やってみよう作戦
2週間の休暇という本があるらしいが私は未読である。実際に何をしようかと考え、行ったのは、やってみたかったことをやってみるという小さい冒険だった。
昼からビール、というのは休日にお誘いがあって、他者がいてくれてやれるものだとずっと思っていたが、自分一人でやったことがあるかというと、なかった。起き抜けのビールの味が今も舌に残る。それはある意味至福の時なのだと実感する。そしてもうひとつ。
一泊二日、遠くへ行くこと。
当初は青森と大阪と二つの地域を考えていたが、青森はまだ雪が沢山残っているらしい、ならば暖かい時期に行くとして、大阪は友人もいるし、数年前にぷらっとこだまで行ったことがある。積もる話もあるだろう、大阪へ、旅立ったのだった。
今回宿付のプランを取る。自分でなにもかも手配するというのが初めてだった。広島へ行ったときも得意な人に頼りきりで、適当万歳であったから。
メールでさくっとやっても、電話で説明と確認があり、そこからテンパる始末だったが、終わってみれば些細なことであった。どうにかこうにか終えられたのだし。以下、じゃっとレポート。
無事新幹線にも乗れ、新大阪着。御堂筋線で友人と落ち合い、昼からビールを飲みつつ近況報告。
ジョッキ一杯、移動、カップ一杯、移動、ジョッキ数杯、移動、のような行程だったが、はじめましての太郎もいて。
太陽の塔は細胞レベルでのハイテンションを披露し友人に笑われ、それでも感動したのだった。
終電を逃しタクシーでホテルへ。道中、運転手に絡むが(梅田からの移動初めてなんです)、おっちゃん優しかった。嬉しかった。
帰る日。友人とは別れていたのでオールフリーな日。新幹線に余裕があったので難波へ。今度は塔ではなく、くいだおれている太郎に逢いに。
駅まではよかったものの、そこから迷う。くいだおれビルどこじゃ。
Googleマップに初めて頼り、うろうろうろうろ。近づいたと思えば離れ、離れたと思えば近づいているが出逢えず。一時間ほど迷ったのか。
その間有名な道頓堀は一度だけで、他の橋を何度も往復していた。グリコ撮りたかった…
で、真っ赤なのれんや、いかにもなお土産屋があったので選びつつ、太郎を探すが見当たらない。近いはずなのに見当たらない。
「この隣なんですわ」
店員さんぶっきらぼう。でもきれいな方だった。そして
ほんとにいた。太郎。
しかしどうして人だかりしかも写真撮るために列までも。断念しました。くいだおれている太郎の方。難波は人が沢山いました。
その太郎の隣にあった人形焼き屋さんで5個入りの人形焼き引換券があったので使ったのだが、お兄ちゃん優しくて。雰囲気がほんわかしていたが、それだけじゃなく2個おまけしてくれました。涙が出るくらい嬉しかった。おまけってなんでこう嬉しいのか。て、おまけそれ自体もだがわざわざ私におまけしてくれるその心意気がほんとにもう。おそれ多いというか惚れそうな勢い。お兄さん、ありがとうございました。
で、太郎に逢えたしオールフリーなわけで、観光名所回ったりしたらいいけれど、興味もないので新大阪で暇潰し。アイスコーヒー飲みながらまったりして、帰ってきました。
別にわざわざ大阪へいく必要もなかったような、どこであっても構わないような内容の一泊二日であったけれど、それでも初めては小さな自信になると感じたのだった。とりあえずは無事に帰ってこれたのだしね。いくつになっても初めては新鮮で、面白いのだと。
以下はおまけ、のお話。
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