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ギャンブル依存性の恐怖(家族編)

嫁と結婚して来年で20年になる。

馴れ初めは嬉々として語れるような出会いロマンスもない。

前の会社で知り合って、唯一の趣味(だった)

「パチスロ大好き」

な2人だったからだ。

俺は大学生時代にパチスロに大ハマりして暇さえあれば雑誌を買って解析数値とにらめっこ。

好きすぎて雑誌のライターに応募→合格。

ライターになるか今の仕事につくかの2択だった。

(結果として親を安心させたくてライターにはならなかった)

それだけ好きだった自分も今は殆どやらなくなった。

出玉に規制がかかってしまって勝てる要素が見えないのだ。

たまーに低貸しでAタイプをやるくらい。

ゲーセン行くのと同じ感覚だ。

あんだけ狂ってたのにやらなくなった理由は

・ガンプラ作ってる方が楽しい

・今の規制がかかってる状況で打つほど狂ってはいない。

それこそ俺が学生時代の頃は夢があった。

8万使っても10万返ってくるとかがザラな日常。

違う意味で狂ってたと思う。

という訳で今ではパチスロは殆どやらなくなってしまった俺に対して嫁は相変わらずのパチスロが大好き。

…「低貸し」
というものがあって本当に良かったと思う。

嫁は私とは真逆。
解析数値どころか台のスペックすら見ない。

「面白そうだから打つ」

という典型的な養分
(俺も養分だけどw)

低貸しとは言えあまりにも負けまくるのでいかに今のAT機が知識もなしで打つのは危険なのか話しても聞きいれやしない。

1度本人に問いた事がある

「お前は短時間のギャンブルをしたいのか、長い時間パチスロで遊んでいたいのか」

と。

すると後者だと言う。

「だったらAタイプやれよ」

という話を2時間くらいした。

低貸しだろうがそうでなかろうがパチスロ=ギャンブル。

だけど持論がある。

AT機は確かにギャンブルだ。
ただAタイプをちゃんと目押して打つならそれは

「攻略」

に値すると思う。

低貸しならなおのこと。
ゲーセンよりお金減らないよ

嫁もようやく理解してくれたらしくあまりAT機を打たなくなったようだ。

収支も勝ってはいないけど、ガツンと負けることは少なくなった。

というのも子育てが一段落してパートに出れるようになり自分で稼いだお金で月に3~4回パチスロに行く。

自分で稼いだお金なんだから何しようと勝手。
欲しいものがあれば自由買えばいい。

ただそれがAT機を打ち散らかして溶けていく姿を見るのは本人が良くてもこっちが忍びないのだ。

耐えられん。

ただこれだけパチスロ狂いの嫁にうんざりしながらもこの言葉だけは絶対に言わないようにしている

「もうパチスロ辞めろ」

と言う言葉だ。

そもそもパチスロ大好きでくっついたと言うどうしようもない2人。

先にパチスロをやらなくなってしまったのは俺の方だし、仮に「ガンプラ辞めろ」と言われたら発狂する。

たかだかガンプラと思うかもしれないが私はエアブラシでゴリゴリに塗装をする人間なので臭いの問題もある。

収集癖もあるのでせっかく買ったマイホームの一室をすべてガンプラで埋め尽くしていることに文句を言わない。

そこはお互いの趣味を尊重している。

それはパチスロというのが聞こえは悪いだろうが。

…ただ1度だけ向こうが打ちに行きたいだけの理由を正当化する為に言った言葉にキレて
しまった事がある。

今のAT機。
たまにYouTubeで演者などが打ってるのを見ることがあるがどうしても楽しそうには見えない。
単純にその疑問を投げ掛けてみた。

その答えが以下の通り

「私だって楽しくないわよ。ただアンタと一緒にいるとケンカになるから仕方なく行ってるの!」

普段から短気で怒るとすぐに顔真っ赤になる人間が本当に怒るとどうなるかわかりますか?

「逆に冷静なる」

んですよ。

私は

「ああ、そうですか。貴方がそれ本気で言っているならもう一緒にいない方がいいですね」

流石にマズいと思ったのか態度を改めてくれました。

と同時に

「こいつは依存性だろうな」

低貸しがある時代だから借金せずに遊んでいるものの、もしそんなものがなかったら…

と青ざめた話でした。

というのもパチンコ、パチスロで家庭が崩壊してしまった部下がいるのだ。

それは~他人編~にて。

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