私の伴侶は桜の葉の匂いです
昨日の夜、ハーゲンダッツを食べた。私は月曜から自分にご褒美を与えないと、1週間の仕事のモチベーションが保てない。月曜からとにかく自分を甘やかしていく。
さて、泥のように疲れて帰ってきて、ハーゲン食べよう~~~と冷凍庫から取り出そうとしたその時、桜の葉の匂いが私の鼻を刺激した。
いや、ハーゲンダッツがさくら味なわけではない。私が昨日食べたのはストロベリーチーズケーキ味である。これめっちゃおいしいよ!細かなチーズケーキが入ってるの!
…じゃあなぜ、桜の葉の匂いがしたのだろうか…。
答えは簡単で、私は以前、桜の葉を冷凍保存していたからである。この間の3月に私は桜餅を自分で作るべく、桜の葉を購入した。しかし、全ての葉をその時に使い切ることはできず、残りの数枚を冷凍したのである。
その日から、私と桜の葉との生活が始まった。冷凍庫に入っているものは全て、桜の葉の匂いに染まってしまった。冷凍の唐揚げも、雪見だいふくも、氷も、バニラアイスも、全部………。みんな、こんな簡単に染まっちゃうんだね。恐るべし桜の葉。蠱惑的だ。もし人間だったら、メンヘラ製造機とでも呼ばれるのではないだろうか。
私は幸いにして染まることはなく、桜の葉に立ち向かった。つまり、匂いに耐えかねた結果、処分することに決めたのである。これで一件落着…
とはいかなかった。捨ててもう何ヶ月も経つのに、冷凍庫の桜の葉の匂いはいっこうに消えない。消えてもなお、残り続けるなんて。別れても頭の中からいっこうに消えてくれない恋人みたいな感じだ。なんて蠱惑的な…。
私はこれからも、桜の葉の匂いと共に生きていかなければならないのだろう。これはもう伴侶だな。私の伴侶は桜の葉の匂いです。このフレーズだけ聴くとちょっとかっこよくない?こうやってキャッチフレーズって、出来ていくんだな…………。
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