自分という素材が典型例とは異なる体感(パーソナルデザイン診断受けてきた・後編)

予想外のことってポンと起こりますね。


事前予想のデザイン


人生2回目のパーソナルカラー診断を済ませ、いよいよ本命のデザイン診断への運びになったが、この時まだまだカラー診断の結果(冬と僅差だが春)に驚いていた。納得がいくいかないではなく、結果が変わることを予想していなかった、いや予想できていなかった……という自分の頭の固さも含めて。

そしてカラー診断の際にコンサルタントさんが言った言葉がずっと引っかかっていた。春と冬のドレープを比べたときの、「春色で顔がふっくら見える方が良い、デザインも関係があると思う」という一言。
ウンッ!?と実はこの時点で大分気になっていた。
ふっくら見えた方が良いパーソナルデザイン、というといわゆる曲線デザインの可能性が高い。前編でざっくり書いた8分類の中なら、フェミニン・ロマンス・キュートガーリッシュの3種類。
フェミニンは優しく柔らかなお嬢様・奥様、ロマンスはカーヴィで甘ったるい大人の女性、キュートガーリッシュは可憐で繊細な少女の風情、それぞれ方向性は違う。
シャープで構築的な衣類を身につけることで垢抜ける直線タイプには、ふっくら見えた方が良いという感想を持たれることはそうないであろう。
ちなみに筆者は150センチにギリギリ足りないくらいに背が低く、やや痩せ型~標準体型をウロウロしている女性である。ダイエットのしすぎで頬が痩けているとか転んだら骨折しそうに儚いとか、そういった健康上の観点からふっくら見えた方が良いではないことは確かだ。

前々回の記事で筆者は己のことを「直線曲線混合タイプ、あるいはメインとサブで直線曲線それぞれ入る」と予想した。
平たくいうとキュートタイプのいずれか2種、またはフェミニンタイプでサブはグレースかナチュラルではと考えていた。その辺りのデザインは日本人に多いと聞いたからだ。
別に皆と同じが良い~っ!と言いたいわけではない。断じてない。

ただ、ネオテニー的特徴(小柄、グラマーにも筋肉質にも太めにもならない、頭が小さめで結構な球体)を有していて、人から複数言われたことがある評価は「眼力すごい」か「上品」と当たり障りがなく、尚且つシャープさやセクシーさを放っているわけではない個体……と客観視すると“小柄な人も多い”キュートタイプか、中庸・普遍的・オーソドックスな範囲のファッションや佇まいを良しとするナチュラル・グレース・フェミニンのいずれかが妥当な線じゃないか?という結論に至っていた。

柄ドレープを当てていく

様々な直線的・曲線的な柄のプリントされたドレープ(具体的にはストライプや花柄や水玉模様、極小~極大(!)まで大きさ違いで用意されている)やレース、スパンコール、ベロア等のドレープを首から下に当て、「どのくらいの大きさが似合うか」「直線柄と曲線柄のどちらが似合うか」「派手な布かさらっとした布かどちらが違和感ないか」と診ていく。
コレが楽しかった!
実は7分割骨格診断を受けた際にも、柄物のドレープを使ったチェックを経験していた。当時はそれはそれで楽しんだ記憶があるが、今思うとちょっと種類は少なかった気がする。今回はレースやスパンコールやサテン等、衣装的と言うか、カジュアルな普段着にはさそうなものも沢山当てて比較して貰えた。やはり実際に顔の近くに持ってきて「合うか、合わないか」実際に確認して貰えると、納得がしやすい。
ちなみにストライプを当てた時にコンサルタントさんに「直線的な柄はあんまりかも~」と言われたが、その後ドレープを90°傾けてボーダーにしながら「う~ん違うね~、こういう柄の服持ってます?(持ってないでしょ)」とダメ押しが来て笑いそうになった。ためらう必要もなくアウトだったようだ。
ちなみにコンサルタントさんに持ってないです~としょうもない嘘をついたが本当は1枚持っている。白地に細ーい線のストライプで形もスリムなブラウスで、別にモノはダサくないのにヒョロンと痩せてなんとなく疲れてそう……に見せたい時に着る。こうかはばつぐんだ!
その後ゼブラ柄やマルチボーダーなどの直線柄も試したが順当に撃沈。唯一の救いは千鳥格子だけだった。

水玉模様のドレープでの検証はどれもまずまず。スーツに使えるような極小水玉(着物で言うと鮫小紋くらい)と主にファッショナブル、一部のロマンスもいけるという極大サイズ(広げた手くらいの大きさだった気がする)以外、中~やや大きいサイズやランダムな配置もいけると言われる。
昔呉服屋で反物を肩に掛けて貰って、黒も似合うし意外と大きめの柄の方が似合うと母にも店員さんにも評されたのを思い出した。その当時は『私は物理的に小っさい19歳だぞ?本当に似合うか?そうなのか?』とスルーしたが、思い出すと二人とも冷静に見ててくれたのかもしれないと反省する。
花柄も遠目に視認しにくいような小花柄は❌、握りこぶしくらいのサイズの柄でも顔から浮かない。
規則正しい配置より、中くらいから大きめサイズまで色んな大きさで散らばっているようなランダムな配置の方が馴染む。
ギラギラのラメやスパンコール生地は予想の通りダメだった。似合う人なら手の込んだカッコいい舞台衣装として纏えそうな布が、私の顔の下だとお遊戯会の為の手作り衣装くらいのチグハグさ。そのレベルの派手さはファッショナブルの方向けらしい。羨ましい。

ドレープを一通り試し終わってからコンサルタントさんに「このデザインは違うだろうなってのはありますか」と聴かれる。
パーソナルデザイン診断のレポでこのやり取り見たことある!と興奮したが何の意味もなく平静を装った。本当に何の意味もない。
デザイン診断の説明の時に見せて貰った芸能人や服飾品の写真をコラージュした資料の、ファッショナブルとナチュラルのページを開いて渡されたのでナチュラル→ファッショナブルの順に消した。
柄ドレープを試す過程を踏んで、さっぱりした柄ならなくても良いし、然りとてギラギラの迫力派手もないなと骨身にしみた。白シャツにデニムだけで外には出ない、多分アクセサリーを着けたくなる、ファッショナブルのような気迫や存在感もないと素直に陳情すると、コンサルタントさんも150センチ足らずのファッショナブルは考えにくいかもと言っていたのでやはり体つきは多少関係がある。多少はね。ナチュラルについてはカジュアルよりキレイめが良いですね、とさらりと済まされたのでもう本当に何の要素も存在してなかった模様。さよなら綾瀬はるか、長澤まさみ、ガッキー、でも皆と私が遠くても、私は皆のことを変わらず好きだよ……。

ピアスのサイズもチェックする

最も遠そうな二つを切り離したところで、ここからはアクセサリーを当てながら絞り込んでいきますと告げられた。ドキドキしつつ残りのデザインたち、グレース・フェミニン・ロマンス・キュートに分類されたピアスを顔の横に持っていって、何がしっくり来るか確認していく。ちなみにファッショナブルとナチュラルのピアスも念のため見せて貰ったが、まず持っていないデザインだった。ピアス自体は沢山持っているのにだ。あまりに自分から遠いものはそもそも視界にも入りにくいのかもしれない。
パールの一粒ピアス、パールがふわりと揺れるピアス、大きなパールのゆらゆら揺れるピアス、小粒のパールが可憐にあしらわれたピアス、と試してコンサルタントさんに「キュートは外しますね」と告げられた。
上述のマルチボーダー柄でもなかなかのアウトを記録していたのだが、ちょこまかした動きのあるおもちゃっぽいデザインがそのままおもちゃに見えるらしい。そりゃダメだ。キュートタイプが身につけるとおもちゃではなく遊びの効いたお洒落に見えるとのこと。羨ましい。
そしてここまでで気づかれた方もいらっしゃるかもしれないが、自分で予想していた3つのデザインのうち、フェミニンナチュラル・キュートの2つの可能性は前半の内にあっさり消えた。
こんなに外れるヒトっている……?保険掛けて3つも候補挙げたのに……!?と思い返しながら愕然としている。
毎日鏡で私は何を見ていたのか。押さえても押さえてもしぶとく復活してくるアホ毛と油断すると伸びてくる眉尻の無駄毛以外には焦点が合っていなかったのか?自認を超えて視力が悪いのか?
私は何が自分に似合っているか見えていなかった、つまり客観視が全く出来ていない可能性にアァ…と荒んだちいかわみたいな嗚咽を漏らす寸前だった。内心では。現実には寧ろ神妙な顔をしていたような気がする。

スカート丈もチェック 

最後にスカートの丈、形をチェック。スカートを持ち上げたり、キュッとまとめたりしてどんなラインが合うか診る。以前の記事にも書いたがこの為にたっぷりしたミモレ丈のフレアスカートを穿いていった。
そのままのボリュームのある曲線的な形は◎、ちょっと後ろで摘まんでも◎、一カ所をキュッとまとめて括れさせたマーメイド形も〇とジャッジ。
いやマーメイドとか腰回りがタイトなのはアウトなんです、お腹やら腰骨やらお尻のラインがダサいんですこの通り……とくどくど語ったが、その間コンサルタントさんは頭上に巨大な❓をうかべていたが、ひと通り抵抗し尽くした後で、「でも似合いますよ~😊」ですっきりまとめられたので、人は己の気にしてる所なんて見ていない、て言うかそもそも気にするほどヤバいものではないというアルアルを体現したのかもしれない。一旦聴いてくれたコンサルタントさん本当にありがとうございます。
全体にストンとストレートなロングはNG。これは骨格診断でも言われたので、もうマジのガチで誰が見ても似合わないのだと思う。これまでもこれからも穿かない。
ヨイショ~と裾を持ち上げてミニ丈も試したが、ミニ丈もいけると言われて驚愕。キュートじゃなくてもミニスカートがいけることもあると知見を得る。大人に関してはキュートタイプオンリーかと思ってたよ……。やはり実際にプロに聴かないと分からない事は多くある。

結論!

最終的には「ロマンスフェミニンですね」と診断が下った。とても吃驚した。
この期に及んで言うのもなんだが、ものすごく吃驚した。フェミニンメインかグレースは残るかと思っていた。
上品だがグレース要素を取り入れても(私では)物足りないので外す、特徴を鑑みるにロマンスとのこと。説明の間ずっとポカンとしていた気がする。
なぜかというと、『パーソナルデザイン ロマンス』で検索すると出てくる、数多の診断サロンが掲げているイラスト上のロマンス像と自分があまりにも遠く見えるからだ。
背は低いしどっちかというと痩せ形寄りの普通体型だし、顔に関しては「目力すごい」「目が怖い」「目と口が大きい」(つまり目つきが悪い。ついでに唇も横に大きいだけで薄い。)ぐらいしか言われないし、いくら※画像はイメージです※といってもイメージ画像との共通点がメイクはしっかりした方が絶対良いことくらいしかない気がする。
ゆったりと甘くてカーヴィで女らしく……ないような……贔屓目で見ても違うような……と思っていたのが全部顔に出ていたようで、コンサルタントさんに「今日の服装なんですけどね、よく見ると結構胸元が開いてるけど、いらした時から全然変な感じに見えないんですよ~」と衝撃の事実を知らされた。
その時着ていた横に広いVネックのニット、後で測ったら鎖骨の真ん中の窪みから8㎝くらい下まで開いた形だったが、コンサルタントさん曰く露出するのが合わないタイプの人が着ると胸元開いてるなー!という印象になる開き具合らしい。
顎~首肩にかけてスッキリして綺麗に見えるぞ!としか思っていなかった。そこも言ってみたところ、胸元が気にならずに全体が綺麗に見える=露出が悪目立ちして下品にならないというのは如何にもロマンスらしい特徴らしい。
スカートもボリュームがある方が色々調節しやすいかなと思って選んだが、長さも量感もあるのに重たそうに見えずに似合ってるので、ロマンス的なポイントはあるとのこと。
ここがこの日一番驚いたかもしれない。似合うかは度外視してシンプルなカジュアルに仕上げたつもりだったが、シンプルでもカジュアルでもプチプラでも、ロマンスに合うポイントがある服はちゃんとあり、しかも何だかんだでそれを選べていた。
なんだよ~意外とやるじゃん自分~とここだけは自画自賛したい。

服を着るのも見るのも好きな方なのだが、それだけに家にある衣類がどれも似合っていないという結果になってしまったら落ち込むだろうなぁと診断前は懸念していた。
実際あまり着ていなかったりまあ似合ってない服も中にはあるが、コンサルタントさんに見て貰おうと持ち込んだ衣類はほとんど〇か◎、合うポイントがゼロの絶望的な服はなかったのでそれだけでも嬉しかった。やったぁ。

最後に

それにしてもグラマーでもゆったりでもしっとりでもないロマンスって実在するんだな、私が証明ですといった気分。長々書き連ねた過程を読み返してみると、自分でもこの結果に収束するのは妥当だなと腑に落ちる。
パーソナルデザイン診断で挙げられる各タイプの特徴はあくまでも大まかな傾向・あるあるなイメージで、現実では典型例には一見当てはまらない人もごく普通にいることを身をもって知った。
傾向と対策は世の中に沢山存在しそれを学ぶことは大切だが、百聞は一見にしかずという大いなる世の真理を今回は実感することが出来た。世の中には思い切って飛び込まないと分からない事実が存在する、それをまた体感するとても良い機会になった。
診断前に読みあさった診断関係のレポ、また読み返してみようと思う。今ならまた違う視点できっと楽しめるだろう。


これにてパーソナルデザイン診断・受診編は一旦完結したいと思う。
最後までお付き合いくださいました皆さま、いらっしゃいましたらありがとうございます。めっきり寒くなってきた今日この頃ですが、ぜひお元気でお過ごしください。

いいなと思ったら応援しよう!