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ドバイのMBA生がキルギスに行ってきたよ!!🇰🇬

こんにちは!ドバイでMBA生をやっているKeitaです。
今回はドバイが祝日でスクールも休みだった事もあり、11/29-12/3まで中央アジアのキルギスに行って来たので忘備録も含めてNoteにキルギスのあれやこれやを書いてみますね。

キルギスの首都のビシュケクの地元マーケットにて。パンが主食らしい。

そもそも「キルギスてどこじゃい?」て突っ込みが入りそうですけどそりゃそうですよね。私も先月まで名前はなんとなーく聞いた事あるけど何をやっている国なのか全然分かりませんでした。

キルギスは中国の新疆ウイグル自治区の西側でカザフスタンの下にあります。(この説明でもどこやねんて突っ込みが来そうですがw)

キルギスは元々は旧ソ連の一部の国で、そして今は一帯一路政策を推進している中国からの玄関口として物流が大変注目されている場所でもあります。今後の物流の中央アジアの物流のハブとして道路のインフラ整備が必要不可欠で、中国を始めロシアや周辺の大国からの民間や国からの投資が多いのが印象的でした。

またキルギスは山々に囲まれた国でもあり、自然が豊かな場所でもあります。今回は温泉に連れてって貰ったり、暖かくなると登山や乗馬などを楽しむローカルの人達も多くいるとの事です。

そんなキルギスで4日間経験した事や感じた事が山の様にあるのですが、今回はポイントを絞って3点お伝えさせていただきます!

キルギスは中国の西で周辺の大国のカザフスタンの下にあるよ!

そもそも何で今回キルギスへ行く事になったの!?

理由を一言で言うと、もうキルギスって国が気になって気になってしょうがなかったからですwww

以前Noteでも更新しましたが先々月10月にドバイで世界最大のスタートアップのカンファレンスGitexに参加しました。(過去更新したGitexのNoteの記事は下記なので読んでみてください!)

その時にたまたまキルギスがブースを出していて「キルギス?聞いた事はあるけどそもそもどこにあるんだー?」と思って眺めていた所、1人のキルギス人のおじさんが「キルギスに興味あるのー?どこ出身?」と話しかけて来てくれました。「ドバイに住んでるけど日本出身だよ」と答えたら、そのおじさんが目を輝かせながらキルギスの今後の経済発展のポテンシャルと日本ともコラボしながらキルギス経済を発展させていきたい旨を力説され、私は気付いたらキルギスに魅了されていました。

キルギスはかつては旧ソ連の一部でしたが1991年にソ連の崩壊と共に国民国家としての独立を果たしました。その時に今後はロシアに依存しない国作りをするという事で、ITと再生可能エネルギーに力を入れました。そして今キルギスは若者を中心にIT人材が増え、オフショア開発先としてもインドや東南アジアよりも安く受託出来るという事で密かに注目されています。また山々に囲まれて多くの川がある自然環境を活かして、エコで小規模な水力発電事業が注目されています。

ちなみにこのおじさんはキルギスのITオフショア開発の先駆者でもあるHigh Technology Park社CEOのAzis氏でして、キルギス独立当初に政府に「今後キルギスが発展していくにはIT開発しかない!」と直談判をして会社設立の資金を調達して、今はオフショア開発以外のみならずキルギスの若者のIT教育の事業も展開されていて政府にも今後のIT政策のアドバイザーもしています。

Azisさんにキルギスの温泉へ連れって貰いました!

最初は観光ベストシーズンと言われている春か夏にキルギスへ行こうと思っていたのですが、Gitexでキルギスの話を聞いて頭の中からキルギスが離れなくなり意を決してこの寒い11月下旬に行ってみる事にしました!w

Azisさんに連絡をした所、まさか遊びに来てくれるとは思っていなかったらしく凄く喜んでくれて色々な場所へアテンドして貰いました。「キルギスへ行きたいや訪問を検討すると言う日本人は多くいたけど、本当に来てくれる人はなかなかいないから君のフットワークの軽さにリスペクトを示すよ」と彼に言われた事は印象的でした。以前のnoteでも投稿をしましたが、「臆せずに行動し続ける」が色んなチャンスを生むんだろうなと思った瞬間でもありました。

そしてHigh Technology Park社が入居しているコワーキングスペースも案内して貰いました。そこは多くのキルギスの若者が集まってコーディングに励んでいて、とてもかつて共産主義だったとは思えないくらい活気ある場でした。キルギスの今後の経済発展の柱として、スタートアップ企業の促進を挙げていて今後は多くのVCからの投資が進んでイノベーションのハブになっていく事が予想されます!

High Technology Park社の役員の人達

キルギスで活躍している日本人も多くいるよ!!

今回キルギスに訪問をして、現地に在住している日本人とも交流させて貰いました。いやー、本当に面白い人達が沢山いました。JICAの職員としてキルギス経済の発展に貢献している人。現地校で英語教師をしている人。作業療法士として障害者の社会進出のサポートをしている人。かつてのプロサッカーでのコーチ経験を活かしてサッカー新興国のキルギスの代表チームでコーチをしている人。

その中でもОЙМО from Kyrgyzstanの代表の緒方美鈴さんには本当にお世話になりました。ОЙМОはキルギスの「伝統文化をアップデートしていく」をミッションにキルギスの文化促進のイベント開催やオンラインでキルギスの品々の販売をしている法人になります。

代表の緒方さんは元々体育教師を目指されていたのですがJICAのボランティアでキルギスに来てから現地の文化に魅了され、今ではキルギスの魅力を発信する為に現地で活躍されています。

今回はオイモ手刺繍ワークショップにも参加させて貰い、キルギス伝統の刺繍方法でコースター作成も経験しました!(学生の時に家庭科の成績が酷かった事もあり、今回の刺繍もなかなか酷かったですが、、)

真ん中の女性が刺繍の先生だったのですが、私の刺繍の酷さを見て何度も先生の修正が入りしまいには「ドバイ坊ちゃん」とキルギス語で呼ばれていましたw

キルギス行っての感想

今回旧ソ連の国に訪問するのが初めてで、街並みとか世界史の教科書で見た旧ソ連そのままで衝撃を受けました。一律な集合住宅や水路。そして何とも言えないどんよりとした空気感。夜の街の暗さ等。

そしてキルギスの国民としても、絶対にかつてのソ連時代には戻りたくない人達と昔の旧ソ連時代の方が良かったと言っている人達が半々くらいで驚きました。IT業界や若者達は新たなイノベーションを起こして経済を発展させていきロシアに依存する国を作らないという意気込みを物凄く感じる一方、そうではない人達も一定数いるんですね。共産主義から脱却して資本主義を目指す事は自由を手に入れる一方で、その自由に対して自分で責任を取らなくてはならないという考えでもあります。つまりソ連時代の時は皆んな平等でお金持ちになる事は許されないけれども、最低限の生活は国が保障していました。しかし、資本主義になる事で国は最低限の生活を保障してくれず貧富の差が広がったという負の側面もある事は心に留めておかなければならないでしょう。

私は資本主義の日本やアメリカという国で育ったので当たり前に「共産主義より資本主義の方が良いだろう」という固定観念がありましたが、世界はそんな単純では無いんですね。共産主義国家では金持ちになる事は許されないので起業家魂を持った人にとってみれば窮屈でしょうがないかもしれませんが、起業家魂を持たない人にとっては共産主義の方が居心地が良いというのも納得出来る話です。

ソ連が崩壊してロシア人の技術者達がロシアに引き上げた時に何が起きたかというと、キルギスの人達は建築やインフラの構造が分からず自分達で修理が出来ないという問題に直面しました。キルギスの昔のインフラはソ連の技術者が作っていて、その技術はキルギスに伝えられていませんでした。こういう背景もあって年配者が「ソ連時代の方が良かった」と嘆くのも少し分かる気がします。。。

街の様子
街の様子
こういう集合住宅が沢山

最後に

今回キルギスに行けて本当に良かったです!
キルギスの表と裏も知れて、そして国としても経済を発展させていこうというエネルギーも凄かったです。

来年の6月に首都のビシュケクで大きなITカンファレンスが開催されるので、また足を運んでみたいと思います。その時は乗馬やハイキングも楽しんで、周辺のカザフスタンやウズベキスタンにも足を伸ばしてみようと思います。

そしてもし質問やコメントがありましたら下記に私のLinkedinとインスタグラムを更新しておきますので、ご連絡いただけますと幸いです!

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それではまた!!


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