サウナ用メガネ JINS SAUNA vs AIGAN FORゆⅡ
サウナ用の眼鏡は各社から販売されているが、今年5月に発売されたJINS SAUNAと、私が持っている愛眼のFORゆⅡを比較してみたい。
レンズのくもり止め加工の有無
おそらくJINS SAUNAの最も画期的な点は、レンズの防曇(くもり止め)加工だろう。
愛眼はレンズ自体にはくもり止めがされておらず、使用する度に付属のととのえシートという、くもり止めを塗布するシートを使わなくてはならない。
この手間が省けるというのが、JINS SAUNAの最も優れた点かと思う。サウナや風呂だけでなく、他に眼鏡が曇りやすい場面でも活用できるかもしれない。
デザインの違い
愛眼はデザインが1つしかなく、フレームの色もクリアのみで選ぶ余地がない。
と書いていたのだが、この記事を推敲している前日の11/24に新色が発表された。
デザインは同じだが、既存のクリアに黒湯グレー・薬湯グリーン・金泉ブラウン・バラ色ボルドーが追加されている。個人的にはグレーが好みだ。
対してJINSはレンズの形が4種類と、それぞれのフレームで黒・緑・赤の3色が用意されている。
フレームの形によって、フレームPDやテンプルの長さが若干異なるので、自分の顔に合ったフレームを選択できる。
比較すると、愛眼はテンプルが結構短い。
サウナや風呂専用と割り切れば、デザインは何でもいいとなるかもしれないが、デザインが選べることによって、使える幅が広がるかもしれない。
ただし、無反射コーティングがされていないし、屈折率が低くてレンズが分厚くなるため、普段使いはしにくいと思う。
フレーム素材の違い
JINSはフレーム素材にスーパーエンプラ(エンジニアリングプラスチック)を使っていると書かれてある。
愛眼のポリカーボネートはスーパーではない通常のエンプラに属するようなので、異なるプラスチック素材を使っていると読める。
ただし、耐熱温度は120℃でどちらも変わらない。
これは私の想像だが、スーパーエンプラの中には吸水性が良いものがある。
吸水する=くもり止めになるので、レンズもこのスーパーエンプラでできており、防曇性を確保しているのではないかと勝手に推測する。
もしくは防曇のコーティングを施しているだけかもしれないが。
価格の違い
愛眼のFORゆⅡはオーダータイプが8,800円、JINS SAUNAは販売当初の9,900円から7,900円に値下げされており、JISの方が900円安い。
なお、度数が左右均一であれば、オーダータイプでないものを愛眼で安く購入できるが、JINS SAUNAにはオーダータイプしか存在しない。
対応度数の違い
JINSはS-8.00/C-2.00までしか対応できないが、愛眼はS-10.00/C-4.00まで対応はできる。
ただし、愛眼は先日書いたように、近視と乱視の合計が-10.00D以上になると特注レンズとなり、追加で片眼当たり2,750円がかかってくる。
かけ心地が結構違う
私は愛眼のFORゆⅡを使っており、JINSは愛眼よりもテンプルが長く、試着した時は結構ゆるく感じた。
これは個人の顔の形や好みによるので、数値を見ながら試着して決めるのがいいだろう。
私個人としては特に愛眼FORゆⅡで不便なわけではないので、このまま使い続けるが、買い替える際にはJINS SAUNAにしても面白いかもしれない。