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トンデモ店長(背中を見せると言う事)

「店長自ら仕事っぷりを見せるべき」

「店長が楽しそうに仕事をするからこそ下もそれを目指したくなる」

「店長が格好よく立ち振る舞う事で…」

よく聞く話。
私もそう思う。

実際にその姿を見て上を目指した人もいるだろう。

ただ…残念ながら理想論だなぁとも感じてしまう。

何故なら実際に楽しそうに仕事をしており

「この人みたいになりたい!」

なんて思った人は皆無だからだ。

それはたまたま俺が上司に恵まれてなかっただけかも知れないけど。

ずっとため息をついてる人。

悩みすぎてまっ白髪になってしまった人。

ストレスで逆流性食道炎になってしまった人。

上からの圧で脳梗塞になってしまった人もいたな。

一番残念なのは自ら命を断ってしまった人もいた。
仕事が理由なのかはもはや永遠の謎だけど。

従って上記の話は理想論。
実際にその姿を見てそうなれた人もいるだろうし、そしたらカッコ良いけどね。

かくいう私も別に店長職にあまり興味はなかった。

最初に勤めたブラック会社は入社2年目で店長になり

「会社創設以来の最速店長」

なんてもてやされたりもしたが内情は以下の通りだ。

「2人で営業してた中で店長がバックれた」

それだけの事。

その後今の会社に転職(やることは同じ)してきたのだが当然平社員から。

とはいえ平社員でも前の会社の店長より給料は高いし、休みは多い。

当時は子どももおらず、嫁も正社員で働いていたのでお気楽な日々だった。

ただこのお気楽な日々。
異動後に終わりを告げた。

異動先の女性店長がまーとんでもない人だった。

当時のスタッフの状況も相まってカオスもカオス。

「どうやって営業してたんだ?」

と本気で疑った程だ。

営業中は本気でサムネのパグさんみたいになっていた。

トンデモ店長の抜粋を少し…

・1日たりとも定時に出社してこない(何故か勤怠上は朝からいることになってる)

・くそ忙しい中駐車場で自分の車を洗車している

・2時間に1回タバコ吸わないとイライラしているのがわかる。

・所謂「女性の日」は基本的に来ない。

・店の冷凍庫は私物の冷凍食品で満たされていて使用出来ない。

・店長デスクには「少年マガジン」がびっちり

・「入金行ってくる」→2時間帰ってこない(両手には食料品がどっさり)

・クレーム対応は勿論しない。
それどころか自分が客を怒らせて対応がこっちに回ってくる

・気にくわないスタッフの残業申請に対して

「お前が仕事遅いのが悪い」

と認可しない(犯罪w)

そして予定があった夜にいつもの

「お腹いたいのー」

が始まってしまい、代理で店長会議に出た時にふと思った。

「…自分で店長やったほうが楽じゃね?」

と猛勉強。

なんとか20代のうちに昇格を果たす事が出来、店長になったのでした。

これが私の違う意味での

「背中を見て上を目指す」

となったきっかけなのでした。




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