アッズーリがW杯で優勝するためのメンバーを選んでみた（後編）

Ciao！ファンカルです🎩

今回は、4年ぶりにW杯に参加することとなった（異論は認めん！！）アッズーリがW杯を優勝するためのメンバーを選出していこうというガチディスカッション企画。その収録の模様を前編に引き続きお伝えします！

まだ前編を見ていない方は、こちらのリンクから飛んで読んでみてください！

『いい選手』を入れる余裕がないくらい中盤は充実している

マツシタ「それでは、続いてMFの選定に移りましょう。4-3-3、3-5-2いずれにしても3センターですが、僕は8枚選んできちゃいました。EUROで主軸だったジョルジーニョ、ヴェッラッティ、バレッラ、ロカテッリに加え、そのEUROをケガで棒に振ったペッレグリーニとミランで覚醒したトナーリは彼らにとって代わって主力になるポテンシャルがあると思います。そして、もはや彼らと並べても違和感がないくらいに評価していいと思っているのがフラッテージです。1列低い位置から飛び出して相手ゴール前をアタックするスタイルは彼に特有のものですし、貧打気味のアッズーリの救世主になり得ると思います。そして、最後の1枚はクリスタンテ。モウリーニョのもと相手の攻撃をつぶしまくっています。彼のようなキャラクターは間違いなく必要だと思います」
Kyazu「間違いないです。クリスタンテは好きですね～」

マツシタ「Kyazuさんは誰を選んできたんですか？」
Kyazu「僕もマツシタさんとほぼ変わりません。ジョルジーニョ、ヴェッラッティ、バレッラ、ロカテッリ、ペッレグリーニ、トナーリ、クリスタンテの7人に加えて、ペッシーナを入れてきたのがマツシタさんとの違いですね」

Dino「僕もお二人とほぼ変わらずで、ヴェッラッティ、バレッラ、ジョルジーニョ、フラッテージ、ロカテッリ、トナーリです」
Kyazu「もうみんな同じ顔ぶれになるのは仕方ないですよね。スーパーなタレントが揃いすぎです」

マツシタ「ですね。実は、僕マッジョーレを入れたかったんですけど…」
Kyazu「マッジョーレめっちゃいい選手ですよね。僕も大好きです」
マツシタ「そうなんですよ。スペツィア時代にはインサイドMFの位置から飛び出してゴール前のスペースをアタックする役割を担ってましたが、サレルニターナに移ってからはアンカーで抜群のバランス感覚を発揮しています。色々できる選手なだけに、マンチーニがどう使うか見てみたいんですよね」

Dino「でも、そういう『いい選手』を入れる余裕もないくらい今のアッズーリの中盤は充実してますよね」
Kyazu「間違いないです。おもんないぞって言われても仕方ない（笑）」

emgiappo「Kyazuさん、僕はマンドラゴラを選んできましたよ。強烈な左足と運動量を兼ね備えていて、好きな選手です」
Kyazu「マンドラゴラですか。フィオレンティーナに来てからはパッとしないですけど、トリノ時代はすごく良かったですよね」
Dino「もっとやれる選手だと思うんですけどねー。何でしょう、3センターが合わないんですかね？」
Kyazu「あー、それはあるかも」

emgiappo「一応僕はアンカーの控えとして選んで来ました。フィオレンティーナではアンカーとして出てますよね？」
Kyazu「アンカーとしても出てますけど、最近はメッザーラでの起用が増えてきましたね。そして、そちらの方がまだよさそうです。アンカーはアムラバトが良すぎるので…」
Dino「ヴィオラのようなポゼッションスタイルよりも、ユリッチトリノのようなダイナミックなスタイルにおけるダブルボランチの一角が合ってるかもしれませんね。となるとマンチーニのスタイルへの適性は他の選手に劣るかもしれません」
emgiappo「お2人がそうおっしゃるなら、今回は外しておきましょうか」

マツシタ「emgiappoさん、マンドラゴラ以外には誰を選んで来られたんですか？」
emgiappo「今まで挙がってきた名前全員って感じです（笑）。バレッラ、トナーリ、ロカテッリの北の3強トリオに、海外組のジョルジーニョ＆ヴェッラッティ。それにクリスタンテとフラッテージも選んできました。ウイング枠としても考えていたペッレグリーニとペッシーナは、ここまでに名前が挙がったのでMFとしておきます」

マツシタ「では、ここまで挙がってきた選手の中から各ポジション2名＋1名の計7人を選んでいきたいです。すでにジョルジーニョ、ヴェッラッティ、バレッラ、トナーリ、ロカテッリの5人は満票になっていますが、彼らはメンバー入りということで大丈夫ですか？」
Dino「いいと思います」
emgiappo「異論ありません」

マツシタ「では、7人のうち5人が決まりましたね。残り2枚です」
Kyazu「個人的にはクリスタンテはマスターピースだと思っています。やはり試合を終わらせられる選手はW杯では絶対に必要になってきますし、中盤で言えばクリスタンテはその適任だと思います。3バック採用時にCBをこなせるユーティリティー性もありますし、彼は必要だと思います」
emgiappo「名のある選手を多く補強したローマで、決して派手でなくとも必要不可欠な働きを見せているクリスタンテのような選手は高く評価してあげたいですよね」
マツシタ「ですね。間違いなく今のローマのキーマンです。彼の存在を前提にDFを選定した経緯もありますし、クリスタンテは選出としましょう」

マツシタ「さて、あと1枚ですね」
Dino「ラストは攻撃的な選手が欲しいかもですね。クリスタンテとは逆に、負けてる場面で投入できるトップ下タイプのメッザーラみたいな」
Kyazu「そういう選手もW杯で必要ですよね。ここまでの6人は全員アンカーもしくはメッザーラの選手って感じですから、より攻撃的なタイプが欲しい」
Dino「そうなるとペッレグリーニかペッシーナじゃないですか？」

emgiappo「普通ならペッレグリーニなんでしょうけど、僕はEUROでの活躍の印象からペッシーナに票を入れたいです」
Kyazu「EUROでのペッシーナは良かったですよね」
emgiappo「ペッシーナやキエーザが途中から入ってくるとワクワクしました。重要な場面で点を取って結果も残してくれましたしね」
Kyazu「ペッレグリーニもめちゃくちゃうまくて捨てがたいですよね。僕には選べないので、emgiappoさんのペッシーナに賛同します（笑）」
Dino「いいんじゃないですか？」

マツシタ「僕はペッレグリーニ派でしたが、お三方が納得ならば中盤最後の1枚はペッシーナにしましょう！」

その数字を聞いちゃうと期待せざるを得ない

マツシタ「最後はFWですね。カラブリアをケガで選外としたことと公平性を持たせると、現在負傷中の選手は外すべきですかね。W杯後の復帰がアナウンスされているインモービレ、ケガからの復帰戦で即再発させてしまったベラルディはアウトですね」
Dino「キエーザも間に合うか怪しいですよね」
マツシタ「はい。僕は3人とも選んできてしまいました（笑）。ですが、今回は外しましょうか」
Dino「僕も3人とも選んでます（笑）。どうしよう」
emgiappo「私はインモービレはもともと外してまして。アッズーリではなかなか結果を出せてませんから、他の選手を入れた方がいいのではないかと思ってました。ただ、キエーザとベラルディは選んでいたので、見直しが必要ですね」

マツシタ「Kyazuさんはケガの状況を反映させた上で選んできてるんですよね？誰を選出してきたか教えてもらえますか？Kyazuさんが選んできたメンバーを軸に考えていきましょう」
Kyazu「左からいきますか。選びきれずに3人になっていて、ザッカーニ、グリフォ、ソッティルです。」
Dino「ザッカーニ忘れてた！いい選手ですよね」
emgiappo「ヴェローナ時代からすごかったですけど、今やラツィオの崩しの核ですからね。スタメン候補筆頭じゃないですか？」

Kyazu「僕はグリフォも気になってて。ドイツでずっと結果を残し続けてるんですよ。しかも、バイエルンとかドルトムントみたいなビッグクラブじゃなくて、フライブルクで。主力がいなくなって、なおかつ貧打気味のアッズーリの救世主になってくれないかなと思ってます」
マツシタ「いま調べたら、今シーズンすでにリーグ戦で6ゴール2アシストも記録してるんですね。昨季が9ゴール7アシスト、一昨季が9ゴール10アシスト。すごいな」
Kyazu「しかもフライブルクですよ？普通じゃないでしょこの人」
emgiappo「イタリア国内でもそのレベルで結果出し続けてるのってベラルディくらいですよね」
Dino「ですね。ぶっちゃけどんな選手かわからないですけど、その数字聞いちゃうと期待せざるを得ないです」

Kyazu「でも、ウチのソッティルも忘れないでください。僕は次のキエーザはソッティルだと思ってます。まあ、僕キエーザって選手のことよく知りませんが…（笑）」
Dino「www」
マツシタ「たしかに、ソッティルはキエーザを思い起こさせるようなスタイルの選手ですよね。アシスト、シュート含め最後のクオリティさえ上がってくればキエーザの領域も見えてきそうです」
Kyazu「とはいえ、公平に見てザッカーニやグリフォと比べると期待枠ですかねー」

マツシタ「右についてもお聞きしていいですか？」
Kyazu「右も3人選んできていて、ザニオーロ、ポリターノ、カンドレーバです」
Dino「ポリターノも忘れてました。ベラルディの替わりに1票入れさせてください！そしてそれ以上に盲点突かれたのがカンドレーバですね。彼、入れましょうよ！」
Kyazu「カンドレーバめちゃくちゃいい選手ですよね。あの右足は魅力的すぎます。3バック採用時にはウイングバックもこなせるし、今サレルニターナでは3センターの一角もやってます。どのポジションでも頼りになることも、W杯の限られたメンバーに入れる上でポジティブな要素だと思います」
emgiappo「ああいうクラシカルなクロッサーっていまや少なくなりましたが、流れを変えるジョーカーになってくれそうです。前回のW杯メンバーでもあるので、経験値を若手に還元する役割も期待できそうですよね」

マツシタ「カンドレーバ、僕も盲点でした！おじさん大好きセリエクラスタとしてはぜひメンバーに入れたいです（笑）。ザニオーロはどうでしょう？個人的にはウイングの選手ではない気がするんですよね…」
Kyazu「2トップやトップ下の方が持ち味を発揮してる印象ですよね。サイドだとちょっと窮屈そう」
Dino「たしかに」
マツシタ「そうなんですよ。昨季もポジションが4-2-3-1の右サイドから3-5-2の2トップに移ってからより輝きが増しましたからね。彼はセンターで相手を背負ったり、そこから強引に前を向いてドリブル突破を仕掛けたりすると相手にとって怖い気がします。なので、ウインガーとしてはポリターノとカンドレーバを優先させたいです」
Kyazu「ですね、そうしましょう」

マツシタ「最後は1トップに行きましょうか。Kyazuさん、誰を選んできたか教えてください」
Kyazu「ラスパドーリ、スカマッカ、ピナモンティの若手トリオです」
Dino「ラスパドーリは本当にすごいですよね。ナポリでもアッズーリでも活躍してる」
マツシタ「ナポリはオシメンがケガして苦しくなるかと思いましたが、ラスパドーリが1トップに収まって逆にバージョンアップした感すら出ちゃってますからね、本当にすごいです」

Kyazu「僕もインモービレがいなくなった今、スタメンの第1候補はラスパドーリかなと思ってます。スカマッカもプレミアでスタメンを掴んでいてさすがだなと思います。ゴールはまだあまり取れてないみたいですが…」
emgiappo「苦戦してるという意味ではピナモンティもですよね。エンポリ時代と比べるとゴールが少ない。がんばってほしいです」

マツシタ「ここまで挙がった名前以外に、選出してきた選手はいますか？」
Dino「ベロッティを忘れないでください！」
emgiappo「私もベロッティを選んできていました。そして、26人メンバーがいるなら若手に経験を積ませてもいいだろうということで、ビニャートとザニマッキアを選んできました」
Kyazu「ビニャート好きです。最近苦戦気味ですけど、そういう選手でも代表に呼びますよねマンチーニは」
マツシタ「たしかにそうですね。セリエBから選手を呼ぶこともあるくらいですからね。そのセリエBから上がってきたクレモネーゼのザニマッキアは今トップ下やってますよね？4-3-3だとどこに入るんでしょう？」
Dino「メッザーラじゃないですか？」
emgiappo「なるほど。それだとさすがに厳しそうです（笑）」
Kyazu「4年後に期待ですね」

前線からプレーでチームを鼓舞できるのは貴重な存在

マツシタ「それでは、各ポジション2名から選んで行きましょう。まずは左から見ていきますか。ザッカーニ、グリフォ、ソッティル、ビニャートが候補です」
Kyazu「ザッカーニとグリフォじゃないですか？ソッティルも入れたかったですけど、最後のクオリティがこの2人に劣るかなと。4年後に向けてフィレンツェでトレーニングに励んでもらいましょう」
emgiappo「ビニャートは余裕があれば経験を積ませたいということで入れてきたので、異論はありません」

マツシタ「お2人がそうおっしゃるなら僕も異論はありません。左はザッカーニとグリフォにしましょう。右はどうでしょう、ポリターノ、カンドレーバ、ザニオーロが挙がっていますが。先ほど話した通り、ポリターノ、カンドレーバをザニオーロよりも優先させますか？」
Kyazu「いいんじゃないですか？右ウイングというところでいくならポリターノ、カンドレーバじゃないでしょうか」
Dino「ですね、自分もそう思います」
マツシタ「では、ポリターノとカンドレーバを選出としましょう」

マツシタ「さて、残るは1トップですね。ラスパドーリ、スカマッカ、ピナモンティ、ベロッティの4人が候補に挙がっています」
Kyazu「最近の活躍ぶりを見ているとラスパドーリは外せないでしょう」
Dino「間違いないですね。前線ならどこでもできるし」
emgiappo「いいと思います」
マツシタ「それでは、まずラスパドーリは決定ですね」

Kyazu「僕はもう1枚はスカマッカを推したいです。前線に1人ポストプレーができる選手が欲しいっていうのがあって、スカマッカが適任かなと」
マツシタ「前線で起点になるという意味ではインモービレなんかよりも能力高いですよね、スカマッカ。苦しい時に時間を作ってくれる選手は重宝します」
Dino「うん、いいんじゃないでしょうか。僕も元々スカマッカは選んでいましたし、異論はないです」

マツシタ「emgiappoさん、ピナモンティはいいんですか？」
emgiappo「はい。スカマッカにしましょう」
マツシタ「めっちゃ即答（笑）」
emgiappo「2トップかつ縦に速いスタイルだったエンポリ時代と比べると、サッスオーロはポゼッションスタイルで1トップなので、よりアッズーリに近いんですよね。そこで苦戦しているのが引っ掛かってました。サッスオーロで活躍していればピナモンティを推したんですけど…。同じサッスオーロでより活躍していたスカマッカの方がいいと思います」
マツシタ「emgiappoさんのご意見、ごもっともですね。それでは、スカマッカも選出しましょう。EURO時代の3トップが完全解体されて、フレッシュな顔ぶれになってきましたね」

マツシタ「さて、最後の1枚ですね。3-5-2への対応を考えると、2トップをこなせる選手を入れておきたいところです。という意味で、ザニオーロを候補に復活させてもいい気がします」
Kyazu「センターFWタイプが2枚は心配じゃないですか？ラスパドーリもどっちかというと2列目タイプですし、僕はベロッティを入れておきたいです」

マツシタ「emgiappoさん、ピナモンティじゃなくてもいいですか？」
emgiappo「大丈夫ですね」
マツシタ「また即答（笑）」
Kyazu「www」
emgiappo「（笑）。でも、僕もベロッティは選んできていましたし、個人的にも好きなんですよ。あと、FWにも経験値がある選手がいたほうがいいと思うんですよね。老獪さというかそういうのが欲しい。EURO優勝メンバーでもあるベロッティはいいんじゃないでしょうか」

マツシタ「たしかに、ラスパドーリ、スカマッカ、ピナモンティだと若手に偏りすぎる感じはします。ザニオーロもしかりですけど」
Dino「そうなんですよね。ベロッティはキャプテンシーもありますし、真面目なのでスタメンでなくともチームにいい影響を与えてくれると思いますよ」
マツシタ「すごく印象に残っている場面があって。EUROのオーストリア戦で途中から出てきたベロッティがスライディングタックルでアラバをふっ飛ばしてチーム全体が盛り上がるみたいな場面があったじゃないですか。中盤やDFならまだしも前線からああいうプレーでチームを鼓舞できる選手ってめっちゃ貴重だと思います」
Kyazu「たしかに。クリアボールを競り合って時間作ってくれようともしてましたよね」
マツシタ「ああいうプレーができるのは唯一無二だと思います。最後の1枚としてぴったりですね。ベロッティを選出しましょう！」

ノルマはベスト4

マツシタ「というわけで、今回選んだメンバーはこんな感じになりました！」

Kyazu「うわーこれW杯優勝行けちゃうんじゃないですか？本大会期待できますよ！」
マツシタ「こぉーれはたぁーのしみですねぇー。ベスト4は堅いな」
Kyazu「www」
Dino「いや、EUROも獲ってますしこのメンバーは完全に優勝候補でしょ」
マツシタ「ネーションズリーグでイングランドとドイツを退けちゃうわけですからね。もはやベスト4はノルマです」

emgiappo「とはいえ、まずはグループステージからですね」
Kyazu「幻のグループI（笑）」
マツシタ「どこがいるんだろう、グループI。たしかコロンビアって今大会いないですよね？」
emgiappo「ですね。南米でいうとチリもいなかったはずです」
Dino「コートジボワールとかもたしかいないですよね」
マツシタ「そのグループ、めっちゃ見たい（笑）」
Kyazu「死の組じゃないですか（笑）」

Dino「しかし、いいメンバーですよねこれ。なかなかバランス取れてる」
Kyazu「うん、いいメンバーです。各クラブからバランスよく選手が選ばれていて、俺たちのアッズーリ感があるんじゃないですかね」

Dino「でも、ギリギリ外した選手たちもいいメンバーですよね。これで終わるのもなんだし、せっかくなので4年後に期待枠何人か挙げていきますか？」
Kyazu「いいですね！」
マツシタ「おー、いいですね！それでは、4年後に期待したい選手を何人か見ていきましょうか」
（おまけに続く）