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"ついてる"アニメSenseiに思う[ブルアカ・フライング感想]
何がついてるって、それはもうY染色体である。
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今までのSenseiはちいかわだった
高校生のカバンから東京スカイツリーまでジャックする国民的なキャラクターがいる。ご存知「ちいかわ」は、何だかよくわからない、生物かなにかだ。
ストーリー展開はややビターで、「曇らせ」という造語も(従来からあったが)セットで普及したほどである。それでも広く受け入れられたのは、あの曖昧で非実在な人物像、もとい生物像あってのことであろう。
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もしこのちいかわが、ナショナル・ジオグラフィックもかくやという
ハイディフィニションな実在系ウサギかなんかの姿だったらどうだろうか。同じ寸劇が披露されたとしても、シニカルな可愛らしさが成立するや否や、たちどころにピーターラビットになってしまう。どちらが良い悪いの話ではなく、キャラクターが違えば別のコンテクストに載ってしまうのだ。
話を戻して、ブルーアーカイブである。
これまで、アロナの超絶技巧激上手顔認証によって世に放たれた容姿こそが、我々の知るSenseiであった。店員がロボット、店主が犬だったり雀だったりする世界の中で、低身長若禿クリーチャーはある種の馴染み感を発揮していた。
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この不気味な二頭身は、同時にある種の安心感を兼ね備えていた。画面のこちら側にいるコンプレックス男性が安心できる出で立ちだ……という点ではなく、いやそういう要素も多分にあるだろうがさすがに全てではなく、「見た目はともかく行動や人となりで生徒から信用されたのだろう」という逆説的説得力を与えていた。
これがもし、中身が相当アレでも外見だけで許せてしまいそうな爽やか柔和中性的ベビーフェイスイケメンだったらどうだろうか。
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香り立つY染色体
前掲のクリーチャーもややオス寄りの姿に見えるといえば見えたが、アロナの似顔絵があまりにも巧すぎたせいで、まだ議論と解釈の余地を十分残していた。
一方この新しいアニメSenseiはどうだろう。こう見えて男装の麗人で、たとえばナチュラルに女子トイレに入っていく様子が作中で描かれるようだったら遅滞なく速やかにカツラを脱帽することを約束する。いや、ゲーム原作Senseiも性別に関係なく女子トイレに入っていきそうなのが困るところだが……。
これがストーリー展開からしてアニメオリジナルであれば、そういう世界もあるかも、と捉える道がある。様々な分岐の中の一つの世界線、いちインスタンスに過ぎないと、若禿が思い込むこともできた。
しかしどうやら今回のアニメはアビドス対策委員会編、すべてのゲームプレイヤーが最初に通るエピソードをなぞるように見える。これはイケメンロンダリング、若禿の上塗りになるのだろうか?
ちなみに性別不詳とはいえ、Senseiの顔がいいと思われる描写は、ゲーム原作のごく早い段階に登場していた。世知辛いものである。
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過去に市民権を得た(と思われる)先達Yたち
とはいえこのアニメSenseiが我々にどう受け止められるかは、キヴォトス人達にとってそうであったように、やはりSenseiの人となり次第であろう。
艦これアニメのように、存在だけ示唆して容姿バレを避けた主人公もいる一方で、過去には様々なイケメンキャラクターがなんだかんだと聴衆に受け入れられてきた。
ネギ・スプリングフィールド(魔法先生ネギま!)
国会議員が描いたヒット作(全く間違っていない)、魔法先生ネギま!の主人公である。守りたくなる系キャラクターがいざ発揮する強靭さのギャップが戦闘力SSついているのか、漫画原作の時点でクラス中から死ぬほどモテていた。
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P(アイドルマスター)
放映前、様々あったP世界線の収束を不安視する声が多く聞かれたアニメ版アイドルマスター。しかしいざ蓋を開けてみれば、アイドルに正面から向き合う愚直さのためか、アイドルから好意よりも信頼が寄せられる様が一目置かれたか、ゲームプレイヤーが顕現したタイプの主人公としては最大級の成功を収めたキャラクターの一人となった。後続の通称武内Pも同様。
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Pヘッド(ぷちます!)
クリーチャー仲間。
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"新元号"を知らなかった頃には戻れない
こうやってフニフニ言っていられるのも2024年4月7日(日)23時45分、Senseiが入った電子レンジが開かれて量子的だった状態が確定するまでの間である。一抹の不安が会心入ってちょっとアレな感じになるのか、はたまた愛すべきキャラクターで生徒同様我々を魅了してくれるのか。是非とも後者であっていただきたい、ベビーフェイス温和柔和Y染色体先生。性別不詳若禿クリーチャー先生は、レベル90のこちら側であなたのことを待っている。
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