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人生の線路は踏み外していい

こんにちは、かつけんです。

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魂こめて書きました。
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人生には決められた線路がある

その上を走っている

学生の頃そう感じていました。

小学校に行って、中学校に行って、高校に行って、大学に行って、会社に就職して、結婚して、子供が生まれて、定年して、歳をとって、死ぬ

疑問も持たず、そういう人生になるんだと思っていました。

家族や周りの大人をみて、人生の線路を勝手に作り上げていたのでしょう。

線路の上を走ったまま大学生になり、将来について考えさせられる時がきました。

大学3年生になると就職活動が始まります。大学が就活セミナーを開いてくれ、エントリーシートの書き方、面接のしかた、自己分析の方法など教えてくれます。

次の駅である就職の準備をしてくれるのです。

この時期になるとみんな目の色が変わります。将来がかかっていますから、本気で就活をするようになるんです。

その雰囲気に流されるように就活をしていました。

特にやりたい仕事なんてない、というか分からないですし、そもそも仕事は楽しいものだなんて考えていませんでした。

生きるためにはお金が必要だから、やりたくないけど仕事をする。

仕事をしていれば、やりがいができることもある、楽しいこともあれば嫌なこともある。ただそれだけのこと。

仕事に対する熱はなく、やらなければいけないものとしか思っていませんでした。

決められた人生の線路を走っていただけなので、就職という駅があり、そこに行くだけだと考えていました。

ただ、心の中には謎のモヤモヤがありました。

薄黒いモヤモヤの中を走っている感じです。

その後事件が起こります。

モヤモヤの正体が分かったのです。


本との出会い


大学生になり小説にはまり、ずっと読んでいる時期がありました。

その頃は実用書、ビジネス書、自己啓発的な本は毛嫌いしていたんですが、表紙だけみて買った小説に自己啓発的なことが書かれていたんです。

その小説には「やりたいことをやりなさい」「可能性は無限」みたいなことが書かれていました。

え?何を言っているの?そんな風に生きられたらいいけど、普通の人では無理だって。そう思って余計モヤモヤしました。

モヤモヤを解決するために、今まで毛嫌いしていた実用書、ビジネス書、自己啓発的な本を読むことにしました。

そこには今まで誰も教えてくれなかったことが、たくさん書いてありました。

読書は著者との対話と考えています。色々な著者と対話していくうちに

マジかよ!

人生ってやりたいことやっていいの?

自分で線路選べるの??

そう思うようになりました。

そして就職とか関係なく、やりたいことって何だろうって本気で考え始めました。

今までは決められていた人生の線路は一本しかないと考えていましたが、

目の前には無限の線路が並んでいて、それを選んでいいと思えるようになりました。

楽しそうな線路がたくさんあると分かってしまったあと、以前の決められた線路を見たら、

その人生面白くない!絶対にその線路走りたくない!そう思ったんです。

ずっと心の中にあったモヤモヤは、人生の線路が自分で決めたものではなかったからだと気づきました。

線路を踏み外すのは怖い


やりたいことを本気で考えて出た答えが、芸人でした。

イケメンでもスポーツ万能でもなかったので笑いで道を切り開いてきました。

無意識ですが、人を笑わせて面白いというポジションを獲得していたのでしょう。

人を笑わせるのが好きだし、そうやって生きてきた。お笑い芸人の漫才やコントも好きだったので、芸人になりたいと思ったんです。

芸人になれたら楽しそう、やりたい!と考える一方でとてつもない恐怖にも襲われました。

今走っている線路を踏み外したら、もう終わりだよ。

芸人で成功できる人なんて少ないよ。

お金が稼げなくて生きていけないよ。

お笑いの才能あるのかい。

周りのみんなに笑われるよ。

親が悲しむよ。

20年近く走っていただけあって、現状とその延長線上にある線路は居心地が良いんですよね。なにも考えなくていいから。ただ走っているだけでモヤモヤした未来へ連れて行ってくれるんです。

その線路を踏み外すのは本当に怖いんです。

嗚咽がでるほど怖いんです。

当時は親にも友達にも相談できなかったので、1人恐怖と戦いました。

まずは恐怖の言葉に反論しました。

今走っている線路を踏み外したら、もう終わりだよ。
→線路を踏み外している人はたくさんいる。でもみんな終わってない。

芸人で成功できる人なんて少ないよ。
→少なくてもいる。そして挑戦しなければその可能性は0%だ。

お金が稼げなくて生きていけないよ。
→売れてない芸人いっぱいいるけどみんな生きている。バイトで生活費は稼げる。

お笑いの才能あるのかい。
→やってみないと分からない。いきなり開花するかもしれない。

周りのみんなに笑われるよ。
→笑われてもいい。そんな奴は知るか。

親が悲しむよ。
→悲しむかは分からない。応援してくれるかもしれないし、売れれば喜んでくれる。

紙に書きながらバチバチに反論しました。

結局はやってみないと分からないし、やった方が後悔しないという論理で恐怖を押さえつけました。

次に挑戦した人の本、挑戦を後押ししてくれる本をたくさん読みました。

1人だけだと心が折れそうになる時もあります。しかし世の中には線路から足を踏み外し、挑戦している人がたくさんいる。

そう思うと自分だってやれると思えたのです。

本で読んで心にぶち刺さった言葉があります。

死ぬ直前に

「自分の本当の気持ちにしたがって生きればよかった」

という後悔を持つ人が多いそうです。

やりたいことをやれない後悔は死ぬまで残るのです。

だったら、やりたいことをやって、俺はやったと思いながら死にたい。

心からそう思いました。

頭で分かっていても行動に移せない


紙に反論を書いて、本を読み挑戦している人から勇気をもらい、後悔したくないと心に決めました。

それでも就活を辞めて、すぐに芸人になることはできませんでした。

そんな行動力はなく、恐怖を完全に取り払うこともできませんでした。

まずは3年働いてみよう。そこで芸人になるか決断しようと決めました。

もしかしたら会社で働くのが面白いという可能性があるかもしれないと思ったのです。

3年は適当な数字ですし、結論を先延ばしにしただけなんですが、当時はそれが一番いい折り合いのつけ方だと考えました。

就職


卒業後、地元静岡の広告代理店に就職しました。

広告には興味がありましたし、給料も悪くありませんでした。

しかし、本当にやりたいことではない。ずっとそう感じていました。

一緒に働く先輩はイライラしていて、疲れた顔をしていて、あぁ自分もこうなるのか…と憂鬱にもなりました。

働いているうちに、なんとなく将来の自分の姿、収入、地位なんかも見えてきましたが、まったく嬉しくありませんでした。

ここで3年働いてもどうせ辞める。絶対に辞める。

もう辞めよう。

そう思ったのですが、また恐怖が現れました。

6カ月で退社なんて、会社のみんなを裏切るようなことしていいの?

6カ月で退社した奴なんて、もうまともな会社で働けないよ?

6カ月で退社するなんて、メンタル弱すぎじゃない?皆に笑われるよ。

親が泣くよ。

恐怖は本当に強いです。

マジでフリーザくらい戦闘能力高いんですよ。


引用:ドラゴンボール

そこからまた恐怖との闘い第2ラウンドです。

覚悟を決めた夜


また恐怖に対する反論を繰り返し、本の力をかり、後悔したくないと強く思い、恐怖と戦いました。

死闘のすえ、恐怖に勝った夜を今でも覚えています。

1人で夜道を歩きながら、ほっぺにビンタして、明日退職届を出す。

明日出さなかったら、もう死ぬ!!

決死の覚悟で決めました。

退職届を出すくらいどうってことないと今では思えますが、当時は本当に決死の覚悟でした。

覚悟を決めた瞬間、不思議なことが起きました。

夜空が急に輝きだしたんです。

これは本当にビックリしました。こんなことあるの?と笑っちゃいました。

心のモヤモヤがとれて、世界がくっきり見えるようになったんです。

退職届を出す

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