見出し画像

夜勤専従のメリット・デメリット(夜勤専従上級者による本音)

看護師の夜勤専従におけるメリット・デメリットを、
夜勤専従を7年以上 年間300回以上夜勤を続けてきた経験からお伝えしたいと思います。


まずは、一般的に言われているメリットとして、

メリット

  • 給料が高い

  • 通勤時間が空いている

  • 人間関係の負担が少ない

  • 委員会や係が免除されやすい


一方、デメリットとして、

デメリット

  • 体調を崩しやすい

  • 勤務時間が長い

  • スタッフが少ないから高い能力を求められる

  • キャリア形成しにくい

などがそれぞれ挙げられます。


夜勤専従の本当のメリット・デメリット(経験からわかること)

夜勤専従はダブルワークをしやすく、月収10万アップはすぐに可能です。
また、キャリア形成しにくいと言われているが、看護研究や委員会活動に志願でき、キャリア形成することはできます

私はキャリア形成のために、看護研究や2年目看護師に事例検討・看護師業務の指導担当を行ってきました。自分が直接指導できない、日中の仕事内容に関しては、日勤で関わる看護師と情報共有すれば良いし、情報共有ツールを使うことで2年目看護師の達成度や課題を明確化することができます。


実際、エクセルやeラーニングを使い、業務の達成度の確認や2年目看護師の課題の明確化を行ってきました。こういった作業を毎年繰り返すことで、2年目看護師が陥りやすい課題のデータ分析や課題の傾向ができて、自分がいなくなっても使える指導ツールとして役立つと思っています。


看護師の少ない職場では、若手看護師の指導者を立てることが難しい場所は多くあるので、指導者個人の力量に頼るだけではなく、誰が指導者になっても対応可能なシステム作りにもつながると思います。
また、研修に関しても外部研修に参加する時間を作りやすい利点もあります。


今は、研修会場に行かなくてもWEBセミナーも多く開催されており、
上記のセミナーや看護協会主催の勉強会などもあるので、時間調整しやすく参加することは可能です。


循環器・脳外科・ICUなどは大変だぞ。

これまでの部署で、循環器内科・脳外科・ICU(SCU)病棟を経験してきました。これらの病棟では、緊急オペ後の管理があったり、InOutバランスを出したりするなど精神的にも業務量的にも辛いことが挙げられます。
循環器疾患の患者では、冠動脈が詰まっている方が多いので、意識消失や心停止を起こし急変するパターンがあります。


脳外科では、脳動脈瘤の破裂や脳幹動脈が詰まっている患者が、意識レベルの急激な低下、痙攣発作、呼吸抑制の出現など急変するリスクが高いです。


ICU病棟では、循環器・脳外科の患者以外にも、外傷による重症患者の管理や、内科疾患の重症患者の管理が必要になるので、さらに急変リスクが高い患者や人工心肺・人工呼吸器・持続の血液透析を行うなど、体力的・精神的に辛い病棟になります。


結論:病院なら内科系、もしくは老人ホームの夜勤専従が良い

内科系の病院とは、肺炎・尿路感染など、寝たきりの高齢者が多い病院です。寝たきり高齢者が多いと、オムツ交換や吸引など医療処置が多くなりますが、夜勤での時間の組み立てをしやすくです。

イメージしやすい所で言えば、療養型病院などが当てはまると思います。吸引・経管栄養・オムツ交換を繰り返して、夜勤業務が終わるような業務内容になっています。


老人ホームの夜勤に関しては、看護師のオムツ交換を求める場所は少ないので、経管栄養の投与・内服管理・入居者の急変時の対応が主な業務内容になります。
高度な医療知識は求められることが少ないですが、施設毎のマニュアルをしっかりと理解して、実践できることが重要になります。
自分流のやり方で仕事を進めると、ほかのスタッフから嫌われてしまうので注意が必要です。

夜勤専従は、いかに疲れがたまらないようにして働くことが重要なので、
就職する前に業務内容を聞いたり、すでに働いている看護師がどのようにして時間配分しているかなどの情報収集が大切になります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?