2ブロック最前線vol.3 2024年度5月第3〜4週の環境考察
こんにちは、fanaです。
前回の記事、予想以上にいいねをいただきありがとうございました。2回目の記事だから、1回目よりビミョーかなーと内心思っていたのですが、たくさんの方に読んでいただけたみたいで嬉しいです。
今後も2ブロ環境について、定期的に記事を書きつつ、皆さんに今の2ブロ環境がどう回っているのかをお伝えできるように頑張っていこうと思います。
それでは、本編スタート!
1.2024年度5月第4週時点の環境像
白黒メカvsコンプメタ郡vs赤青マジック
[csで使うデッキに求められる要件]
・コンプレックスを止められるカードを採用できる、もしくは盾受けして勝つヴィジョンがあるか?
・白黒メカに対して構造的に有利を取れるか、もしくはヴェネラック-F5、聖カオスマントラに対して解答を備えているか?
・黒緑ゼニスに速度で勝てるか?
聖カオスマントラの圧が凄い
5月第3・4週のベスト4までの結果を集計すると、9/20。ベスト4に入賞されたプレイヤーの内、ふたりにひとりが白黒メカコンプを使っていた結果となっています。
白黒メカコンプが何故強いのか?それはコンプレックスというカードの特殊性とメカの豊富な耐性持ちクリーチャーと革命チェンジとニンジャチェンジ、その4つが噛み合った結果と言えるでしょう。
<コンプレックスがなぜ強いか>
・除去耐性、トリガー耐性が非常に高い
・コンプを置くだけで、対戦相手にコンプの下敷きが8枚になる前にコンプを止めることを強要でき、それを毎ターン継続できる
・黒1マナあればいつでも出せる。現状コンプを出させないという方向でメタを張る手段が無い
DARK MATERIAL COMPLEXは2ブロの新世壊とも呼ばれるほど、理想値でプレイできた時のアドバンテージが高いカードになっています。特に対戦相手の視点に立つと、コンプレックスの下敷きが溜まるのが早ければ早いほど、その対処は難しくなっていくはずです。
やせ蛙で1宣言するか、それとも5枚の盾に命運を託すか。メジャーなものを一例として挙げさせていただきましたが、コンプを使う側は使わない側に対して対戦中どころかデッキ構築の段階に至るまでプレッシャーをかけることができます。
少なくとも、入賞結果を見ればコンプを使う側に有利に働くように環境が動いてるのが見て取れます。メインデッキに入れられる禁断はダテじゃない…!
それならば、入賞を狙うならコンプレックスを使うのが安牌か…?
否、そうはならなかった!
今年の2ブロは神プールすぎて抜けたデッキが現れた瞬間、別角度から出し抜こうとするデッキをいくらでも組めるから容易に居座ることを許してくれない!
コンプが覇権を取りそうなら、コンプを一方的にボコれるデッキを使えば良い。当然の帰結ではありますが、過去の限定構築環境を遡って考えると、それを複数のデッキタイプがこなせるカードプールがいくつ存在したでしょうか?
筆者が、今年の限定構築を推しているのはまさにココです!
最強基盤のARevと文明・種族縛りが緩くなりより実践的に使えるカードが揃った王道篇のカードプールが面白くない訳がない!!
2.環境デッキサンプルリスト
2024.5月3・4週環境
白黒メカ…高性能メタビ、コンプ
黒緑ゼニス…ビマナ、全ハンデス、攻撃不可、cip無効
赤緑ゼニス…ビマナ、耐性盤面、全体SA、攻撃不可、cip無効
青緑ジャイアント…無限et、ミッドレンジ
赤青マジック…最速3キル&コントロール
青白ゴスペル…LO、1et継続
ドロマーコンプ…コンプ、メタビ
2.1 白黒メカ
過去ニンジャ・ストライク4の光牙忍ハヤブサマルが猛威を振るったように、同じくシノビの聖カオスマントラも2ブロで理不尽な防御力を発揮しています。
というかcipで全タップできる全能ゼンノーをニンジャ・チェンジ5とかいうインチキギミックで踏み倒せるのが弱いはず無かった…!
このカードの弱点は、ハンドに抱えた聖カオスマントラをハンデスするかニンジャチェンジの種を徹底的に処理するの大まかに2択になりますが、前者はともかく後者は構築段階で寄せる必要がありかなり辛い。
24年度の2ブロは、聖カオスマントラをどう攻略するかが課題になること間違いなしですね。
白黒メカについては、前回の記事でだいぶ書いたので今回はさっくり行きます。やわたcsさんが作ってくれた、べ4までの採用カードを比較できる表がとても興味深いので一度確認されるのをおすすめします。ほむたろうさんの蜂紙の聖沌 h4ch1を採用されてるリストが、個人的にツボです。
筆者の友人の黒箱さんが、2ブロの白黒メカコンプの記事を書きました。5/18にやわたcsを優勝した時の採用カードの他、候補カードまで網羅されているので一読の価値が有ります!
2.2黒緑ゼニス
5月第4週にデスベルクリスタルが再販され組みやすくなった水晶ゼニスの中で、今後シェアを伸ばしていくデッキの一つだと筆者は確信しています。
1〜2ターン目にコンプが着地する、2〜3マナの裏向きマナを作るカードを引けない以外の試合展開はおおよそ黒緑ゼニス側が有利にゲームを進められるのが筆者の見解です。
また最大値が先4全ハンデスであり、キャディ・ビートルの様な軽減メタがいないため、過去の環境デッキでシェアが伸びたデッキに備えている条件を満たしています。
今年の2ブロをやる上で、無視できないデッキの1つになるのは間違い無さそうです。
2.3 赤緑ゼニス
ここ最近、筆者の中で評価が大きく変わった1枚。cipのクリーチャーを最大3体踏み倒せる効果は、外した場合手札に加わるため単純にドローソースとしても強力です。戦鬼の頂ベートーベンと同じく、後続のゼニスを引き込めるゼニス。赤緑ゼニスは一番リソース作成能力に優れたゼニスと言えるでしょう。
グレイテスト・グレートの踏み倒し能力はヴェネラック-F5に弱いのですが、それを上から超えられる1枚。また黒緑ゼニスのサスペンス・ザイン等の除去カードにも強く、盾を踏みに行くシーンでも滅茶苦茶強いです。環境に刺さる1枚だと言えるでしょう。
呪華のサトリ カナザーは上と下のテキストが強力に噛み合っており、カード単体の完成度が非常に高い1枚です。後続のゼニスやワスプメリサ、スカラベオにアクセスできる他、攻撃時の踏み倒し効果でスカラベオやワスプメリサを出せるが強力で、相手の予想外のタイミングから飛ばす展開があります。
カナザー1点スカラベオ踏み倒し→ベートーベン4点は滅茶苦茶強いですね。
またかいこちゃん選手にお話を伺ったところ、当日は赤青マジックと当たりそうな予感がしたので連射のカルマ・ユキメとア:グンテを採用されたということでした。
メインデッキのカードパワーが高い分、空いたロットに強力なメタカードやSTを入れることで、ワンチャンが生まれる可能性がある。ゼニスは空きロットにカラーリングに合う強力なSTを積むのが滅茶苦茶強いですね。
2.4 青緑ジャイアント
最近急増してる青緑ジャイアント。早期のコンプ着地以外は白黒メカコンプに勝てるらしく、筆者が参加したcsだと5/25の音速csで白黒メカを倒して予選に上がった方が2人いました。
コンプに攻撃不可を付与できる水文明が環境的に強いので、自然と青を取れるのが良いですね。青緑ジャイアントは以前も何度か取り上げているので詳しい解説は省きますが、上の入賞リストから筆者が気になったカードをピックアップして紹介しようと思います。
コンプやメカが大量に並んだ盤面を1枚で凌げる他、7コス以下の呪文を咎めることもできて環境的に滅茶苦茶刺さりが良い1枚。
ジャイアントではありませんが、ハイパーモードを解放した哀樹神官 グリッファの攻撃時効果で踏み倒せるため、見た目以上に手軽に出すことが可能です。
今年のカードは種族縛りや文明縛りが消えたことで、去年より採用しやすくなったとこはありそうですね。今後グラビアチューネを使った新しいデッキタイプが環境に姿を現すかもしれません。
上面でシールド操作ができる他、下面は指定こそできないもののエレメント除去ができるため活躍する場面がありそうですね。
優勝された方のリストには積んでいないみたいですが、筆者は赤青マジック対面で軌跡の大地を盾に仕込むのが強そうだと思います。
2.5 赤青マジック
オリジナル環境卍最強卍の赤青マジック。
白黒メカ相手は以前厳しいものの、白黒メカメタ郡に強く出れるため今後は使用される方が増えそうだなと予想しています。
2ブロ最強の矛の「攻めの王道」赤青マジックと2ブロ最強の盾の「守りの王道」白メカ。次の殿堂発表まで、この構図が大きく変わることは無さそうです。
白黒メカコンプのメタカードとして、最近評価が上がってきた1枚。芸魔龍王アメイジンを採用したからといっても、白黒メカのヴェネラック-F5や聖カオスマントラは変わらずキツイため、勝ち越せるようになった訳では無いけどアメイジンによって拾える試合は増えたというのが筆者の印象です。
また水面下では、アメイジンを採用したとんでもデッキが存在するらしい…?
こちらについては、次回以降べ4に入賞したタイミングで取り上げたいと思います。
2.6 青白ゴスペル
まー、ここまでシロフェシー流行っちゃったら勝てなくなるよなー。しゃーない。抜けたアグロデッキのシェアが伸びたタイミングでまた強くなるんじゃないかなと思っているので、また環境的に強くなるまで押入れにしまっておこうと思います。ひとまずお疲れ!
2.7 ドロマーコンプレックス
現在コンプレックスを使うデッキでは白黒メカコンプの母数がとても伸びていますが、こちらのリストも無視はできないでしょう。白黒メカと比較すると、♪やせ蛙、ラッキーナンバー ここにありを採用できるため、 相手のコンプに干渉できる分有利に働く展開があります。
ザミュートやブレスラ等の強力なSTを多く採用できるので、環境が変わったり6月の新弾次第ではもっと伸びるデッキになるかもしれませんね。
3.おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。この企画もVol.3に突入したことで、前回の記事よりやや労力を減らしつつ読者の方にマンネリしてきてつまんねーなと思われないように頑張ってみたのですが、いかがでしたか?
最近はcs中に記事読んだよー!って言って貰えることが増えて、めっちゃ嬉しく思っております。この企画自体は今年の2ブロの布教と、2ブロのメタゲームの変遷を扱った記事を自分が読みたくて始めたものなので、今後も続けていけるように記事の構成や文章を工夫していこうと思います。持続可能性の追求!
今週6/1のやわたcsのエントリーが始まっておりますので、ご参加を考えている方はお忘れなく。27日時点でエントリー40人越えてて、筆者はとても嬉しいです。去年大変だったからねぇ……
1.2倍でべ8までエール貰える大会にしたいので、何卒よろしくお願いします。
https://www.dmp-ranking.com/event.asp?ShopID=4023&EventID=193&Seq=1
また何と、来週は平日も2ブロができるらしい!
こちらはまだエントリーが25人集まって無くて、先行き不透明な部分はありますが、2ブロが平日開催できるようになれば土日は出れなかった方も2ブロで遊べるようになるのでなんとか開催されて欲しいです。
出たいけど2ブロ何も分からないという方は、自分のTwitterにdmして貰えれば相談に乗ります。当日は環境デッキの貸し出しも可能ですので、お気軽に申しつけてください。
それでは!
咄嗟にこのカードを思い浮かべた人がその場に2人いた事実が面白すぎる。やわたcsに来た人たち、できて当然のように被っちゃやーよで古いカードバンバン挙げてて恐かった。
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