TISSOT PRX オートマティックの雑感
最近の10万円前後で買える腕時計の進化には目を見張るものがある。
特にティソのパワーマティック80シリシウムを搭載した腕時計は、その性能に対して低価格を実現している。
このムーブメントは、
・シリコン脱進機を採用しており高耐磁
・80時間のパワーリザーブ
・フリースプラングテンプでモデルによってはCOSC認定されている
という高性能ながら、スウォッチグループ(ETA)の力で量産体制を整えているのか、10万円前後の腕時計を生み出している。
ティソ ジェントルマン
そんなパワーマティック80が採用されたジェントルマンというモデルはブレスレットモデルで104,500円と、高コスパを誇る。
COSCこそ取得していないが、ムーブメントの性能は上記の通り高い。外観に特筆するべき点はないものの、手堅い普段使いの時計として候補に上がるのではないだろうか。
ティソ PRXオートマティック
ティソのPRXはクオーツモデルが先に発売されており、そのデザインから話題になっていたが、満を持して機械式モデル「PRXオートマティック」がリリースされた。
ムーブメントはパワーマティック80になる。なお、パワーマティック80シリシウムではないため、シリコン脱進機は採用されていない。
ちなみにPRXは高精度・堅牢・10気圧を意味するようだ。
「PR」は""Precise and Robust(高精度かつ堅牢)”を意味し、「X」は""10気圧(100m/330ft)防水""をローマ数字で表現したTissot PRX。
(https://www.tissotwatches.com/ja-jp/catalog/product/view/id/5182/s/t1374071105100/)
(出典:https://monochrome-watches.com/tissot-prx-40-205-powermatic-80-review-price/)
デザイン面では先述のジェントルマンと、以下のように区別化されている。
・文字盤がタペストリー柄
・ケースとブレスレットが角ばっている
・ブレスレットがサテン仕上げ (サテンというよりヘアラインか?)
こう書き出さなくても、見てすぐにオーデマピゲのロイヤルオークが思い浮かぶだろう。
(出典:https://watch-yoshida.co.jp/products/21/8785)
実際に最近流行りのラグジュアリースポーツらしいデザインが消費者に受けているように感じられる。
そして、これがなんと82,500円で販売されているのだ。シリコン脱進機でないとはいえ、このデザインでこの価格は非常にバリューが高いと言える。
ラグスポと言えるほど高価でラグジュアリーではないが、安価に買えるラグスポっぽい時計として検討してみてもいいのではないだろうか。