読売巨人軍と私
初めてテレビでプロ野球を見たのは8歳の時だった。
巨人対近鉄。
日本シリーズの第4戦だった。
優勝はどうやって決まるのか姉に聞いた。
「先に4勝した方よ。けどもう近鉄が3勝してるから近鉄で決まりよ」
ふーん。と思って何気なく見ていた。
巨人が勝った。
とはいえまだ1勝しただけ。
ここからさらに3連勝するしか巨人の優勝はない。
その後5戦目、6戦目を見た記憶がない。
多分学校行ってたのかな?
ただ7戦目。
テレビの前にて全力で巨人軍を応援していたのをよく覚えている。
確か最後はライトフライを井上がつかんでゲームセットだった気がする。
違ってたらごめんなさい。
それからはもう巨人軍の虜。
「三連敗からの四連勝」
当時まだ小2だったがドラマや決して作り物ではないシナリオが死ぬほどカッコよかった。
翌年からはシーズンが始まるとテレビに釘付け。篠塚がヤクルトの内藤から打った幻のホームランや、元木大介のダイエー入団拒否。
クロマティの敬遠球をサヨナラタイムリー。
原辰徳が神宮でビーンボールの後にかっ飛ばしたホームラン。
このあたりが強く記憶に残っている。
当時は中継が終わるとラジオを聞くしかない。
ラジオがなかった我が家は結果を知るには翌朝の新聞かズームイン朝!での福留さんのリポート。
結果がわからないまま寝る時は必ずカーちゃんに
「朝テレビ見るまで結果知らせないでね!」
なんてワクワクしながら眠りにつく。
そして何故か翌朝
「巨人勝った(負けた)わよ。起きなさい」
と結果から知らせてくるカーちゃん。
思えば
「巨人が負けたら機嫌が悪い」
という迷惑極まりない行為はこの時既に始まっていたと思う。
2008年、阪神との最終決戦は初球に内海が赤星にレフト前に打たれた時点で緊張のあまり駅で吐いた。
去年は息子と初めてドームに行った。
坂本のサヨナラホームランという最高の結果だった、
今年は阪神との最終戦。
前日戦犯扱いされていた坂本がタイムリーを打って本当に泣いた。
世の中こんなに面白くて「戦術」が重要な球技が他にあるだろうか。
とうとうリアルタイムでプロ初打席を見た選手が監督になってしまった。
(阿部慎之助)
このまま病気をしなければあと40年くらいは生きられるだろう。
そんな中で、私は読売巨人軍が日本一になる姿をあと30回見たいです。
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