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デジャヴはフランス語だったーフランス語由来の英語ー

こんにちは。今日は天気がまあまあ良いこともあってか、頭痛が少ないたまはなです。

少しずつ進めているフランス語学習ですが、大ブリテン島がフランスの領土だった時代がある影響で「この英語も語源は仏語だったのか」と気付かされる単語や言い回しが頻出します。

ということで、今回はフランス語由来の英語表現を書いてみました。

1. Au contraireーそれとは反対に

On the contraryと同じ意味をもつこちらの表現は「(前述とは)逆の」と訳されます。同じ意味でもau contraireと言ってみた方が知的に聞こえるそうです…(笑)

2. Bric-à-bracー骨董品

bric-a-bracと表記されることも多いこちらの表現は英語としてなにくわぬ顔をしていますが、元々はフランス語なのです。語源は様々な説があり、断定はできません。ですが本来の意味は「無造作に集められた」で、アンティークのお店で使われることが多いことから「骨董品」となったようです。

3. C’est la vieーそんなもんだよ

That’s life!と同じ意味の言葉ですが、c’est la vieという時はより物思いに耽ったように聞こえるそうです。

4. Coup d’étatークーデター

歴史やニュースでよく見るクーデター。coupはフランス語で「決定的な打撃」を意味します。coup d’étatを直訳すると「国家との闘い」で、政府を崩壊させるという意味合いをもちます。

5. Coup de grâceー情けの一撃

上記で紹介したようにcoupは「打撃」を意味します。grâceは英語のmercy、「慈悲」となります。物語の最後の方で重症な傷を負った兵士を「慈悲の一撃」で結果的に救う、といった展開で使われます。情けの攻撃ということでビジネスやチェスなどでも使われる表現です。

6. Crème de la crèmeー最高のもの

「一流の人」や「エリート」とも訳されるこちらの言葉、とくかく最高のものに対して使われるようです。近世まではクリームは乳製品の中で高級品で、牛乳の中でも希少なところを使ったものだったそうです。そのため、直訳すると「クリームの中のクリーム」となるこちらの言葉は「最高のもの」を指すようになったそうです。

7. Déjà vuー既視感

皆さんお馴染みの「デジャヴ」、こちらもフランス語由来だったんですね!日本語では「実際は体験したことないけど、見たことがあるような気がする」という意味ですが本来は「既に見たことがある」という意味だそうです。

8. Double entendreー解釈が2通りの

「異なる解釈が2通りある」という意味のこちらの言葉。それぞれの単語はフランス語で存在しているけれどもdouble entendreという言葉はフランス語にはないそうです。その代わりにdouble sensと言うようです。和製英語ならぬ英製仏語ですね(笑)

9. En routeー途中で

こちらは完全にフランス語ですが、英語として使用するネイティブ話者もいるようです。カタカナ英語に近い立ち位置でしょうか。同じ意味で“on the way”もありますが、使い方もニュアンスも一緒だそうです。

10. Enfant terribleー行儀の悪い子供

英語では「不作法で手に負えない子供」という意味ですが、フランス語本来の意味は「型破りな人」で、慣習に囚われない人を指す言葉です。また、enfant(仏:子供)という言葉もinfant(英:乳幼児)の語源となっています。

フランス語由来の英語の特徴

仏領グレートブリテン島だった時代、当時のイギリスでは上流階級の間でフランス語が話されていました。よってフランス語由来の言葉は現在も堅苦しい印象や上品なイメージをもたれたり、学術的な専門用語として話されています。あまりに多用すると気取っているように見られたりもするようです。

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございました!フランスとイギリスの関係は密なのでフランス語から影響を受けた単語や言葉は数えきれないほど多いです。全体のうちのわずかですが皆さんに紹介できたらと思います。第二弾もお楽しみに✨

※これらの表現は全て英語として存在します

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