人前に出る心構え

と言うとなかなかきちんとした準備、心の持ちよう、また人前に出るとは仕事でか、趣味か、どういったシチュエーションなのか、はたまた心構えをすることによって得られるもの、あるいは失わずにすむもの……などの話が展開される、とどなたかをを身構えさせてしまうかもしれない。

ここにはそういった世間一般における心の有り様や嗜み、処世術といったものではなく、自分の至って個人的な心の備忘録を記載する。


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2日後、筆者はパーソナルデザイン診断というサービスを受ける。
SNS(Xが多そうだ)でも検索すれば多様な記事が見つかる、イメージコンサルティングサービスの一つで、アメリカの大統領選における服装のカラーコーディネイト術や古き良きハリウッドスターのイメージ戦略に端を発しているものと思われる。
人それぞれの容姿や醸し出す雰囲気の違いなどから、似合う色、似合うデザイン、そこから波及する似合う振る舞いなどを見極めてくれるサービスだ。
私はベストカラーコムというサロンを経営している香咲ハルミ氏を元祖とする8タイプのパーソナルデザイン診断を受ける予定。
このタイプそれぞれについての記述は割愛する。既に世の中には多種多様な魅力を持つパーソナルデザインにまつわる記事が出回っているので、悪しからず。

納得への前振りか、はたまた笑い話になるか

ここに筆者は自分が受ける“パーソナルデザイン診断”について、自分は何と診断されると思うのか、とりとめのない予想を記述しておきたいと思う。
先ほど診断タイプについては割愛するなどと宣ったがちょっぴり書いちゃう。
非常にざっくりと説明すると、身につけるものについて、スケールの大きなものが似合うか、中庸や小さなものが似合うか、似合う服やそれを着用しての体のラインなどのシャープなものを直線・あるいは直線的、グラマラスであったり緩み撓み、柔らかさのあるものを曲線・あるいは曲線的と表現する。
この8タイプ診断の中には、直線的・曲線的要素しかないとされる分類もあれば混在している・あるいは中庸であるとされる分類もある。

筆者は自分自身の診断がどうなるかについて、ずばり直線曲線混合タイプあるいは直線分類と曲線分類の2タイプにまたがると考えている。
コレを読んだ8タイプパーソナルデザイン診断をご存じの方がいれば、「ずばりといってるけど全然絞りきれていないのでは……」と察されるであろう。大変煮え切らない回答。全く何もずばりではないのである。

そもそも過去にもイメージコンサルティングサービスを受けている

筆者は過去10年ほど前にまた違うイメージコンサルティングサービスを受けたことがある。様々な彩度や明度などで分けられる似合う色味のグループと、体のラインに似合う服の形を診断するものだ。現在で言うパーソナルカラー診断と、7分類骨格診断と言うらしい。
これの結果としては筆者は青みのある鮮やかな色が似合う“クールシャープ”というグループの色で顔写りが良くなり、“ソフトクラシック”という上半身を薄く柔らかい素材でほどよくコンパクトに、下半身を中厚くらいの生地でふんわりと覆うプリンセスラインが最も似合うと分類された。
結果発表の際には骨格診断アナリストに開口一番「似合う色と服の形の方向性が違って難しいかもしれません……」と言われてショックを受けたが、個人的にはこの診断も非常に役立った。
鏡の前で様々な色の布地(ドレープと呼ぶらしい)を当ててもらい、なんとなく好きだったふわふわのパステルカラーやスモーキーカラーより鮮やかな色が似合うのを実感したし、フィット&フレアシルエットは誰にでも似合う形ではと勘ぐったが、他人の話でなく己の話として、私はフィット&フレアのプリンセスラインが一番スタイルがよく見える、というかあらが目立たなくなる。
当時は若かったのでこれだけでも十分満足し、既に存在を知っていたパーソナルデザイン診断は受けなかった。
似合うとされるデザインや雰囲気を他人にジャッジされる、ということにどこか怯えていた面も大きい。
似合うものをジャッジされるということは似合わないものも表裏一体で浮かび上がるということであり、その中に好きなものや試したいものがあったときに、自分は診断の結果がちらついてそれを心から楽しんだり、試すことが出来なくなると思った。当時は各種SNSでの診断レポも今ほどの数はなかったのもあり、アナリストのHPやブログを楽しく読むだけに留まっていた。

じゃあ何故受けたくなったのか

平たく言うと近いうちに人生を変える必要に迫られているからだ。こういうと大仰だが、5年務めた職場を辞めて転職したいと考えている。
そして余裕があったら婚活もしたい。してみたいだけかもしれないが。

つまりこれまでの人生で積み上げた知識や経験を生かし価値観の一致する人間関係を新しく作り出したいのだが、知らない人間と知り合う場面において、第一印象とは非常に大切なものではないだろうか。
第一印象とは初対面時の見た目と振る舞いである。転職活動や婚活などでは職務経歴書や釣書の内容も鑑みられるだろうが、最低限の身だしなみを整えられているか、挙動不審に見えないかは大切だ。
いかほど内容の良い文書を携えてこようとも、それをこちらに手渡す本人が不潔(そう)で卑屈(そう)でおどおどして(見えて)いたり、はたまた過剰な派手さが鼻につくような態度であったりすれば、文書の内容が正当なのか疑問視されるのが関の山だろう。現実に対面する人間の判断材料として、印象は大切だ。
内面を一朝一夕で変えることはまず不可能だろうが、それに比べれば見た目(服装、髪型、化粧等)や立ち居振る舞いを変えるのは容易だ。
まだまだ若くて興味の方向も様々にあり、自分の“楽しい”を謳歌したかった頃は知りたくなかった外面に似つかわしい身繕いについて、プロの手を借りて知りたいと思う。
来年アラフォーに就任するので若さ補正も切れてきたのを如実に感じているところもある。

とは言え

もしかしたら自分では全く気づいていなかった、気づきたくなかった自分の外見的特徴や振る舞い方について指摘されるかもしれないし、あるいはそう捉えて生かせば良かったのかと!と新しき明るき知見を得られるかもしれない。
コンサルタントの先生とメールでのやりとりは何回か済ませているが、対面はまだなのでそれはもう緊張している。
だがやりとりの中で手持ちの化粧品や服が合っているかも見てほしいと頼んであるので、鞄に詰め込めるだけ詰め込んでいこうと思っている。何を言って貰えるか、恐怖であり楽しみである。

診断後に、心の整理がつけられたらレポを上げるつもりだ。ここでは曖昧にぼかした予想が当たっているのか外れているのか、それだけでも後に話のネタに出来れば良いなと思う。

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