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「fancy white」ホワイトダイヤモンドって?①

ご無沙汰しております。本当に久々の投稿です。2022年現在のカラーダイヤモンド動向など書きたいと思いつつ、なかなか書けずにおりました。申し訳ありません。(それはまた別の機会に)
今回、久々に筆を取りましたのは、何とも幻想的で不思議な魅力に魅せられ、ご興味のある方も多いのではと思われる「ホワイトダイヤモンド=fancy white」について皆さんにお伝えしたいことが出来たためです。

しかしながら、「fancy white」は、カラーダイヤモンドを熟知された方や、ご興味ある方には認知されているかもしれませんが、ごく一般的には、知らない方のほうが多いであろう「知る人ぞ知る」ダイヤモンドです。
その最大の原因の一つは、流通量の少なさにあると思われます。
皆様ご存知の通り、ダイヤモンドには、宝飾品以外にひろく工業用としての用途があります。ダイヤモンドの原石のなかでも、宝飾用とされる美しい石は少なく、美しさに欠けるその他大半が主に工業用にまわされます。
カラーダイヤモンドでは、ひじょうにレアとも言える存在のホワイトダイヤモンドや、あまり一般的に見かけることの少ない「天然」のブラックダイヤモンドの原石は、おそらく白濁したり、黒く濁っているため「宝飾用途」から外れ、主に工業用ダイヤモンドへまわされてしまうのが現状です。
ゆえに、宝飾品としてのfancy whiteやfancy blackを見かける機会はとても少なくなります。(注・トリートのブラックダイヤはよく見かけますが天然のブラックダイヤはほぼ見かけません。これは、こうした原石の事情もありますが、世間一般的に他色に比べブラックダイヤの人気が高くないことも理由と思われます)このように工業用原石とされるものが多いなか、運良く、人の目に留まりピックアップされた原石や、たまたま他の原石と共に紛れ込んだ石のなかから研磨の工程を経て、美しいfancy white やblackが出現するのは偶然の産物とも言えることでしょう。(実際、ダイヤモンドディーラーから聞いた話ですが、海外でfancy whiteやblackを研磨しようという動きは少ないようです。何故なら、fancy whiteやblackは工賃の割に採算が合わないため・・)
こうした事情により、流通量が極端に少ないfancy whiteや天然のblackは知る人ぞ知るレアな存在となっております。(大きな石が少なく小さな石が多い理由も、原石自体が研磨にまわされないためと推測されます)

ゆえに、ホワイトダイヤやブラックダイヤモンドは、カラーダイヤモンド一族の中では、少々「異端」の扱いを受けます。ピンクやブルーと異なり、一般に広く認知されず、「工業用」から生まれる偶然の産物として、「正統派」なカラーダイヤモンドと呼ぶには、少々違和感があるのも仕方ないことかもしれません。

しかしながら、美しいfancy whiteは、本当に綺麗で魅力的で、私も大好きです。どこかムーンストーンのような幻想的な雰囲気で、ぼうっとした青みや、オレンジみをかんじさせたり、何とも神秘的で、眺めていて飽きることがありません。ホワイトダイヤモンドに魅せられるコレクターが多いのも頷けます。

そこで、次に私は、ホワイトダイヤモンドのクラリティにまつわる、最近私が知りえた新たな情報を皆さんにお伝えしたいと思います。こちらが本題です。ホワイトダイヤの選び方の一つの指針になれば幸いです。
では、また後日。

私の長年の夢、それは、自分で仕入れた良質なカラーダイヤモンドを、シンプルで使いやすいジュエリーに仕立て、お値打ちにカラーダイヤモンドファンへお届けすることです。よろしければ、ご支援頂けますと幸いです。