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ボーナスでベルルッティのカードケースを買わなかった
2024年冬のボーナスで買わなかったものを紹介(?)したい。
今回買わなかったものは、ベルルッティのカードケースである。
ベルルッティの革
ベルルッティの革は、まず見た目ではカリグラフィーという特徴的な模様が入っていることが目を引く。
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しかし革好きとして外せない特徴は、ヴェネチアレザーというベルルッティしか使えない革を用いていることであろう。
この高品質な革に、パティーヌという手作業での染色を行い、手入れをすれば味のある経年変化を起こすことが魅力的だ。
以下は靴の説明だが、公式ウェブサイトから引用する。
日本の漆器のように艶やかな深みを持つパティーヌを創り出すには、それにふさわしい土台が必要でした。 1990年代になる頃には、オルガ・ベルルッティは、創造性に満ちた最先端の色を受け入れ、より美しく演出する、しなやかで洗練されたヴェネチアレザーを開発しました。 このカーフレザーにはメゾン独自の鞣しが施されており、靴に格別のしなやかさと密着感が生まれます。 ヴェネチアレザーは、厳選された高品質皮革を使ったフルグレインレザーで、コーティングは行っていません。ベルルッティの靴は、その最も完璧な部分で作られています。
1980年代に生み出されたベルルッティのパティーヌは、黒か茶色の靴がほとんどだった時代にニュアンスカラーを取り入れ、紳士靴の世界に革命を起こしました。 ヴェネチアレザーは、絶妙な透明感と深みを持つ色と美しい相互作用を生み出します。 メゾンの熟練したカラリストが手作業で仕上げるパティーヌは、一つひとつ異なるため、できあがった靴は生命力と個性を感じさせます。
個人的に一度はこのヴェネチアレザーを使ってみたいと思っており、価格が安めの革小物を少し前から狙っていた。
ベルルッティのカードケース
革小物といっても私は財布は滅多に使わないので、買うならカードケースになる。
商品名でいうと、カードが4枚入って中央ポケットもある「バンブー ネオ スクリットレザーカードホルダー」がシンプルなモデルとなる。
また、カードが6枚入って、中央ポケットがサイドからも開く形の「バンブー 6CCスクリットレザー カードホルダー」もある。こちらはサイズが大きいが、中央ポケットが使いやすそうだ。
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中央ポケットがサイドからも開く
実際に百貨店に見に行ったりしていたのだが、結論としてはどちらも購入しなかった。その判断基準についてまとめたい。
購入するべき理由
ヴェネチアレザー
非公開のタンナーで鞣されているベルルッティしか使えないヴェネチアレザーが使われている。
手入れとパティーヌをしながら使い続けるとどのような変化になるのか、非常に興味がある。
カリグラフィー
カリグラフィーの模様は賛否あると思うが、個人的には格好いいと思う。
個体によって模様の配置が違うので、気に入ったパターンを見つけられれば所有感が増すだろう。
アルファベット3文字まで焼き印を入れられるホットスタンプというサービスを使えば、より自分だけのモノにできる。
パティーヌ
元々の色によって制限はあるが、パティーヌで自分好みの色に変更ができる。
パティーヌは購入してから1年後まで1回無料となるが、使っていて油分が染み込んでいくと、色の入りが悪くなるので、色変更は購入後すぐに行うことが推奨される。
色が落ちてからもある程度は入れなおすことができるので、長く使い続けられる。
購入するべきでない理由
色落ち・色移りする
使用していると、パティーヌで染めている色が落ちてしまうのは仕方ないのだが、それが服などに移ってしまうようだ。
特に私はカードケースをパンツのポケットに入れっぱなしにするため、夏は汗で色がすぐ落ちそうだし、色がパンツに色移りすることが予想される。
一度色が落ちてしまえば問題ないのだろうが、その後もパティーヌができないのでベルルッティとしての魅力は減ってしまう。
値段が高い
ここまで色々な理由を考えたが、買わない最も大きな理由は値段である。
「バンブー 6CCスクリットレザー カードホルダー」は81,400円するし、安い「バンブー ネオ スクリットレザーカードホルダー」でも68,200円である。
非常に良い製品だとは思うのだが、躊躇してしまう金額だ。今回は踏み切れなかった。
私の使い方ではカードケースはかなり気を使いそうだが、他に買うような革製品も思い浮かばないので、私にベルルッティは少し早いという結論になった。
ベルルッティの革製品は魅力的ではあるので、引き続き検討は加速させていきたい。