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「世紀末」は不安から生まれた言葉ーフランス語由来の英語②ー

こんばんは、フランス語由来の英語第二弾です。こちらは筆者の学習用ノートのようなものですので和訳した参考リンクを貼っておきます。

では早速前回の続きを見ていきましょう!

1.Fait accompliー既成事実

覆せない事実のことをこちらの表現で言い表すようです。証明された、元に戻せないようなことを意味します。英語の“done deal”と同じ使われ方をします。

2.Fin de siècleー世紀末

「世紀の終わり」を意味するこちらの言葉、具体的には19世紀を指すようです。当時のフランスやヨーロッパでは社会的な不安や過激な政治観念が広まっていたため、人々は時代の終わりを認識していました。虚無的な態度や犬儒哲学を含蓄していて、ノスタルジックなロマン主義を連想させます。

3. Je ne suis quoiー言葉で言い表せないほどいいもの

こちらのフランス語を直訳すると「私はそれが何なのかわかりません」となります。しかし、それが転じて英語では「言い表せないほど上質なもの」となります。特別で卓越したものに対する最大の褒め言葉です。

4. Nom de plumeー筆名

ペンネームでよくないか…?と思ったあなた、その通り、pen nameともいいます。こちらはやや複雑な歴史を持つ表現で、元々はフランス語でnom de guerre(直訳すると“戦争の名前”)と言うところをイギリス人たちが簡潔さを求めた結果nom de plume(直訳すると“ペンの名前”)となって最終的にイギリスからフランスへ逆輸入されたようです。

5. Objet d’artー美術工芸品

こちらのフランス語、直訳すると「芸術の物体」です。それが英語では彫刻や小さい絵画など美しい芸術品全般に使われるようになりました。

6. Raison d’êtreー存在価値

正統派な英語でいうとthe reason for beingとなりますが、より形式的に伝えようとするとこちらの表現の方がしっくりくるようです。「存在価値」の意から「(誰かの)生き甲斐」と言う意味でも使われます。

7. Répondez s’il vous plaîtーお返事お待ちしています

メールや手紙の文末に書く相手の返事を求めているときに書くこちらの言葉。略して“RSVP”と表記されることもあるそうです。répondezは「返事」、s’il-vous-plaîtは「ください」という意味です。

8. Tour de forceー傑作

ハイフンで結んだtour-de-forceと表記を見たことがある人もいるのではないでしょうか。こちらはベストセラー本に対しても使われます。

9. Vis-à-visー向かい合って

face to faceとも言う「向かい合って」と言う言葉。「〜に関して」という意味もあります。“vis”という言葉はフランスでは使われなくなり、代わりにvisageといいます。

最後に

最後まで読んでくださりありがとうございました。英語を学ぶにはイギリスの文化だけでなくフランスとの関係や歴史なども一緒に勉強するとより多くの発見があります。筆者はイギリス英語話者の日本人ですが、アメリカで使用されるスラングはアメリカの文化をよく反映していると感じるのでその国の文化と歴史を一緒に学習すると言語に対する理解が深まります。

それではまたお会いしましょう、Good night!

※これらの表現は全て英語として存在します

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