OPPO Reno5AとReno3Aの比較
OPPOからReno5Aが発売された。
私はReno3Aを使っており、スマホは基本的に壊れるまで使うので買い替えはしないのだが、一応気になるのでReno5Aとスペックを比較してみた。
結論としては、ディスプレイなどの違いはあれど、SoCやカメラの性能は順当に進化していると言える。
また、指紋認証が背面になったのは個人的にポイントが高い。
ディスプレイ
Reno5A:6.5インチ、 液晶、 90Hzリフレッシュレート(最大)
Reno3A:6.44インチ、有機EL、60Hzリフレッシュレート
画面サイズは大差ないが、ディスプレイが有機ELから液晶に変更されている。どちらが良いという訳ではないが、見え方は変わってくるだろう。
なお一般的には液晶の方が有機ELより消費電力が高く、後述するようにバッテリー容量がほぼ同じなため、バッテリーの持ちが悪くなるのではないかと想像している。
またリフレッシュレートは60Hzから最大90Hzに増加しており、滑らかな表示が期待される。なお、アプリによっては非対応で、その時は60Hzとなることに注意。
(画像出典:https://www.oppo.com/jp/smartphones/series-reno/reno5-a/specs/#link.button-buy)
SoC・メモリ・ストレージ
Reno5A:Snapdragon 765G、6GB RAM、128GB ROM
Reno3A:Snapdragon 665、 6GB RAM、128GB ROM
メモリとストレージ容量はそれぞれ6GBと128GBで変化無し。
違うのはSoCのみで、Reno5AにはSnapdragon 765Gが採用されており、Reno3AのSnapdragon 665より性能が良くなっている。
ベンチマーク(と言っても私はよく知らないのだが)は約18万点から約30万点に増加しているようだ。
バッテリー容量
Reno5A:4000mAh
Reno3A:4025mAh
バッテリー容量は25mAhだけ減っているが、これは誤差の範囲だろう。
ただ先述の通り、ディスプレイが有機ELから液晶になっているので、消費電力は増えている。
また、SoCも性能が良くなっている分、消費電力も増えているかもしれない。一概には言えないが、TDPを調べたところSnapdragon 665は5Wに対してSnapdragon 765Gは8Wとなっていた。
高負荷な作業を行う人は、バッテリーの減りが気になるかもしれない。
SIMカードスロット
Reno5A:Nano SIM×2 + eSIM対応
Reno3A:Nano SIM×2
Reno5AはeSIMに対応している。eSIMはIIJmioのギガプランなど、価格が安いプランがあり、維持費を抑えるための選択肢が増えることは喜ばしい。
5G対応
Reno5A:n77・n78(NSA)に対応
Reno3A:非対応
Reno5Aは5G通信に対応している。
といってもミリ波ではなくサブ6GHzのみとなる。(それ以外に書くことが無い)
カメラ
Reno5A:6400万画素(メインカメラ)
Reno3A:4800万画素(メインカメラ)
カメラの画素数は4800万から6400万画素に増えており、より綺麗な写真が取れることが期待される。
ちなみに広角カメラとマクロカメラの画素数は変わらず、それぞれ800万画素と200万画素になる。
指紋認証センサー
Reno5A:背面認証
Reno3A:画面内認証
(画像出典:https://pragma-life.com/reno5-a-review/)
個人的に最も良いと思ったのが指紋認証の位置だ。
Reno3Aは画面内下部での認証だが、Reno3Aの前に使っていた背面認証のASUS Zenfone3の方がまだ早いというレベルで反応が遅い。特に最近はマスクを着けている時は顔認証が使えないので、指紋で認証することが増えているが、その時非常にストレスになっている。
背面での認証には画面を持つという手間がかかるとはいえ、やはり指紋認証専用のセンサーが付いていて反応が早い方が良いと思っていた。ユーザーから同じ意見が多くあったようで、Reno5Aで背面認証にしたというところだろうか。ともかくこの点は非常に評価できる。
価格
Reno5A:43,800円
Reno3A:39,800円
最後に肝心の価格だが、定価で比較すると39,800円から43,800円に4,000円値上がりしている。実際にはもっと安く買える方法があるだろう。
今まで記載したスペック向上を考えると、4,000円コストアップしているだけの価値はあると言えるのではないだろうか。
総評
Reno5AはReno3AからSoC性能やカメラ性能が進化しており、eSIMと5G通信に対応している。また、指紋認証の位置を画面内から背面にしたことで、Reno3Aの欠点であった指紋認証の遅さを改善している。
ディスプレイが有機ELから液晶になっているのは気になるところだろうか。とはいえ、引き続きIP68の防水防塵に対応し、おサイフケータイも使えるという全体的には万能なモデルになっていると言える。
Reno3Aからの買い替えは微妙だが、より古いスマホを使っているならば、買い替えを検討しても良いと思われる。