの同期がいました
卒業後すぐに出家させられ即修行寺へ

なかなかの青春ですよね

彼は実家がお寺ではありませんでした
そこは私と一緒

大学が決まっていたのに
頭を剃られ修行にまで行かされる

単に彼の家が貧乏だったんです

とりあえず進学は一年待ってくれ!と親に泣きつかれ
お寺か自衛隊かと迫られたそうです

なぜ二択だったのか?
アルバイトでもして過ごす手はなかったものか甚だ疑問でしたが事情があったんでしょうね

最年少ですからよく怒られてました

彼はよく泣きました
それもシクシク泣くんです
見た目も歌舞伎の女形みたいなとこがありましてね

ですが泣くだけ泣いたらケロッとしてました
心配したのがバカみたいに
まあそれくらいじゃないとやってられなかったんでしょうね

一年経ったらお寺を去りました

とりあえず恋したいと言ってましたが
その後は知りません

またある同期は実家がお寺でした
元々なにか羽ぶりのいい仕事に就いていたのですが
実父である師匠が高齢の為遂に継ぐことになったのです

彼は40を過ぎてました
家がお寺なのに全く抹香臭くない男でした
どころか娑婆っ気プンプンで修行僧らしからぬところが随所にありました

結局半年で寺を去りました

去った翌日、スポーツカーで颯爽と現れたのにはさすがに笑いました

彼は彼なりに筋を通したのでしょうか

同期2人には興味なんてさらさらなかったことでしょう

悲痛で苦痛でしかなかったと思います

2人は後ろ足で砂をかけるようにお寺を去りました

そりゃあそうでしょうね

事情が全然違う

さて私ですが
私はお釈迦様が花を持ってニッコリされたのも
達磨大師がわざわざ中国にやって来た理由もチンプンカンプン

今でも変わりません

にも関わらずある時期の私は宗門の先達である大愚良寛和尚にハマりました

江戸時代後期のお坊さんです

忙しい修行寺にありながらも
良寛さまが書かれたものはよく読みました

そんなある日、我々は本堂に集められました
老僧に向かって問答を仕掛ける恒例の行事です

私は日頃読み耽っていた良寛さんが書かれたことをここぞとばかりに持ち出したのです

宗門では誰もが知る良寛さんだけに
私はどこか鼻にかけてるとこがありました

そしたら老僧がシッペイ(坐禅中に肩をピシャリと叩く細長い板)で強か私を打ちつけられた

お前の言葉で話せぇーーー!!!

肩から先が失くなったと思いましたもん

普段から怖い老僧でしたがあの日一番の一撃でした

式の後に同期が笑いながら近寄ってくる

中にはバカだなぁと言う者もいました

どこにだっているんですよ賢いヤツが
同時に痛い目に遭っても
分からないヤツもいる

以来、私は等身大です

ですが
等身大でいることにも
こだわりません

自身の体験を過信しません

誤解を恐れずに申し上げますと
どうだっていいんです

お釈迦様が仰られたことだからって
それがどうした?

思い当たる節もあれば
そうでないこともある

反対に年端もいかぬ愚娘の言葉に思いがけずヤラレて頭を垂れることもある

井戸の中で知ることもあれば
大海では分からないこともある

知ることがいいとも限らないし
分からないことが悪いとも言えない

どっちだっていいッス

どうか
テキトーに
いい感じで
お任せします

このあたりの感じを
aonokutu様は面白がって下さったのかな?

だとしたらとっても嬉しい
ありがとうございます♪

結局凡夫の私は凡夫を生きるのみなんです

なるべく正直でありたい

その方が入ってくるし
抜けていく

自分で言うのもなんですが
相変わらず私が書くことは
捉えどころがないというか

もっとガツンと骨のあることを書きたいのですが
正直であろうとすると
どうにもこんな具合になってしまう

申し訳ございません

そんなわけで
その旨を凝縮させて
短い文で稲村様にお返しコメントさせていただきました

それにまた稲村様がコメントして下さったのが
今の私には頗る気持ちよかった

日常を生きること

よかったら昨日の私の記事をご覧下さい

こんなんですけど
僧侶の端くれなんですよ
箸にも棒にもな僧侶です

みなさんのお近くには
もっともっとお坊さんらしいお坊さんがいらっしゃるかもしれません

現代のお釈迦様かもしれないし
墨染めを着たペテン師かもしれない

でもペテン師の言葉によっていい気持ちになれたら
それはもうペテン師じゃないかもしれない

いやおもいっきり肩まで浸かったペテン師かもしれない

あなた様の受け取り次第

どうか偏見や先入観で彼方も此方も捉えないで
なるべく正直でありますよに

じゃなきゃそれこそ"坊主憎けりゃ袈裟まで憎い"になりかねませんのでね

エンジョイ!

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