wena3は機械式腕時計の交換ブレスレットになり得るか
ソニーからwena3が発表された。腕時計のベルトのバックル部分に液晶が付いていて、スマートウォッチ化できるものだ。スマートフォンからの通知を確認できたり、SuicaやAlexaの機能が付いていたりする。
今回はこのwena3を既存の機械式腕時計に装着することについて考えてみる。ふと思い付いただけなのであまり纏まっていない。
wena3自体はベルトなので、腕時計は別に用意する必要がある。腕時計はソニーからも販売されているし、他メーカーがコラボ商品としても販売しているが、当然これを自分が持っている腕時計に装着することもできる。
エンドピースのラグ幅が18mmから24mmまで1mm刻みで対応しているため、時計のラグ幅と合わせれば、既存の腕時計にもwena3は装着することができるのだ。
ベルトにはメタル・レザー・ラバーの3種類があり、私が注目しているのはメタルのwena3だ。というのも、気軽に純正ではないブレスレットが使用できるからだ。wena3は私のように革ベルトでなく、メタルブレスを使いたい人の選択肢になるだろうか。少し考えてみる。
①、純正ブレスレットが無い場合
そもそもそのメーカーに革ベルトしかなく、ブレスレットが用意されていない時計にwena3を装着することが考えられる。汗をかくので革ベルトが使いにくい夏でも使用できるようになる。
しかし、純正ブレスレットが用意されていない腕時計というのはドレスウォッチに多い。ドレスウォッチは薄い傾向があり、その薄い時計にwena3のバックルが付くというのは少しアンバランスになるかもしれない。例を挙げると、ジャガールクルトのマスターコントロールだろうか。
②、純正ブレスレットが気に入らない場合
中価格帯の腕時計は純正のブレスレットの作りが良くない場合がある。そういった時計に代わりに付けるという選択肢があるかもしれない。
私の場合はボーム&メルシエのBaumaticがパワーリザーブと帯磁性の面で気に入っていたが、購入候補から外した理由の1つがブレスレットが安っぽいことだった。(その結果オメガのグローブマスターを買った。)
他にも色々理由があって選ばなかったのだが、wena3があったらブレスレットは除外理由にならなかったかもしれない。
こう考えると、中低価格帯の腕時計にwena3を装着するというのが良いかもしれない。ある程度以上の価格の時計はブレスレットの品質が良いか、革ベルトしか合わないからだ。
wena3があれば腕時計の時間が正確である必要もないので、日差を気にせずデザインを重視することもできる。セイコーのプレザージュで、有田焼・琺瑯・漆をダイヤルに使った革ベルトしかないモデルなんかが良いかもしれない。