白緑ドリームメイト研究結果
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ファンタジーBEST発売前のドリームメイト
ドリームメイトは森夢のイザナイ メイ様の光臨による展開を中心としたデッキです。
1コストのお目覚めメイ様から革命チェンジすることで最速2ターン目から展開することが出来ます。
2ターン目から盤面展開できるとてつもない速さを持つデッキですが、様々な課題がありました。
メタカードへの耐性がない
イザナイ メイ様に依存しており安定性がない
光臨の起動のためにイザナイ メイ様をタップしなければならない
光臨での出し先が弱い
メタカードへの耐性がない
イザナイ メイ様の革命チェンジや光臨は踏み倒しメタで完封されてしまい展開出来なくなってしまいます。
イザナイ メイ様に依存しており安定性がない
イザナイ メイ様は4枚しか積めませんし、サーチ効果を持った軽量ドリームメイトは存在していませんでした。
光臨の起動のためにイザナイ メイ様をタップしなければならない
光臨はターン終了時にタップしていないと起動出来ませんが、タップするために攻撃しなければならず殴り返しやブロッカーに弱いです。
光臨での出し先が弱い
イザナイ メイ様でコスト5以下のドリームメイトを踏み倒せますが、お世辞にも踏み倒したいと思える魅力があるものは少ないです。
以上の課題がありイザナイ メイ様という最速の踏み倒し手段があってもあまり強力なデッキになりませんでしたが、ファンタジーBESTで登場した新カード達によってこれらの課題が全て解決しました。
ファンタジーBESTの新カード
これらの課題をどう解決されたのか、新カードと共に解説していきましょう。
料理犬のヴィヤンドゥ。
ハイパー化することでパワー6000のマッハファイターとなり並大抵のメタカードを倒せます。
そして、ハイパーモードを解放するとバトル勝利時に山上がドリームメイトなら場に出せる効果を得ます。
光臨よりは安定感が下がりますが、追加の踏み倒し手段を得てイザナイ メイ様への依存度が下がり、結果として安定性が上がります。
また、イザナイ メイ様をハイパー化のコストとしてタップすることで光臨を起動することが出来ます。
ヴィヤンドゥは相手にクリーチャーを出して貰わないと仕事をしないことが弱点ですが、その場合はメタクリが場に出ていないためイザナイ メイ様の光臨が通ります。
お互いの弱点を補完し合える関係で相性が良いです。
配膳犬のトレス。
登場時に山上3枚見てドリームメイトを1枚回収します。
これによりイザナイ メイ様にアクセスする確率が上がります。
また、ヴィヤンドゥと同じくハイパー化能力を持っており、2ターン目トレスから3ターン目にイザナイ メイ様を素出ししてハイパー化することで攻撃せずに光臨を起動することが出来ます。
料理長のラビシェフ
光臨から出せるコスト5のドリームメイトで、登場時に場のドリームメイトの数までドローすることが出来ます。
光臨はターン終了時に発動する効果なので、攻撃的なクリーチャーよりリソースを稼げるクリーチャーを出した方が得です。
また、味方のドリームメイトのパワーを+3000する効果でイザナイ メイ様への殴り返しを防いだり火力除去に強くなります。
これらのカードによって、
メタカードへの耐性がない
→ヴィヤンドゥのマッハファイターで処理出来る
イザナイ メイ様に依存しており安定性がない
→ドリームメイトを踏み倒しする手段がヴィヤンドゥと合わせて8枚まで積めてトレスのサーチも獲得
光臨の起動のためにイザナイ メイ様をタップしなければならない
→トレスやヴィヤンドゥのハイパー化のコストとしてタップ出来る
光臨での出し先が弱い
→大量ドロー出来るラビシェフを獲得
と先程挙げた課題を解決しました。
白緑ドリームメイト
コンセプト
イザナイ メイ様の継続的な光臨とラビシェフのドローによって盤面展開していき、過剰打点を作ることやお目覚めメイ様の特殊勝利を達成することを目指します。
コンセプト達成のために
盤面展開を始めてから勝利するまで数ターンかかるため、その間に相手に強い動きをされて負けてしまう恐れがあります。
それを防ぐためにメタカードを採用し時間を稼ぎます。
ドリームメイトのメタカードはないので光臨で出せませんがラビシェフのドローで引き込みやすく、ヴィヤンドゥのハイパー化のコストになれるため相性は悪くないです。
今回は色が合い環境最大母数だと思われるデイガファイアーバードに刺さるヴェネラックを採用します。
仮リスト
ファンタジーBEST発売週に行われたCSの入賞リストを参考にしながら組んだ仮リストがこちらです。
空いている3枠ないしは何かしら1枚削って4枠にどんなカードを入れるかをデッキを回しながら検証していきます。
検証
採用候補カード達
2コストドリームメイト(ヤッタルワンGS、球乗りコゾウくん)
ピザスターのアンティハムト
サーチ(トレジャーマップ、ガガガンジョーカーズ)
メタカード(ベイBセガーレ、キャディビートルなど)
これらのカードを入れて先行で50回回し、初動率がどのくらいか検証していきます。
リスト1(ヤッタルワンGS3)
ラビシェフで増えた手札をマナに出来て、最悪2コストのチェンジ元になれるのがヤッタルワンの特徴です。
結果
感想
おおむね光臨が決まった2ターン後にメイ様EXWINや過剰打点が出来ている
ヤッタルワンは2ターン目に出しても弱いし、マナを増やしたいと思わなかったのでナシ
思っていたより安定感がある(この後の検証で上振れだと判明しますが)
サーチが欲しいと思ったのが案外少なかった
リスト2(アンティハムト2、コゾウ1)
アンティハムトはお目覚めメイ様をSAにして即座に特徴勝利を達成するのが1番の役割で、光臨で出しても手札のメタカードを場に出すことが出来ます。
コゾウは苦手なボンキゴを処理出来る2コストのドリームメイトで、光臨で出す選択肢としてピン投が許容されます。
結果
感想
大分下振れた
原因はアンティハムトが多色だからというよりは、ただ単に下振れたからな気がする
アンティハムトのおかげでメイ様EXWINのターンが早まったのは2回くらいだった
やっぱりサーチがあれば初動が決まっていたことは少なかった
リスト3(トレマ4)
サーチにより安定感を高めるためのトレジャーマップ。
1コスト帯のカードを使いやすくするためウェイを1枚削りました。
結果
感想
当たり前だが事故率は減った
3ターン以内に光臨出来る確率が思ったより上がらなかった
ウェイを1枚削ったのは好感触だった
これらの結果から何を入れるのか決めていきます。
まずは、アンティハムト。
メリットとしてはお目覚めメイ様をSAにして試合を速く畳めることです。
ターンを渡すほど相手にチャンスを与えますし、青黒COMPLEXや天門、ゴスペル、マトリクスなどの受けが強くタイムリミットが定まっている対面にタイムリミット前に勝ちをもぎ取ることが出来ます。
あとは、光臨から出して手札のメタカードを出せることやヴィヤンドゥの出目が強くなることです。
逆にデメリットは素出しが絶望的かつ多色なので引いた時に邪魔になります。
2、3ターン目にしっかりクリーチャーを展開していきたいデッキなので埋められるターンが1ターン目しかなく、埋めたとしたらお目覚めメイ様やサーチが使えなくなってしまいます。
アンティハムトのおかげでメイ様の特殊勝利が早まる場面は、殴れるメイ様のいない盤面でプワソンやモーニンジョーでアンティハムトを出してメイ様を出しながらドリームメイトが7体以上いることです。
アンティハムト2投だとラビシェフのドローで手札に来るか微妙で3枚以上欲しいですが入れれば入れるほど事故率は上がりますし、アンティハムトを素出ししようとして赤を増やすのは安定性が損なわれて本末転倒です。
そもそもアンティハムトのおかげで勝てる試合でも、普通に殴ったら勝てる試合が多いんじゃないかと思いました。
というわけでメリットとデメリットを天秤にかけてデメリットの方が上回っていると考えました。
次に、トレジャーマップ。
サーチカードですが思ったより安定性が上がりません。
その1番の理由は事故を解決できるカードではないということです。
このデッキの典型的な事故は初手に光や多色のカードが嵩張ることです。
例えば光単色3枚と緑単色1枚とトレジャーマップだとしましょう。
緑単色がモーニンジョーだったら埋めてトレジャーマップを撃つでしょう。
ですが、イザナイ メイ様やヴィヤンドゥだったらどうでしょうか。
他の手札次第で撃つか撃たないか決めるでしょう。
トレスだった場合は基本的にトレジャーマップを埋めてトレスを出します。
このように緑単色のカードは初動に絡むカードが多くあまり埋めたくないです。
そのため必然的にトレジャーマップを撃つ機会が少なくなります。
また、緑をいっぱい引けた初手でトレジャーマップを引いている場合は、トレジャーマップを撃たなくても初動が揃っている場合が大半です。
しかも、ラビシェフでドローした後はサーチの必要性が下がります。
元々サーチを入れなくてもそこそこの安定性はあるため、4枚必須のカードではないし採用しなくても良いカードだと思っています。
強く使うなら緑単色を増やすか2コストのドリームメイトを入れると良いと思います。
一人回ししかしていないのでヴィヤンドゥを過大評価、アンティハムトとメタカードを過小評価していることを頭に入れながら決めた最終リストはこちらです。
最終リスト
空いていた4枠にトレジャーマップ2枚とベイBセガーレ2枚を採用しました。
さんざん酷評したのにトレジャーマップ採用してるじゃねぇかと思われると思いますが入れている理由があります。
それは、ヴィヤンドゥ初動でもイザナイ メイ様を引けていないと盤面が伸びないからです。
そのため少しでも触れるように採用しました。
ガガガンではない理由は、緑以外のクリーチャーを拾いたい時より圧倒的にトレスやイザナイ メイ様を拾いたい時の方が多いからです。
セガーレを採用した1番の理由は5000VTへのメタです。
ラビシェフのパンプ効果である程度はケア出来ますが、ヒメカットやヴァミリアを絡めて出されると盤面が崩壊する恐れがあります。
そのためセガーレを立てて要求値を上げようというわけです。
セガーレで稼いだ1ターンでさらに盤面が強固になるため突破されづらくなります。
5000VTのケアとしてキャディビートルという競合がいますが、
1マナなのでくっつきがよい
ハイパー化のコストでタップしても殴り返されづらい
自分のターン中もメタ効果が有効なのでトリガーケアやガイアッシュのケアに使える
ゴスペルの勇愛やバットドッグに焼かれない
という点でセガーレを優先しました。
天門を重く見るならキャディでも良いと思います。
このリストでCSに出てみた結果がこちらです。
使ってみた所、
アンティハムトが欲しい場面はなかった
トレジャーマップのおかげで初動が決まったことはなかったが、セガーレが欲しい時に撃って拾えたことはあった
ヴェネラックやセガーレのメタがちゃんと機能した
ヴィヤンドゥはミラーでしか使わなかった(そもそも引きが強くてあまり使う機会がなかった)
という感じでした。
採用カード解説
お目覚めメイ様
2ターン目に光臨するための上振れ札でありフィニッシャー。
トレジャーマップ
さんざん書いたのでいいでしょう。
ベイBセガーレ
これもこれまで書いてきた通りです。
ヴェネラック-F5
ファイアーバードに対するメタカード。
ファイアーバードはインタビューで大抵のメタカードを突破出来ますが、ヴェネラックは破壊されても相手クリーチャーをフリーズ出来るので蘇生したバルピアやクイーンルピアをタップして攻撃時の展開能力を使わせません。
配膳犬のトレス
登場時に山上3枚からドリームメイトをサーチして、ハイパー化するとパワー6000のガードマンになり盾のドリームメイトにGストライクを与えます。
実はGストライクは重複するので、ハイパー化したトレスが2体いると1枚のGストライクで2体止められます。
森夢のイザナイ メイ様
このデッキの核となる展開札。
料理犬のヴィヤンドゥ
ハイパー化するとパワー6000のマッハファイターでバトル勝利時に山上がドリームメイトなら場に出せます。
このカードを初動としてカウントして良いかは怪しいですが、このカードを含めたメタ耐性や安定性だと思っているので減らすことはあっても抜くことはないと思います。
また、バトル勝利時の出目によって強さが大きく変わるので、踏み倒したいラビシェフやプワソンは4枚、それらを手札に抱えていると踏み倒せるモーニンジョーを4枚採用しています。
お騒がせチューザ
タップしているとお互い呪文を使えなくなります。
基本的な使い方は光臨で場に出し、あらかじめ場に出していたウェイの効果で即座に寝かせて呪文を使えなくさせます。
手札に引いたとしてもモーニンジョーを光臨させれば出すことが出来ます。
呪文を使えなくさせる効果でターンを稼ぐだけでなく殴るときのトリガーケアとしても使います。
注文猫のウェイ
Sトリガー持ちで1ターンに1度自分のクリーチャーが出た時にクリーチャーをタップまたはアンタップ出来ます。
主な役割は光臨で出したチューザをタップさせることですが、
ヴィヤンドゥやプワソンの殴り先を作る
ヴィヤンドゥやプワソンの踏み倒しに反応しアンタップさせて連撃させる
ハイパー化するカードがない時にイザナイ メイ様を寝かせる
ボンキゴをタップキルする
光臨を使った後のイザナイ メイ様を起こして殴り返しを防ぐ
ブロッカーを寝かせてメイ様のEXWINを通す
最低限1体止められる受け札
と地味ながらたくさんの役割を持たせることが出来ます。
しかし、単体でリソースを稼げない光単色のため事故要因になり、もう1枚減らすか迷いましたが減らす勇気はありませんでした。
猛烈元気モーニンジョー
5コストのトリガー持ちで登場時にドリームメイトを手札から踏み倒せます。
プワソンとは相互に踏み倒せる関係なので相性が良いです。
ラビシェフのドロー後でも光臨で出したい場面があるので山札に残っていて欲しくて、ヴィヤンドゥでの踏み倒しの出力を上げる意味でも4枚採用しています。
料理長のラビシェフ
登場時にドリームメイトの数までドローでき、味方のドリームメイトのパワーを+3000してパワードブレイカーを付与します。
そして、ドリームメイトの攻撃時に相手クリーチャーをタップすることができ、メイ様の特殊勝利を阻むブロッカーを寝かせることが出来ます。
素引きしていると光臨からモーニンジョー経由で出すことで盤面やドロー枚数が増えるので引きたいカードですし、5000VTケアとして複数枚出すこともあるので4枚採用しています。
料理猫のプワソン
シンパシー持ちのドリームメイト進化クリーチャーで、登場時と攻撃時に1ドローして手札からコスト5以下のドリームメイトを踏み倒すことができ、味方ドリームメイトにブロッカーを与えます。
序盤は光臨したモーニンジョーから出すことが多いですが、中盤以降はシンパシーの軽減で軽いコストで出せます。
モーニンジョーを進化元としたプワソンをイザナイ メイ様に革命チェンジして、プワソンの効果で手札に戻ったモーニンジョーを踏み倒しプワソンを出し直して盤面を広げる動きは頻出します。
なので意識的にモーニンジョーを進化元にするようにしましょう。
また、この動きで2体目のラビシェフを踏み倒すとイザナイ メイ様が2打点になるので注意しましょう。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
以上がドリームメイトの研究結果です。
直近ではチューザ+ウェイのセットを抜いてアンティハムトを採用した入賞リストが多いので、そちらも研究していきます。
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