スーツカンパニーのユニバーサルランゲージ化
コロナ禍でスーツ量販店はかなり苦境のようだ。
私が買っていたスーツカンパニーも、東京では新宿店が移転して大幅に縮小してしまったし、銀座店と日本橋店は閉店してしまった。
それでも私は仕事柄スーツを買わないといけないので、比較的売り場が広い、スーツカンパニーの池袋店に行ってきた。
スーツを見ていてすぐに気付いたのが、商品がスーツカンパニーのブランドではなく、ユニバーサルランゲージのブランドとして売られていることだ。
若者向けで低価格なスーツカンパニーと比べて、価格も品質も高くなるのがユニバーサルランゲージと言える。
ただし、スーツ自体は以前もスーツカンパニーで売られていたものと同じようなもので、作りや価格帯はそこまで変わっていないように見える。
私が今まで買っていたようなカノニコ生地のスーツが税抜38,000円だったのが、今回は税抜39,000円になっていたくらいだった。1,000円の値上げであれば、このインフレ局面では優秀と言えるだろう。(なお、これより高級なハンドソーンのラインは税抜49,000円だった。)
ただ、スラックス単体は13,000円や15,000円のものが多く、以前の10,000円前後に比べて結構値段が上がっているという印象を受けた。
値段は若干上がっているものの、ユニバーサルランゲージの価格帯までは上がっておらず、名前だけユニバーサルランゲージになっている感がある。
そのユニバーサルランゲージ自体は東京に4店舗しかなく規模は少なくなっているように見え、その代わりユニバーサルランゲージ メジャーズというオーダースーツ専門店が増えていくようだ。
このような動きからして、スーツカンパニーとユニバーサルランゲージの違いは小さくなり、おそらく最終的にはスーツカンパニーがユニバーサルランゲージに取り込まれていくのではないかと勝手に予想している。