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カラーダイヤモンド初級・色相③ピンクダイヤモンドの副次色

前回述べたように、ピンクダイヤモンドの副次色、GIA基準で定められたカラーは
purple , orange , brown , gray の四色。

どの色が頭につくかで、ピンクダイヤモンドの価値や価格は大きく変わります。
以下、各副次色について一つずつご紹介します。

1)purple

fancy purplish pink , fancy purple pink

purple系の紫がかったピンクは、すっきりとした愛らしいピンクで、ピンクダイヤモンドの中で最も人気の高いカラーです。

ストレートのfancy pinkは、purple系と同等評価ですが、purplishのほうが、やや人気は高めかなと思います。(桃色のfancy pinkも美しく、このあたりはお好みです)
基本、この二つがピンクダイヤモンドで最も評価の高いカラーになります。

2)orange

fancy orangish(orangy) pink 

orange系ピンクというと「パパラチアサファイヤ」の蓮の花のピンクを想像する方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、ピンクダイヤモンドの場合、orange系でパパラチアほど鮮やかな色の石はまずありません。
(あるとしたら、fancy deep orangy pinkが朱赤風味でやや雰囲気は近いかな?いや、やはり違うか、、?)
orange系ピンク、やや赤みのあるオレンジがかったピンク、良く言えばコーラルピンク。私のイメージではヌードピンクでしょうか。
評価はpurpleに比べ落ちます。しかし、purpleとストレートに次ぐランクになります。

3)brown

fancy brownish pink

ブラウン系、褐色がかったピンクです。落ち着いたシックなイメージ、良く言えばセピアピンクな雰囲気です。

brown系は、orange系より下位ランクになります。

4)gray

fancy grayish pink

グレー系は落ち着いたダークトーンのピンクです。渋めのピンク。

brown系と同様に、評価は低いです。

もともと上記四つの色相のなかで、gray系ピンクはあまり見かけません。多いのはorangeとbrownの褐色系ピンク。

orangeとbrownは、先に述べたようにpurple系に比べ評価は劣りますが、ピンクダイヤモンドの産出が以前にもまして激減した現在、それなりに需要と人気があります。

ピンクダイヤモンドは、無色のダイヤモンドが1万個産出されたなら、そのうち、ひとつあるかないかと言われる奇跡の石です。

(画像 fancy light pink )

その有名な産地であるオーストラリア、アーガイル鉱山の閉山により
既にもう何年も前からピンクダイヤモンドの価格高騰は目を見張るものがありました。
そして尚、今現在も価格は高騰し続けています。
なかでも、purpleとストレートの美しい石はもはや高額になり過ぎて、コレクターですら、なかなか手の出せない状況です。

そのなかでorangeやbrownは、ピンクダイヤモンド高騰により、現在それなりに高額ではありますが、purpleやストレートほどでなく、未だ一般的に手の届く価格帯の石も多いのです。

例えば、綺麗なpurple系やストレート0.1ct石の予算で、orangeやbrown系なら0.3ctあるいはそれ以上の大きな石が、運が良ければ手に入るかも、、しれません。(保証はしません。笑)

ピンクダイヤモンドは、色の美しさを追求すればするほど高額に、石は小粒になりますが、カラーを少し妥協すれば、比較的安価で大粒な石が買えます。

そのあたりは、ルース派、ジュエリー派どちらの皆さんも、各自お好みとご予算で、納得のいくものをお選びください。

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ユキ
私の長年の夢、それは、自分で仕入れた良質なカラーダイヤモンドを、シンプルで使いやすいジュエリーに仕立て、お値打ちにカラーダイヤモンドファンへお届けすることです。よろしければ、ご支援頂けますと幸いです。