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アーガイルピンク②~カラーグレードの見方~
アーガイルピンクの二回目は、さくっと「アーガイル独自のカラーグレード」についてお話します。
アーガイル社発行のピンクダイヤモンドのレポートには、GIA基準のfancy vivid pinkやfancy intense purplish pinkといった表記は一切されません。
以下のカラーグレードが表記されます。
「P」(ピンク)+ 1.2.3.4.5.6.7.8.9(※1を筆頭に最も濃く、数字が大きくなるにつれ、徐々に薄くなっていきます)
カラー・言葉のままにストレートピンク
例えば 「1P」「2P」などの表記。ちなみに「1~3P」あたりは、もうめちゃくちゃ色濃い鮮やか過ぎる特品ピンクで、世界の宝レベルです。滅多に出回らずあったとしても数千~億レベル?勿論大きさにもよりますけど、幻レベルです。
「PP」(パープリッシュピンク)+1.2.3.4.5.6.7.8.9(※同上)
カラー・こちらもそのまま一番人気のパープリッシュピンク
1~9のうち、数字の小さいものほど稀少であるのは前述のとおり。
「PR」(ピンクロゼ)+1.2.3.4.5.6.7.8.9(※同上)
カラー・こちらはorange系ピンク
1~9のうち、、同上。
「PC」(ピンクシャンパン)+1.2.3(上記P,PP,PRとは逆に、1を筆頭に最も薄く、3が最も濃い)
カラー・シャンパンのイメージそのまま褐色系、brown系ピンク
(注)上記は「アーガイル ピンクダイヤモンド カラーチャート」と検索をかければ、写真付きアーガイルチャートがご覧頂けます。また、今回はアーガイルチャートにあるviolet,redは省略します。
そして、このアーガイルチャートのグレードは、GIA基準でfancy vividからlightクラスの範疇を網羅していると私は認識しています。
(何故かというと、私の手持ち8Pが、fancy light pinkだからです。よって、9Pはギリギリfancy light pink もしくはlight pinkとなるかと)
ちなみに、数字の1~○までがvivid,○~△まではintenseなど、きっちり厳密な区分けは、ないものと思われます。
(画像 アーガイル8P , GIA「 fancy light pink 」)
そして、light以下のとてもとても淡いピンクダイヤには、上記とはまた別のアーガイル独自のカラー設定があります。しかし、そのあたりはアーガイルチャートには公式に載っていません。
あまり魅力的でないため「アーガイルピンク」のきちんとしたレポートもつきません。(あるとしたら、アーガイルの簡易メモのソーティング)
よって、あまり出回りませんが、「アーガイル社」発行メモ(簡易ソーティング)がついているから稀少な「アーガイルピンク」と飛びつくのは、ご注意下さい。(いや、実際確かにアーガイルピンクですけれど・・・極薄カラーの、、)
ちなみに、ここからは余談ですが、
例えばGIAでfancy pinkとされた石があるとすれば、アーガイルグレードは
「P」になりますね?
しかし、実はアーガイルでは「PR」となる石も実際にあったりします。(PRはオレンジ系とされるため、GIAならfancy orangy pink?ですが、実際のGIAは、fancy pinkと鑑定している等)
(画像 4PR , GIA「fancy intense pink」)
これは、fancy pinkのなかにも「色幅」が広くあり、「ピンク」といえど、実はかすかにorange寄りであったり、purple寄りであったり。
機械が画一的に造り出したものでなく、「大自然の生み出した産物」であるがゆえ、pink にも実にさまざまな「pink」があるという、、
これこそまさしく「ファンシーカラーダイヤモンド」であり、私が心惹かれる所以です。
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