連載小説「光と影」第2章 米国へ 11:自然への畏敬
セントルイス、カンザスシティーに寄り、数日を過ごした。そこから西へと高速道路70をひたすら走り続けた。
当面はラスベガスを目的地としていた。
ラスベガスに入る前に、グランドキャニオンに寄るという計画を立てた。道なりにとにかく走りつづける時間と日々が続いた。
周囲の景色は当面はかわらなかったが、徐々にごつごつとした岩や砂漠に変わっていた。見たことのない景色が目の前に現れては消えた。周りは一瞬にしてピンク色と化している。
何事が起ったのか彼は目を疑った。
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